アートレッスン

2010年10月2日(土)

 帰って一休みしてアトリエに行くと私ように絵画の画用紙が置かれてあった。
その前には「チャコール」という炭で出来たデッサン用のクレヨンみたいなものが置かれている。これで絵を描くらしい。
エツコさんがいうにはジョナサンは。アメリカではすごく有名な画家で小さい絵でも50万円はするらしい。だから彼に絵を直接教えてもらうのはすごくラッキーな事だとか。今回は、
1時間40ユーロだが、本当は100でも150でも取れる絵描きさんらしい。主に鳥などを描いてるけど、人物や静止画なども描ている。
そしてレッスンへ。壷や箱など形よく置かれているものがあってそれをデッサンする。

何か難しそう・・。エツコさんは大丈夫と言ってくれてるが、私はおそろしく絵が下手くそなんです。ジョナサンがイメージで宙に絵を描いてごらんと。宙で絵を描く。そしたら今度は紙へ。最初は紙を見ずにうまく描こうとせず、イメージで描きなさいと。紙をちら見しながら描いてたらジョナサンが紙を取り出して自分の描くのを良く見て。と言って紙を見ずに絵を描き出した。こんなんでいいんだ。そして又始める。もっと手を早く動かして。これ以上早くできないくらいまで。だんだん良くなってきた・・。何かいてるか分からない絵だが、もう一枚新しい画用紙を取り出してそれに今度はゆっくり絵を見て描いていってくださいと。下から絵を描いていくらしい。下から書いていくと上が尻つぼみになったり。
何だかバランスが変。間違ったと思ったら消してください。布か粘度でチャコールは消えるそうだ。修正しながら描いていった。

修正する事は良い事らしい。ドンドン修正して、なんか変な所はジョナサンが、よく見て・・この間のスペース。

バランスを考えながらまた修正。今度は影。暗い影と薄い影。

影をつけながら絵が完成。何か良いんじゃない?自分でも驚きの上手さ!!すごく集中して出来た。
終わってからジョナサンの作品とか見させてもらった。!!一番好きな画家の絵の写真集なども見せてもらった。すごく楽しくなる絵だ。今日のレッスンはすごく楽しかった。絵は苦手だと思ってたが、こういう風に描くのか、日本に帰っても絵画をする時間を設けよう。こんなに集中したのは何年ぶりだ?心が落ち着くし。エツコさんも初めて描いたとは思えないくらい上手、修正した線なんかも良い味が出てると褒めてくれた。エツコさんの通訳もテレビで流れている同時通訳の人みたいな低音で響きのある聞き心地の良い声だった。録音しとけばよかった。
 これは面白い。日本に帰ってもぜひ絵を描く時間を設けてデッサンしていこう。チャコールも買って。


 しかし、描く時にはこの紙に収めるには小さいと思っていたが、持って帰るとなるとスーツケースに収めるには大きすぎる。どうやって持って帰ろうか?

 レッスンが終了して外を見るとすごく気持ちの良い天気になっていた。ここに来てずっと雨だったので。みんな出かけたのか、誰もいないが、今度何時この天気になるか分からないので散歩をする事に。すごく気持ちよい。秋晴れと言った感じ。お隣さんはナポレオンの子孫の家だそうだ。今はパリに住んでいて週末はこっちで過ごすらしい。ナポレオンの子孫と言っても途中で血は途絶えたので養子らしいが。
空が綺麗!!今日は暖かい。すぐ裏のシャトーに行って写真撮ったり。
シャトーのオーナーいい人。写真とっても構わないと言ってくれた。空も青い!!これぞまさしくフランスと言う感じだ。

毎日雨でゲンナリしていたが、今日は気持ちが良い。これは帰りたくなくなるのも分かる。(ここに来た人達は帰りたくない〜)と言うらしい。3日目にしてここの良さが分かった気がする。やはりここは1週間くらい滞在しないと良さが分からないのかもしれない。

マルシェで買い物2

 朝、誰も起きてこない・・。ジョナサンが起きてきてコーヒーを入れてもらう。ビスケットを食べながら話をしてみる。パスカルと会ってマルシェの話をしたら、何を言ってるんだ?と言う顔。そして話はそらされ、よく眠れたか?と聞いてきた。行かないつもりか?エツコさんに聞いてみたら、んーよく分かんないんですよねぇ。と言って2階へ。ジョナサンも2階へ。そしたらエツコさん、階段を駆け下りてきて10分後に出発します。だって>何とも急な。まあ、私はそのつもりで用意していたのでいつでも出られる。パスカルが何だかムスッとした様子。ジョナサンに言われたのかな?まあ、とりあえず行けるので大いに満足。エツコさんが、パスカルに気持ち程度のチップをあげて、そしたら次も気持ちよく行ってくれるから、と。やっぱり外国チップの国だ。

 そして出発。車で30分ほど走った所にマルシェはあった。すごい車。駐車するスペースがないくらい。私とエツコさんは先に降りてマルシェへ。エツコさんは不動産屋をパスカルと覗いていた。私に先に行ってて良いというので先に行ってる事にした。すごい人で賑わっていた。なんだかはぐれそう。でもはぐれては見つけたり。とりあえず適当に見て回る事に。パエリアとかも売られていた。

 オリーヴが欲しかったので少し味見をさせてもらいことに。レモンでつけてあるオリーヴは美味しかった。買い物に挑戦。レモンでつけたオリーヴとミックスしたオリ−ブ。スパイシーなオリーヴ・ドライトマト・全て少しづつ。
そしてカシューナッツもへーゼルナッツも少しずつ。少量単位でも買えた。エツコさんはブラウンマッシュルームが美味しそうと言って買ってた。インゲンも美味しそうと言ってインゲンも購入。チキンも首つきのまま売られててそれも購入。うさぎも売られてたけど、肉だけにされておまけに目までばっちり見開いてるのでまるでエイリアンの映画に出てきそうな顔つきだ。

 バジルなども売られていて、葉がデカイ。グリーンと紫のバジル購入。安かった2束で2ユーロいかなかった。サラミが欲しかったが、やはり高くて10ユーロくらいはするし、大きいからとりあえずやめにした。後で聞いたら3個で10ユーロらしい。安!!でもエツコさんが購入してたので後でもらう事にした。

 パスカルは一人で買い物してる。結局買い物してんじゃんか。エツコさんはカフェの前で待ってるからもう少し見てきていいよといってくれたので荷物預けてもう一回りしてきた。パンも美味しそうだったので半分だけカットしてもらって購入。近くにスーパーがあったのでトイレあるかなーと思って入ったけど分からなく中を少し見てみた。マルシェと違って中は結構お客さんガラガラ。食材もマルシェに比べるとしなびれて見えた。

 十分満喫してエツコさんの所へ。マルシェで自分の好みの量の買い物も小銭を使っての買い物も出来たのでこれでいつでもフランスに住んでも大丈夫かな、などと暢気に思ったりして。パスカルも戻ってきて帰る事にした。パスカルがワインショップに入っていったので一緒に入ったが、ロワール川の写真を撮りたかったので声をかけて出て行った。綺麗だよねロワール川。
川沿いに建ってる家もかわいらしいし。近くに公衆トイレがあってそこでトイレ待ちしてるおじさんに声をかけて写真を撮ってもらった。
なんか視線がー。車の中からフランス人が笑顔でこっちを見ていた。アホな観光客がーと思われたかしら。
 そしたらさっきのフランス人が話しかけてきた。何のようだ?生粋のフランス語だ。よく分からん。でも結婚してるのか?とか聞いてきたから、タダのナンパか。でも日本人だとうっとうしいが、フランス人だとウエルカム!!だよね。会話の練習になるし、しかもこのロワールがフランス文化の発祥の地らしい。貴族なども多いいから本当に綺麗なフランス語を話すらしい。語学を習いに来る人が多いいとか。

 ロワールって城しか知らなくって、下調べしたら乗馬が有名、タルトタタン発祥の地ーということだけだったのだが、そういう文化の流れとか言語なんてガイドブックには載ってないからそれは来てみないと分からないことだよな。良い勉強になった。

まあ、会話にならないし、パスカルとエツコさんが出てきたのでそのフランス人とはそこでさようなら。岐路へ。
ヴィレッジに着いてパスカルに今日はありがとうと言ってチップを10ユーロ渡した。「サンキュー」と言って遠慮なく受け取ってポケットにしまった。

 午後からは絵画レッスン。

貴族的な?食事

2010年10月2日(土)

 夕食はマルシェで買い物をしたものと庭に転がってるもので。スープの中にバジルの茎、にんにく畑で取ったプチトマト、干からびたタイム・ローリエなどを入れ今度はバジル入りのスープ・オー・ピストを作る。ミキサーがなかなかバジルをつぶせなく、その中にナッツを入れたが少し残った。まあ、これはこれでよいだろう。結構アバウトな料理方。それがまたフランスの家庭で料理を作ってる感じで良い。サラダが欲しい。しかし葉物がない。美味しいラディッシュと少し固めなりんご これを使用しよう。ラディッシュはスライスし、水でさらしておく。りんごはスライスし、変色を防ぐようにレモン汁をまぶしておく。今日買ったサラミ・ドライトマトも適当にカット、インゲンはボイルする。マッシュルームはカット。エシャロットを刻んでオリーブオイルを入れたフライパンで香りを出す。マッシュルームを炒め、インゲンを入れ、塩・コショウ。仕上げにサラミ、ドライトマト・オリーブは丸ごと入れ、さっと和える。皿に炒めた野菜をのせ、ラディッシュ。りんごを上にのせる。上からナッツを細かくしたものをかける。最後にレモン汁とオリーブオイルをかけて完成。

 さあ、食事だ。今日はジョナサンがゲストハウスに呼ばれて夕食はエツコさんと二人だけだ。アトリエをジョナサンが貸してくれてここで食事。暖炉に火を炊いてくれてとても温かい。ろうそくの中エツコさんとお食事会。エツコさんが言うには、ジョナサンこっちの方が食べたがってると思う。ケイコさんが作る方が日本の味だから。すごくヘルシーだし。と言っていた。

 スープを飲む。んーイケル。そしてサラダ。ん!!ムチャクチャ美味しい!!自分で言うのもなんだが、これはいい。食材も良いから余計美味しいが、これは日本に帰っても作ろう!!シンプルだが、すごくいい。ワインを飲みながらこの雰囲気。まるで中世の貴族になった気分だ。こういう旅はなかなか出来ないだろう。まるで生まれた時からここで生活しているようだ。贅沢なひと時だった。BGMもかかってるし。
  
 夕食が終わって輸入食品の店をしたいなんて言ってたらエツコさんが、アンティークはどう?と言ってきた。バックアップするわよ。アンティークは面白そうだけど、資金がかかりそうだな。初めて色々なことを語り合って夜も更けていった。