田辺聖子さんの小説
昨日も書きましたが、田辺聖子さんの小説をポツポツと読んでいます。
年代順に確認をしたことがないので確かではありませんが、比較的初期の作品が好きだ、と思います。
短編集『ジョゼと虎と魚たち』に収録されている「雪が降るまで」は魅力的です。
やはり短編集である『うたかた』の特に「うたかた」「虹」もすごく好きです。
ちょうどなぜか、コレットやサガンといった小説家の作品になぜか興味が湧き出した時に、久しぶりに田辺さんの小説を思い出し、少しずつ読むことにしました。
これは長篇ですが「花狩」という初期の作品をペラペラめくっていたら、こんな文章に出くわしました。
「大阪のゴミの中から生まれ、大阪のゴミを吸って生涯をすごした人間は、大阪で働いて死に、大阪のゴミになりたいのだ。大阪の臭いどぶの淀んだにおいがなつかしかった。」
織田作之助や武田麟太郎の小説が好きです。
織田作之助の『夫婦善哉』は特に。豊田四郎監督で映画にもなりましたね。
映画も好きです。