男のセンチメンタリズム

一条真也です。

ハートカクテル」、いかがでしたか?
いま見ると、やはり古い感じはしますけれども、わたしは大好きですね。
たまらなく「男のセンチメンタリズム」を感じます。
映画の名作である「カサブランカ」や「第三の男」のラストシーンには、最高の「男のセンチメンタリズム」がありますね。
つまり、「男のセンチメンタリズム」の一番の出番は、恋人と別れたときですね。
そして、別れた恋人との思い出を振り返るときですね。
さらには、別れた恋人に再会するときではないでしょうか。


「コスモス・アベニュー」の主人公の男性は、一緒に暮らしていた彼女と別れます。
彼は、彼女が置いていった自転車を新居に届けてあげます。
再会した二人には何が起こるのでしょうか。
美しい映像と音楽も印象的です。



次の話は、「オールドハワイ・コナ」。
これも、別れた彼女の新居を訪ねて行く話です。
なんだか未練がましい気もしますね。
男にとって「センチメンタリズム」よりも大事なものがあります。
それは、「ダンディズム」ではないでしょうか。
彼女の心が自分から離れたら、スッパリとあきらめる。
けっして恨み言や愚痴など言わない。
そして、彼女の幸福を願ってあげる。
男なら、そういう器量を持ちたいものです。
愛する彼女が幸せになれるのなら、別に相手が自分でなくたっていいじゃないですか!
まあ、そうは言っても、完全に自分のことを忘れられるのは寂しい・・・・・。
タイトルのオールドハワイ・コナとは、コーヒー豆の種類ですね。
では、「オールドハワイ・コナ」をどうぞ!



ハートカクテル」はストーリーも洒落ていますが、BGMの音楽もいいですよね。
この2話は、松岡直也の曲です。
その他にも、島健、トニーズ・ショー、そして三枝成彰などが担当していました。
どれも透明感のある名曲揃いでした。
当時、カセットテープに録音したこれらの曲を今でも聴くことがあります。
とても、なつかしいですね。


2010年3月30日 一条真也