マリア様がみてる 〜くもりガラスの向こう側〜 感想

とりあえず読みました。

今、感想をココに書こうと思って、その前にあらためて表紙を見てみようとブックカバーを外したんですが・・・・・・
表紙、帯を外してみると、祐巳の生首が浮いているような絵に見えます。
最初の萌えどころは、本編はじまって2ページ目の”続いて滅多にお目にかかれない、志摩子さんのビックリ目。”ですね。ビックリ志摩子さんハァハァ(*´Д`)。そういえば、アニメ見て以来、脳内では志摩子さんはすっかり能登ヴォイスになってしまったなぁ・・・・・・。
続いて、福沢姉弟萌えな僕としては、年越しシーンは外せません。
普通なら地の文では祐麒のことは祐麒と、祐巳のことは祐巳と書くのに、”祐巳は弟の肘を掴んだ””祐麒は姉の手を振りほどいた”と肉体的接触のある箇所でわざわざ「弟」や「姉」と近親性かつ異性性を強調した表現を使っておりまして、これにはただならぬエロスを感じるのであります。
わざわざ二人がこのあと続けて風呂に入るということを書くのもエロいですなあ。
マンリョウ
ああ、そうそう、僕が読んでて一番ビックリしたのは61ページの
「ほら。でも、こうしてファックスで地図送ってもらったし。〜〜」
ですよ。
祐巳が『ファック』って言った!! ファックって!!! Fuck!!!!!!!!!!」
とついつい心の中で叫んでしまったわたしを誰も責められますまい(お
汚い言葉をマリみての中で使っちゃダメ、ゼッタイ!
あとはもう祥子さまが祐巳に「脱ぎなさい」と命令(!)したり。
瞳子ちゃんを手に入れたい。”ですからね。
性的に乱れてますよね(ぷ


マジメな話をしますと、祥子の家に行く時に乃梨子祐巳が会うってのは、乃梨子を(祐巳を中心とした)マリみての世界に馴染ませようという意図があるんでしょうね。乃梨子マリみて祐巳マリみては別のお話デスから。その意味でも乃梨子祐巳をつなぐ接着剤としての瞳子は、マリみてという物語がどうしても必要とするものでしょう。
チェリーブロッサム以降のマリみては先代薔薇さま(蓉子、聖、江利子)が持っていた各薔薇を越境する力をどう再獲得するかの話でもあったわけです。
志摩子乃梨子、祥子―祐巳、令―由乃の縦に閉じた関係を越境するのはせいぜい祐巳由乃ラインくらいでした。それで聖さまを乱入させたり、祥子―令ラインを書いてみたりしても、それが絡み合う効果は現れていないと言わざるをえないでしょう。
個人的にはレイニーブルーパラソルをさして以前と以降ではマリみてはまったく違う世界を描こうとしている、というのが僕の持論なのですがそれを検討し深めることも出来ずに今日にいたる僕を誰が責められましょうか。誰も責めませんね。当たり前ですね。誰か責めてください。志摩子さん責めて!僕をなじって!!ハァハァ(*´Д`)
要するに、聖さま乃梨子志摩子さんをめぐって性的な争いをするというのが、白薔薇厨のボクの望みなわけです。なおかつ聖×蓉を同時進行させることに僕は矛盾を感じたりも良心の呵責に苛まれることもいたしたりはません。


今野先生には次巻をあせらずに納得の行くかたちで書き上げていただきたいものです。
いや、マジメな話。