肉中心のコンビニ弁当は思ったほどカロリーが多くないか?
意味不明な反応
そして、肉中心のコンビニ弁当はカロリーが多い。
と思っている人は多し。ちなみに、ステーキとハンバーグのカロリー比較をしてみるといいよ。
意味不明。「ステーキとハンバーグのカロリー比較」をしても、「肉中心のコンビニ弁当はカロリーが多い」ことに何ら変わりはない。もちろん、もっとカロリーが多いメニューはあるだろうが、肉中心のコンビニ弁当を毎日食べていたらカロリー摂取過剰になる、という主張は揺るがない。
話がすれ違っている原因は、「肉中心のコンビニ弁当」が指示する対象が違うのかもしれない。高カロリーの話題をしているから800〜1000kcalのものを想定しているが、もちろん店やメニューによってはもっとヘルシーなものもあるだろう。
しかし少なくとも、そもそもパッケージにカロリーが表示されているのだから、「多いと思ったが意外と少ない」ということはない。それでは偽装である*1。
「一日に必要な肉の摂取量」?
で。
ちなみにたんぱく質の推奨量は60g/日。
上限は総エネルギーの20% 。
ほいで、
たんぱく質エネルギー比率(%)= たんぱく質(g)×4/総エネルギー(kcal)×100
仮に男で2000kcalとすると100g。
豚ロース100g中のたんぱく質は、22.7g。
ざっくり見て、肉500gぐらい食うと、この量になる。
というわけで、米軍の場合、ステーキは1ポンドと言われる。
で、そんなにコンビニで満たせる?
これも意味不明。タンパク質の摂取量ではなく、「肉の」摂取量と明示しているのだから、誤読・曲解だと言わざるを得ない。肉の他にも卵や大豆などでタンパク質を取っている前提だから、当然500gは食べ過ぎである。逆に、肉の他に一切タンパク質を取らないという想定は極端ではないか。
飯やパンなど他に何も食べずに肉だけ500g食べて、タンパク質だけ帳尻を合わせるような不自然な計算が「栄養学の基本」なのか。なぜ肉500gの基準になってしまうのか、それを満たさないといけないのか、全く理解できない。揶揄にすらなっておらず、単にナンセンスである。
大雑把な話だから、「メタボ」などが通俗的な概念で、医学的に疑問が残るというのは、確かにそうだが、上で書いたことはそれ以前の問題だと思う。元記事を読んで納得した人はいるのだろうか。いたとしたら身体が心配である。
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*1:ただし表示の誤差は認められており、実はこの誤差が結構大きいのだが
生き延びるための料理
ライフハックvsサバイバル
10年前の自分に教えたい料理の始めかた - good2ndの日記
でももし「よし、自炊するぞ」と思ってる10年前の自分に会ったら、どんなアドバイスをするだろうかとか、ちょっと考えてみました。ライフハック(笑)
- 「節約を目標にするな」
- 「とりあえずレシピどおりやれ」
- 「料理本は「10代の女の子」が買うようなやつを買え」
- 「毎日のようにスーパーへ行け」
- 「片付けが楽になるよう工夫しろ」
- 「ドレッシングは買うな」
- 「冷蔵庫をデカいのに変えて、電子レンジを買え」
- 「誰かに食わせろ」
…という項目が挙げられているが、現に自炊していない人がそれによって自炊するようになるほどの威力は感じない。特に最後の「誰かに食わせろ」というのができるとは限らない。ここでは、坂本龍一が言うところの「食堂で一人でご飯食べてる人」、「ジャージに近い」と形容するような領域、すなわち生活感溢れる食生活、それを少しでも改善する方法を考える。八箇条もいらず、提言するのは次の一つである。
- (肉中心の)コンビニ弁当を二回に分け野菜を加えて食べる
(肉中心の)コンビニ弁当が高カロリーなのは表示を見れば誰でも分かることだが、肉を避けると極端に選択肢が少なくなってしまう。またおそらく毎回定量を捨てることに抵抗があるだろうから、結局全部食べてしまうという流れになりがちなのではないだろうか。だが、それなら分ければよい。
凝ったことをすると続かないので、野菜の調理は、洗って切って、物により電子レンジで加熱する、位で構わない。また二回に分けるときに、容器を使い回したくない場合、皿にラップを敷けば洗わなくて済む。朝夕か夜を挟んで夕朝に分ける運用を想定しているが、昼に食べたい場合、弁当箱に移し替えて持って行けばよい。その場合、冷蔵庫に保存できないので、鮮度に注意する必要がある。
消費者の嗜好か、野菜の値段変動か、原因は色々あるだろうが、コンビニ弁当の具は肉が多い。そして、肉中心のコンビニ弁当はカロリーが多い。一食だけで成人男性が一日に必要な肉の摂取量を満たしてしまうこともある。だから毎日食べているとメタボってしまう。もちろん、コンビニ弁当に限らずファーストフードは肉が多いが、牛丼など他のファーストフードも持ち帰れる場合が多いので、応用が効く。
もしかすると「料理」というほどのものではないように感じるかもしれないが、それなら創作に対して二次創作があるように、料理に対して二次料理というジャンルだと考えればいいだろう。今回の提案は、「まともなものを食う」ためではなく、単に成人病で死なないための必要最低限のものだ。つまり、ライフハックではなくサバイバルなのである。
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