嬉しいことがあって不覚にもぽろぽろ泣いた。あー好きな(あるいは好きだった)世界はまだちゃんとあるんだなって、続いていくものなんだなって思って。嬉しい、すごく嬉しい。あんまり嬉しいと言葉を尽くすほど滑稽な感じがして、結果、嬉しいしか云えなくて、それでも言葉が上滑りしてる気がして、いっそ脳ごと差し出したいと思う。この強烈な喜びの信号をそのまま相手の体にも巡らせられたらいいのに、って。

夕飯を食べにいったお店に前回はなかった大型の壁掛け液晶テレビが。基本あまり混まないお店で手頃な値段で美味しいパスタが食べられてジャズとかクラシックとかの無声音楽が流れているいい雰囲気のお店に、大型の壁掛け液晶テレビ。私がジェノベーゼをむしゃむしゃ食べた時間帯には、全国のお寿司食べつくし、という趣旨の番組を流していた。………、あー、なんというか、ねぇ?せめてTVをつけるならそのシックなBGMをとめてくれ。まぐろの解体にわーきゃーする芸能人の声にかき消されるジャジーサウンドの哀しさよ…。