人はいかに人の話を聞いていないか

を、思い知らされることがありました。と言っても、前者の「人」とは自分も含めているのですが。
数名のグループで順番に「90秒で自己紹介をしてみましょう」という課題が与えられたとします。時間が決められているだけでなく、所属、名前などをはじめ、含めなくてはいけない項目もいくつかあり、内容を練ってみるとけっこう大変です。また、話し方や視線の配り方についても気を遣わなくてはいけません。
さて、この自己紹介が一巡しました。中には制限時間を数秒オーバーする人もいますが、必要な項目についてはほぼカバーされていたようです。また声も明瞭で視線にもある程度気を遣われていました。
しかし、この後「ではあなたの前後の人の名前と、どんなことを話していたか説明してください」と言われると、ほとんどの人が正しく答えられないというのが現実だそうです。私もそうでした。自分の順番が回ってくるまでに何を話すか、視線はどうするか、声の大きさは…などと考えてしまい、前の人の話は聞いていません。また自分の番が終わるととたんに緊張感が消えてしまい、後の人の話も聞いていません。
「自分は聞き上手だ」と思っていても、普段の何気ない場面で他人の話を意識して正しく聞けているかというとかなり怪しいようです。また話すときにはその「現実」に十分留意して話さなければならないようです。

竹島問題が

ホットになってきたようです。しかしなぜあんな島に対して、そんなに無気になるんでしょう?その程度の問題で姉妹提携破棄なんて、まるで子供の喧嘩ですな。
以前にも書いたように、竹島問題は韓国に50年も実効支配を許している日本の完敗です。いまさら領有権を主張するなら、なぜ今まで実効支配させていたのかという問題が出てきます。また、ここで一地方議会が勝手に「竹島の日」を制定したからといって何の意味もありませんので、それなら韓国も騒ぐ必要もないでしょう。
日本、韓国ともに「○○的に見ても固有の領土」などと主張していますが、両者とも近年*1国際司法裁判所に提訴しようともしないことからも分かるように、実はどちらの主張にも根拠に乏しいところがあるらしいのがこの問題の面倒なところです。
が、韓国は歴史教科書問題を絡めてヒステリックな反応*2をしているようです。恐らく大半の韓国民は反日感情だけで騒ぎ立てているのでしょうが、これは韓国にとって痛い失点につながる可能性がありますね。
ライブドアvsフジサンケイグループの問題における両者の対応を見ても分かるように、このような争いごとは感情的になった方の負けです。日本までもが右よりの人たちの影響を受けて騒ぐ必要はありません。現状を見ると竹島問題は日本の完敗ですが、今回の異様な騒ぎ方は国際問題化を含めて将来この流れが変動する兆しなのかも知れません。この意味では今回の日本政府の対応はおよそ正しいと言えるでしょう。
竹島自体に、それほどの価値があればの話ですが。中には「命を落とした人のことを考えれば重大だ」という意識の人もいるようですが、そんな感情論では問題は何も解決しません。

*1:外務省webサイトによれば1954年9月、我が国は国際司法裁判所に提訴することを提案したが、韓国側は提案を拒否とあります。

*2:このヒステリックなマンガは、いかに韓国が冷静さを失っているか、また、それをマスコミが煽っている様子が分かります。