モナコGP

  • ハミルトン、ピットアウト時にライン踏んでないかい?1度目のピットアウト時は微妙だったが2度目のピットアウトの際はオンボードカメラだったのでわかりやすかった。確か5年前のフランスGP*1ではラインを踏んでしまうマシンが続出してその都度ペナルティが課せられていた。まあハミルトンにドライブするーペナルティが課せられても大勢に影響はなかったというかモナコGP唯一の盛り上がりであったアロンソvsハミルトンの終結が早まるだけだったというか。
  • その唯一の盛り上がりすらも茶番でしかなかったらしい。マクラーレンの2台はかなり早い段階からスローダウンしていたようで、アロンソの優勝とハミルトンの2位は予選が終わった時点でほぼ決まっていたらしい。チャンスがあったとすれば今季過去4戦がそうであったようにスタート後1コーナーの飛び込みだけだが、ただでさえ危険なモナコ、敢えてリスクを犯すようなことはなかった。記者会見でのハミルトンの不満な様子をフォローする意味でロン・デニスが裏事情を明かしたようだがそれが裏目に出て、FIAチームオーダーにあたるかどうか調査をするらしい。ハミルトンにとっては、最もオーバーテイクがしやすいであろうインディまで我慢のレースが続くのかもしれない。
  • フェラーリは明らかにマクラーレンよりも遅かった。差が顕著だったためマッサも納得の3位。予選でミスしたライコネンはなんとか8位。しかしタイトル争いから大きく後退したことは否めず、これ以上離されるのはまずいよ、とアロンソが忠告とも憐憫ともとれるコメントを発している。
  • フィジケラは4位でルノーの今季最高成績を収めた。現時点のルノーの実力でBMWに勝てたことは大きい。ここ最近ドライバーに対して恫喝めいたコメントが目立つブリアトーレも手放しで褒めているようだ。しかし、こことハンガロリンクは作戦の妙である程度上を狙えるサーキットなので喜んでばかりもいられない。そういう意味ではイモラがなくなったのはルノーにとって痛いか。
  • Q3のタイムからしBMWとホンダが相当重いであろうことは予想できた。しかしBMWは1ストップ作戦でクビサ5位、ハイドフェルド6位とある程度の結果を残したのに対し、ホンダはなんとも中途半端な2ストップ作戦で辛うじてトヨタには勝利したもののポイントを逃した。遅い1ストップのマシンに引っかかってしまったことも一因だが、2ストップを活かしきれるほどの速さがないのに作戦に固執したことが最大の敗因だろう。もしもホンダにロス・ブラウンが加入したなら、それだけでコンストラクターズランキングを上げられるのではなかろうか。
  • とにかく日本絡みのチームがこぞって不振。トヨタはウィリアムズのブルツが7位入賞を果たしたことで、かえってワークスの面目が失われたという感じ。スーパーアグリは2台揃っての完走したことが収穫か。琢磨についてよかった探しをしてみると、3年前のようなフライングではなくいいスタートができたこと、モナコ4回目で初の完走といったあたりかな。