書物蔵

古本オモシロガリズム

ん?(・ω・。) 「戦力外司書官」となっ(゚∀゚ )アヒャ

スメラ学研究者にして、出版史、図書館史もやるオタどんが、かやうにつぶやいとる。

神保町のオタ ‏@jyunku
「戦力外捜査官」なるドラマをやっとるらしい。で、「戦力外司書官」というのを思いついた。もっとも、司書官という職名は今は存在しないらしい。果たして、戦力外となった司書官には使い道があるだらうか( ̄▽ ̄;)
https://twitter.com/jyunku/status/442850011487809536

司書官って昭和25年ごろ廃止されたんぢゃあなかったっけ(*´д`)ノ たしか岩猿, 敏生, 1919- || イワサル, トシオ - さんが現在生きてをる最後の司書官では(σ・∀・)σ
司書官といへば、一字違いで同じ発音の司書なる役職がいまでもあるやうだ。以前、拙ブログでも、司書監だった住谷, 雄幸, 1926- || スミタニ, タケシ 氏が、自分は高給取りだったということを豪語しとる文脈で言及したことがある。

司書監とは
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050728/p3

そのためか、衆議院参議院のサーバから、検索語「司書監」でよく検索があるのは、いったいどーゆーことだらう(^-^;)
ところで、司書監とは何かといふ問題につきてハ、『調査屋流転』にうがったことが書いてあるのを、いま本棚の整理をしていて気づいた(゚∀゚ )アヒャ 

枝吉が春秋会事件の後始末をし終えたあと、就いた職が

司書監という名の隠居役(p.170)

だと言っている( ^∀^)
枝吉とて、本来、司書監は満鉄調査部における調査役のやうなものであり、「専門にしたがって、〔調査〕プロジェクトを組織し有機的に活動」すべきものが「当初の構想」だったと言っているが、すでにして昭和30年代に「隠居役」だったのねん(*´∀`*)
「〔調査〕プロジェクトを組織し有機的に活動」といへば、昭和60年代に、さまざまな調査プロジェクトをやっていた図書館研究所長(これは職名)丸山, 昭二郎, 1927- || マルヤマ, ショウジロウ - さんの官名だったやうな希ガス
あたかもよし、ある人からの来信に「紅顔の丸山昭二郎さん」とあり、これは昭和の40年代ごろの話らしいけど、国会にも図書館研究の学統があったんだなぁと思いをいたしたことぢゃった。1986年に設置された図書館研究所は2002年に廃止となって学統は絶へだへに絶へたが(´ヘ`;) アタマのない巨人… 大男総身に知恵が回りかね… まあ正確には間脳とか反射神経はあるけど、前頭葉がない巨人…。だから集めまくったり、捨てまくったり、ヤリまくったりすることはできる(といふか反射的にヤっちゃふ)んだけど、反省や長期展望がなくなっちゃったんだよなぁ…(*゜-゜)
丸昭さんがしっかりしとったら、どう思ふことか…(´・ω・`) むしろワカランほうが幸せなのかもしれんとビミョーな思ひがするよ( ;∀;)
丸昭さんといへば、それこそ最後の司書官と組んで編集した、

  • 岩猿敏生 [ほか]共編. 新・図書館学ハンドブック. 雄山閣出版, 1984.6. 430p ;

新・図書館学ハンドブック

新・図書館学ハンドブック

が、第三の図書館学ハンドブックとして、意外といい、ということは、ここだけのひみつぢゃ。
ん?(・ω・。) とすると、ちゃんとした人選さへすれば、司書監も、会合でわかっとらんことをわからんまま「んー、これはアレだアレ」と誰もわからん「アレ」をわからんように「説明」して出席者全員に呆れられ蔭で嗤はれるやうな司書監ばかりではなかったといふことなのかすらん(゜〜゜ )
やっぱす人事(の実態)はきはめて重要といふわけですな(〃^∇^)o_彡☆

図書館史学のためにメモ

かやうなるオモシロな奇天烈図書館本『調査屋流転』の、図書館史学研究における位置づけについてなんだけど…。
ここだけの秘密ぢゃゾ(σ・∀・)
実ハ、次の出版史記事中で言及してみたのぢゃ(σ^〜^)

  • 書物蔵「真相はかうだ! 藤岡淳吉の日本焚書は片隅で/『印度資源論』のホンタウの訳者は」『文献継承』(23)