シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ウォーターシューズをドライビングシューズに使う

 

 

 

僕は普段サンダルを愛用しているし、車を運転する時もサンダルを履く事が多い。サンダルに関しては過去に記事にも書いたけど、今良く使っているのは記事に上げていない製品。

サンダルと言ってもスリッパみたいな形状の物では無く、踵部分をしっかりホールド出来る物を選んでいる。普段履きならともかく、パカパカする様なサンダルではまともに運転出来ないから。車の運転は通常サンダルはNGといわれるけど、しっかりとしたサンダルなら運転に支障が無い。というよりスニーカー等より運転しやすい。

そんな愛用していたサンダルが壊れた。上の画像の物では無く通勤専用に使っていたサンダル。形状は上の画像とほぼ同じだけど、側面部分とソールの接合部分が破れてパカパカする。通勤で平日毎日使う物だったから、早めに何とかしたい。

 

 

そもそも何で車の運転にサンダルを使うかというと、手足に汗をかく体質だから。普通のスニーカーでは蒸れて不快になる。通勤は片道1時間~1時間半程度運転するので、通勤用サンダルを常備して運転する度に面倒でも毎回履き替えている。

サンダルなら何でも良いという訳でも無く、車の運転に使う物はそれなりに条件が有る。

・踵にもバンドが有る構造で足の甲も含め足全体をしっかりホールドするもの

・ソールは薄めで柔軟性があるもの

要は足にしっかりフィットして、ペダルの操作感を損なわない様な物を選んでいる。特にソールの違いによる感覚の影響は大きくて、違う靴を履くととても運転しにくい。自分の意識する足裏の感覚と実際の操作感にズレが生じるから。そんな繊細な操作してるのか?というのは置いといて、AT車ならまだしもMT車で毎回操作する度に微妙なズレを意識させられるのはなかなかストレスだ。

今まで通勤で使っていたサンダルは質感は悪かったけど操作感は良かった。対して先の画像のサンダルは質感は良いけどソールが少し厚くて硬めな為操作感が損なわれる。

この条件が意外に厄介で、この2点を満たすサンダルを探すのはなかなか難しい。サンダルは良く分からない中国のメーカーの製品が多いので、使ってみて良かった製品も買い直そうとしたら無くなっていた、という事も良くある。

 

そこで思ったのが、ウォーターシューズを履けば良いのでは? ウォーターシューズというのは川や海で遊ぶ時に履く靴。アッパーは伸縮性のあるメッシュ素材で、ソールは薄めのラバー構造の物が多い。メッシュ素材で通気性が良くソールは薄めで柔軟性が有るというのは僕が求めている条件に合っている。

紐付きの物や紐無し、バンド締めなど色々有るけど、その中から選んだのはRacqaというブランドのウォーターシューズ。デザイン的は他にも良い製品が有るけれど、こRacqaのウォーターシューズは評価がめちゃくちゃ高い。まず失敗しないだろう。しかも2千円程度とめちゃくちゃ安い。

 

 

 

評価欄にサイズが表記よりやや小さいというコメントが有ったので、足の実測26.0cm、普段履きのサイズが26.0~26.5cmのところ、27.0cmの製品を選んだ。靴下を履いた状態で丁度良い感じ。伸縮性のある素材なので履きやすくて足全体にフィットする。靴紐はオマケ程度で締めなくてもしっかりフィットする。

 

ソールは薄めのラバー。ベアフット(5本指)と表記があるけどソールがベアフット風なだけで内部は分かれていない。本物のベアフットシューズと比べるとフィット感は劣ると思うけど、車の運転に使うので充分な印象。

ソールに水抜きの穴が空いているので、雨の日に濡れた路面を歩くと中が濡れる。そもそも濡れる事前提の靴だからアッパーがメッシュなのでソール以外でも濡れる。

 

安いのにちゃんとインソールが入っている。その割には柔軟性があって、足裏の感覚はスニーカーの比じゃない。今までのサンダルよりも良い。操作感は抜群だ。さらにサンダルの様に引っ掛かりやすくないのも良い。

ただ、完全なオープンのサンダルに対し、メッシュとはいえ足全体を覆うウォーターシューズは通気性の点では劣る。

 

通気性が高く、足にフィットして、操作感も良好で、しかも安い。これはドライビングシューズにうってつけじゃないかと思う。

 

 

 

BETA テクノ(1995) キャブレターセッティング

 

 

 

 

エンジンを始動させると勝手にスロットル全開になる、というトラブルは解決した(今の所)ものの、今度はカブってアイドリングしない。何で?というのが前回まで。

singlesmile.hatenadiary.jp

 

アクセルを開けながらじゃないと始動出来ない。始動後もアクセルを煽っていないとエンストする。エアクリーナエレメントとエアクリーナーボックスのフタを外した状態でも変わらない。プラグを外すとベタベタで、しばらく放置しても乾かないからオイルっぽい。クランクシールの交換に失敗したのか、はたまた別の原因なのか。見当がつかず作業が進められないので、再びインシュレータの件を教えてくれたブログ主の方に泣きついてみた。

すると、

・クランクシールの不具合ではなさそう

・テクノのキャブはちょっとした事でカブりやすい

・2stオイルは1:80、良いオイルなら1:100でも良い

・一度カブったプラグはNG

・チャンバーが詰まって抜けが悪くてもカブ気味になる

など教えてくれた。

クランクシールを交換する前と後で全く症状が変わっていない事からも、どうもクランクシールが原因ではなさそうだ。燃調に問題が有るのか。どうしたものか全く見当がつかなかったけど、方向性は分かったので本当に助かった。

 

今まではBETAのサービスデータに基づいて混合比1:70でガソリンを作っていたけど、1:100にしてみた。新品のプラグに替えて始動してみたけど症状は変わらないし、白煙がもうもうと上がる。プラグもベタベタ。

何で?分からん。バイクの師匠Sさんに「プラグがカブる。何で?」と聞いてみたら、セッティングが濃過ぎるんじゃないの?と言う。エアーを吸った状態に合わせてジェットを上げてるんじゃないの、と。うーん、そんな事するかなぁと思いながらも燃調に問題が有るのは間違いなさそうなので調べる。

 

 

再びキャブをバラす。前回見落としていたけど、メインジェットはフロートチャンバーを固定しているボルトの先端についている。前回メインジェットだと思っていたのはニードルジェットホルダだった。

 

メインジェット。#88がついているけど、標準のジェットサイズが分からない。

 

スロージェットとスタータージェット。デロルトキャブの仕組みがイマイチ良く分かっていないんだけど、左上の隅に有るのがスタータージェットと呼ばれる物で、中央下がスロージェットみたい。なんだけど、通路を見るとパイロットスクリューが効くのはスロージェットみたいで、スタータージェットには関係しないみたいだ。

 

外したジェット。

スターターJ(左) #100

NJH(中上) CF262

スローJ(中下) #58

メインJ(右) #88

各ジェットの動作範囲が良く分からないんだけど、スタータージェットが#100ってデカ過ぎじゃね? これ本当に標準のジェットなの? 何でメインジェットよりデカいんだよ。まさかジェットがイジられているとは思ってなかったけど、バイクの師匠Sさんが言う様にこれは何らかの変更がされているのかもしれない。

このセッティングがまともなのかが分からないので、まずは1995年モデルの標準のセッティングが知りたい。が、パーツリストを見てもキャブASSYしか載っておらずジェットの番手が分からない。日本語のサイトを検索してもデータは得られず、海外のサイトからMJが#145程度、PJが#27.5程度の様(SJは分からない)なので、それに比べると随分とおかしい。こんなセッティングでまともに走れていたのか?

 

そこで、トライアル車の部品を多数扱っているトライアルワークス小坂に「BETAテクノ1995の標準のジェットが欲しいんだけど扱ってませんか?」と尋ねてみたんだけど、古過ぎて入手出来ないとの回答だった。

次にヤフオクで丁度1995のデロルトキャブが出品されていたので落札してみた。

ヤフオクで6,700円。キャブASSYでこの値段なら悪くはないかな、と思ったんだけど。

 

スロットルバルブとフロートチャンバは固着し、内部は劣化したガソリンで全部詰まってる。まぁそれは洗浄すれば良いとして、

 

スタータージェットが折損している。折れ込んだ部分は何とか抜けたけど使えない。しかも折損した先端部分にジェットの番手が刻印されているからジェットの大きさが分からない。

 

折れた先端は何処に行ったんだろ?と思ったらフロートチャンバーにはまっていた。汚れで完全に詰まっているけど、掃除すると何とか刻印が読み取れる。スタータージェットは#75の様。#75が標準なのかが分からないけど、そうそうイジる様な物でもないだろうから多分標準は#75じゃないか。

元のキャブのスタータージェットは#100だったので、このジェットが変更された事が不調の原因として一番疑わしい。

 

メインジェットは既設も入手した中古キャブも同じ#88。という事は、おそらく標準のメインジェットは#88なんだろう。ネットで調べたジェットの番手とはかなり違うけど、スタータージェットが物凄くデカいので各ジェットの働く範囲が僕が思っている様な仕組みではないのかもしれない。デロルト分からん過ぎる。

 

スタータージェットの先っぽはフロートチャンバの穴(画像左上)にハマる構造になっている。画像の中央上の穴からガソリンが流れる様。穴に汚れが溜まっているので掃除して戻す。

 

ヤフオクの中古キャブは汚れと固着が酷くてスロージェットが外せない。多分スローは標準から変更されていないだろうという希望的予測から組み戻して始動させてみる。ヤフオクキャブのスタータージャットも折損して使えないから、結局中古キャブからは何も使えない事になる。

パイロットスクリューを目一杯締め込んでもカブり気味でアイドリングしない。あと考えられるのはスタータージェットがデカ過ぎる事くらいか。

 

 

 

テクノの1995年式についているデロルト製のキャブの各ジェットを採寸する。PJと書いているけど実際はスタータージェットらしい。トライアルショップでは購入出来なかったけど、ヤフオクで「デロルト ジェット」で検索すると交換用のジェットが売っている。番手さえ分かれば標準状態に戻せそうだ。

とりあえずスタータージェットの#75を入手して確認してみる。

 

 

 

今回の出費

デロルトキャブ  6,732円

送料  910円

 

計 7,642円

 

 

安物買いの何とやらで、散々な目に遭っている。エンジンが掛かる車両と言うから基本的な整備で乗れると思ったのに、何でこんなに苦労しなきゃならないんだ。

ベータテクノは1996年モデル以降ミクニのキャブに変更されている。ミクニのキャブASSYが手に入ればこんな苦労する事も無いんだけど、中古キャブが売っていないしこれ以上金掛けたくないし、と言いながらも随分と余計な金を掛けた。

 

標準ジェットが手に入らないかトライアルワークス小坂に尋ねてみたけど、不躾なお願いにも関わらずとても丁寧な対応をしてもらえた。何か買う時はトライアルワークス小坂で買おうと思った。

 

 

ベータ・テクノに関する過去記事

singlesmile.hatenadiary.jp

 

 

BETA テクノ(1995) インシュレータ交換

 

 

 

 

エンジンを始動させると勝手にスロットル全開になる。クランクシール不良と判断してシールを交換したけど直らない。何で!?というのが前回まで。

singlesmile.hatenadiary.jp

 

 

マジ分からん。ネットで情報を探している時にベータテクノのクランクシールを交換したというブログを見掛けた。

ameblo.jp

でもクランクシールを交換した、としか書いてないので詳細が分からない。藁にも縋る思いでメッセージを送って不具合の原因を聞いてみたら親切にも詳細な情報を教えてくれた。どうやらインシュレータの隙間からエアーを吸っている様だ。ブログの方も、始動後エンジン全開になってキルスイッチが効かない、結果的にインシュレータからエアを吸っていた、インシュレータを均等に締めてもダメ、シリンダーベースから吸う場合もある、液体パッキン等でシールしたらどうか、という様な内容。まさに僕と全く同じ症状なので、非常に助かった。

 

 

インシュレータというのはキャブレターとシリンダー(エンジン)の間にある継手の事。すぐそこに見えるんだけど、外せない。チャンバーが邪魔になるので外す。

 

見た感じ悪くなさそうだけど、それで失敗した。

 

ついでにリードバルブも確認しておく。

リードバルブも悪くはなさそうだけど、リードバルブの取付面からエアを吸う可能性もあるよね。

 

あんまりお金掛けたくないんだけど、インシュレータの新品が買えるので買えるうちに一度交換しておく。

右が新品、左が元のインシュレータ。一見問題無さそうに見えるけど、古いインシュレータの取付面が汚れている。汚れている部分はシリンダーに密着していなくてエアーを吸っているのでは。インシュレータの取付ネジが締めにくいので均等に適切なトルクで締められなかったというのも有るかもしれない。

 

キャブレター側は問題なさそう。インシュレータの新品は結構いい値段したので、液体ガスケット等で誤魔化そうか悩んだ。

 

ショップにリードバルブのガスケットが売っていたのでついでに買って交換しておく。と思ったら元はガスケットついていない。パーツリストを見てもガスケットらしき部品が無い。リードバルブ自体にガスケットが有るのかも。まぁガスケットが有っても困る物ではないから入れておく。

 

チャンバー内部にめちゃくちゃカーボン溜まってたので焼いておく。画像は焼いた後。

 

チャンバー戻して後はキャブを取付けたら終わり、という段になってインシュレータの取付ネジにワッシャを入れるのを忘れたのに気付く。古いインシュレータにワッシャがくっ付いていてうっかり忘れた。折角組んだのにもう一度チャンバー外してインシュレータを付け直す。

 

組み直したらチャンバーの取付け位置が微妙に変わった。作業前はチャンバーがフレームに当たってた。当たっていた影響でチャンバーが摩耗して穴が空いてる・・・。まぁフレームに穴が空くよりはマシか(フレームはガソリンタンクになっている)。

 

完了。

 

 

試運転しようとしたらエンジンが掛からない。どうやらガス欠みたいだ。前回もガス欠して給油したし、数km走っただけなのにガス欠するか?ガレージ内はガソリン臭くないので漏れている訳では無さそう。燃料コックを分解した時に、コックの給油口に変なチューブが付いていた(ONの液面位置をリザーブの液面位置よりも上げる為?)のでそれが悪さをしているんじゃないかと思う。落ち着いたらもう一度コックを整備するとして、とりあえず給油する。混合ガソリンだから面倒くさい。

給油してもエンジンが掛からない。アクセルを開けながらだと何とか始動するけどアイドリングしない。前回と同じ状態。しばらく走ってみたけど直らない。アイドリングしない。ただ、エンジン全開になる様な事はないので2次エアを吸う症状は解決したのかも。もう少し走って様子を見たかったんだけど、丁度お巡りさんが取り締まり(?)していて、こんな怪しいバイクでうろうろしていたら絶対に停められるよ!って事でそそくさと帰って来た。いや、こんな煩いバイクでよく停められなかったな。助かった。

いや、薄々は分かってたんだけどね。エンジンが暴走するのと、アイドリングしないのは別々の要因だよな。ただ不具合は1つずつ潰して行かないといけない。

プラグを見るとベタベタに濡れている。こんな状態でよく始動出来るな。しばらく置いても乾かないのでガソリンではなくオイルの様。エアクリーナエレメントとエアクリーナーボックスのフタを外しても変わらない。2stエンジンの場合は構造的にオイル下がりとかオイル上がりは無いから、オイルがシリンダ内に入る要因として考えられるのはクランクシールくらいしか思い当たらないんだけど。もう一度あの作業を繰り返すのは嫌だなぁ。あと金と。

 

おまけ

キックを踏み下ろした時にうっかりシフトペダルを踏んでしまい、始動と同時に暴走した。トライアルバイクのギヤ比はめちゃくちゃ低いのでエンストする事無くそのまま走っていってしまう。危うく隣の家に突っ込むところだった。トライアルバイク怖い。

 

 

 

今回の出費

インレットマニホールド  8,360円

リードバルブガスケット  440円

送料  760円

 

計 9,560円

 

今回はトライアルワークス小坂で購入した。対応が速くですぐ納品されたので良かった。

 

 

 



ベータ・テクノに関する過去記事

singlesmile.hatenadiary.jp