シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

昔の優秀録音盤

オーディオショップに多量の中古ソフトが入荷するときがある。これはオーディオ趣味人にとって、通常の中古ショップとは全く意味が異なる。
 この場合、一個人からの放出であり、趣味を止めたとか他界したとかの理由でオーディオ機器と共に入荷されてくることが多い。そこには、その人なりの性格や趣味性まで想像できる個性があるのだ。もちろん、まったく自分とは合わない音楽ばかりのときもある。しかし、同じ趣味人ゆえの興味深いソフトがあるから面白い。
 それは、明らかに音質重視で選んだであろうマニアックな優秀録音盤が多い事だ。バブル前後の頃はCDの需要がうなぎ上りで、様々な高音質手法が生まれていった。ワンポイント収録、20,24ビット録音、ダイレクトカッティング、HDCD等・・ライナーノートにオーディオ評論家がコメントを書いたりしたものも多かった。
 懇意のショップでは一律300円だ。二枚組は500円。客は、段ボール箱に入ったままのソフトを開けてチェックする。傷があろうと無かろうと価格は同じ。なんと、中身が無いときもある。それでも自己責任制で300円だ。
 今、この頃の優秀録音盤を聴いてもまんざら悪くない。実際、自宅でも試聴に使う耳タコディスクは古いものが多い。聴き慣れているのが理由だが、ミレニアム以前のディスクは滑らかさや緻密さは今一つでも、生々しさや力感に溢れている。ただ、自然な雰囲気よりデジタルっぽい透明感が気になるソフトもあるけど。まあそれも時代の味として楽しめばいい。