保湿剤
今の季節は肌荒れの患者さんがが多くいらっしゃいます。
冬になると空気が乾燥しますし、暖房等でいっそう肌は乾いてきます。
乾いた肌には保湿クリームで十分に潤いを与えてしっとりした状態をキープしておけば、肌のトラブルは発生しません。
しかし、アトピーと女性の顔の肌荒れは少し勝手が違います。
アトピーの場合は肌荒れ(皮脂欠乏)を起こすととにかくかゆみが強くなります。
引っ掻いてしまうとキズが出来てしまい、悪循環になりやすい状況です。
ケアとしては頻繁に保湿剤を塗ることです。とにかく乾燥に応じた回数が必要です。
アトピーなど、高度に乾燥している場合は2、3時間毎には塗る必要があります。
暖房が入っている部屋だと1時間くらい毎には塗らないと乾燥を抑えることは難しいかもしれません。
また女性はファンデーションを塗るので、その上からという訳にはいきませんので、乾燥していても頻繁に塗ることは無理なようです。
仕事をしておられると、暖房も入っていてますます肌は乾燥します。
その荒れた肌に化粧水、乳液、美容液を塗ると余計に肌は荒れてきます。
場合によっては今まで使って何とも無かったものでもアレルギー反応を起こすようになります。
そのような状態では一向に改善しませんので、化粧水、乳液等は中止する必要があります。
しかし、何も塗布しないと乾燥が進みますので、保湿剤を塗布していただきます。
炎症の程度によってはステロイドを短期間使用します。
ファンデーションはその上に使用できます。
この保湿剤は長期間使用しても全く副作用はありません。
むしろ化粧水などのほうが、色々な成分が入っていてそれが合わない人が使い続ける方が害があると考えられます。