「楽屋」初日 5月10日

三軒茶屋のシアタートラムは、200席くらいで客席が傾斜しているので舞台全体が見やすい小劇場。ベンチシートだけど、それは長男ケニヤが吉本時代の舞台に出演していたときに、もう慣れっこになっているから。
舞台の初日は、あまりにも不安定要素が大きいため、普段はあえて観ることは避けるんだけど、今回は第3希望で当選?してしまったので仕方がない。
脚本が骨太でしっかりしているから、ぐいぐい観客を引っ張っていく展開でおもしろい舞台。上演時間は通しの1時間25分で、女優A、Bの渡辺えり小泉今日子が舞台に出ずっぱりなのは、結構キツイだろうな〜
それにしても、やっぱり、舞台でのキョンちゃんの声は、哀しいかな通りにくい。渡辺、村岡の舞台女優が、ガンガンに通る太い声で立ち回るから、余計にその差が目立ってしまう。
特に女優AとBが二人だけでやりあうシーンでは、もう少し二人の声量が同レベルにならないと、互角に言い争っている感じにならない上に、女優Bのセリフが聞き取り辛くなるのだった。
その点、蒼井優ちゃんは、声の大きさにもメリハリを付けて、聞き取りやすい発声法をちゃんとこなしているから、やっぱりタダモノではない。
今回の生瀬演出は、伝統ある「楽屋」の舞台を、「面白くする」を基本方針にしたという。なるほど、セリフの節々に、生瀬流(多分ね)の細かいくすぐりが入っていたりするし。
6月上旬までの間に、今日を入れて3回観劇する予定だけど、生瀬氏が、どのように演出を修正してくるのかも非常に興味深い。
それにしても、今回のファンクラブ経由で申し込んだチケットが、全て第1希望以外で、全てJ列の下手サイドという、意図的に配分されたとしか思えない対応は、どう解釈すればいいのだろう?