入学式

昨日と比べて、だいぶひんやりとなって、朝、ふみと小学校へ。今日は入学式なんだ。



6年生について、入って来た新入生。ふみは一年1組の1番、顔の知らない女の子の同級生と手を繋いで。


すぐ、あたりを見渡してるふみ。


全員起立、国歌の合唱。
ふみには、日本の国歌が「君が代」とは教えていて、けど、始めのところしか歌えない。
見てみたら、一年生は、ほぼ全員歌えないわ。


二年生による歓迎アトラクション。

「芝生の上に寝転がるのは気持ちいいです」
「給食がおいしいです。いっぱい食べると元気が出ます」
「モルモットもウサギもいます」

と発表してから、歌を歌って退場。


燕尾服姿の校長先生の式辞。



担任の先生の紹介。


次は教職員の紹介。一人一人、新入生に向かって、深々と頭を下げて「おめでとうございます」
「ありがとうございます」子供たちも一斉に頭を下げながら。


終わってから、今度は来賓の紹介。区の教育係、地域の関係者、各町内会の会長さん、やはり一人一人新入生に向かって、「おめでとうございます」
「ありがとうございます」


地元の衆議院議員のYさん始め、祝電の紹介。


それから一年生の紹介。
一番に呼ばれたふみは、「はい」と、やや元気ない声で返事して、立ちあがって、一礼して、体を180度回して、会場に向かって、また一礼、着席。


新入生の紹介が終わって、校長先生が新入生一人一人と握手する。

ふみは、ちゃんと右手を伸ばして、同時に左手を添えて。

よかった。
いつだったか、誰か(大人)がふみに握手してきて、なんとふみは左手を差し出してしまって。
それを見て、びっくりしたわたし。

そうか、日本人には、握手の文化がないんだ。
故郷では、日本人のお辞儀の代わりに、握手することになっている。それをずっとみていると、教えられなくても覚えてしまう。


ふみに握手の仕方を教えた。今日、使えたね。



6年生による児童歓迎の言葉。


新入生退場。


教室まで移動。教科書やら、道具箱やら、帽子など配られて。





「あ〜、小学校生活、これで始まったのか〜」Byふみの心の声(おそらく)。



今日、ふみは、この小学校の一年1組の生徒になった。



重い荷物を持って、うちに帰って、昼ごはんを食べてから、お寺にご挨拶に参ります。


8日までは、お花まつり、「天上天下・唯我独尊」の、お釈迦様の誕生仏に甘茶をかけるふみ。


二つの柄杓を同時に持って。

「ママ、百回、掛けてもいい?」


お祝いを下さった皆様にお礼を言って、大奥さまのところに行って見るというふみ、ちょっと心配するわたし。

動きが乱暴だし、あとは話しの加減もわからないから、何か不適切のことが…って。


大奥さまのお部屋に入ったふみは、さっさっと大奥さまのいるベッドに上がり、
「大奥さまって何歳?」
「今年で91」
「すごい寿命が長いね」


大奥さまから飴玉を頂き、喜んで口に入れてはすぐに出して、
「これ、生姜味だよ、大奥さまぁー!」と訴える。

飴玉を換えてもらって、「綿飴の味だ」と嬉しそうに。





春休みだった塾は、今日が休み明けの初日。
十日間の休みは、毎日算数5枚、国語5枚と英語の聴力、ふみは、ちゃんと、こなしてた。


午後、100枚の宿題を持って、ふみは塾へ。


わたしは駅の窓口に、ふみの保険証で、名前と“小”という文字入りのSuikaを作って来た。


その足で、auショップで、ふみの携帯を買ってきた。


GPS機能付き、設定した三カ所の番号としか、やりとりできない、ネットは見れないという子供用の簡単な小さい携帯なの。


これがあると、いつかふみが、一人で出かける時も安心だわ。
あとは塾が終わる時、知らせてくれればお迎えに行く、寒さか暑さの中で立って待たなくていいから。


夕飯、三人で駅ビル二階のイタリアンで食べた。


パパが、ふみに入学祝いの国語辞書をくれた。


「玩具かと思ったよ」包装紙を開けながら、ふみは言う。

もう、小学生だから、遊んでばかりの時代は、もうさようならだからね、ふみ。

ふみのランドセル、一見黒にも見えるが、モスグリーンが入ってちょっと珍しい色合いかな。