2008年44号ジャンプ感想です。感想前に、取り急ぎ拍手返信。


>匿名希望さん
そんなに気にすることはないんじゃないかな。と感じるというのも少しありますが、解決?案などの提案を。エントリタイトルから「40号」等の号数表記を外してみる、またはタイトルでの号数表記を変えてみる(「40号」→「四十号」「40 号」など。この場合、このテキストではチェックがなされません)のはどうでしょうか?それプラス、タイトルではなく本文冒頭に「40号感想」などと表記する。こうすることにより、頂いた状況の場合は拾われずに済むと思います。
なんにせよ、お手数をかけて申し訳ありません。よろしければご検討ください。


■ワンピース

「王下七武海『海賊女帝』ボア・ハンコック!顔を出せ!貴様を迎えに来た!」
一人飛ばされたルフィ、女だらけの島でギャグ交じりにちょっと息抜きウハウハタイム! みたいなことになるのかなと最初は思った今シリーズでしたが、どうやら問題なくマジバトルなことになる様子。緊張感が持続してイイ感じではありますが、正直こりゃまた長いことになりそうだとも思った。ヒーローに休息の場はないんだね。
しかし、このポイントにルフィが送り込まれたことにはくまの作為がバリバリにあると思うのですが、ルフィと七武海が接触せざるを得ない状況を作って、くまにはどういう意図があるんだろう…。一時のピンチは脱したけど、また更に七武海と対峙しなければならないわけで、依然相当に危険な状況ですよねここ。覇気入り格闘術が盛んなところに送り込んでルフィを強くしてやりたかった、みたいに好意的に解釈することも出来ないでもないけど、それにしてもキツイ場所だ。しかしまあ、くまが味方的ポジションなのかそうでもないのかも不透明なので、結局はよくわからないことなのですが。とりあえずこの島に送り込むのをサンジにしなかったくまの英断には拍手を送りたいです。一瞬で去勢されてるか、そうでなければ半年後くらいには島の人口が2倍とかになってたよ。


「わらわに見蕩れるやましい心がそなたの体を固くする…!」
「『メロメロ甘風』!」

蛇姫さまの能力は「魅了されたものを石化」みたいです。こんなもんミスター朴念仁のルフィには効きっこないだろ、と思ってしまいますが、まあ原始肉巻きつけたドレスでも着てたらルフィもハートの目になるような気がするし、やり方次第でどうとでもなるのかなあ、などと。


それにしても今回の能力はスゴイなあ。これ、オブラートを全部剥がして言うと「勃起させたら勝ち」って能力ですよね。今回のバトルはいかに蛇姫さまがルフィを興奮させられるかというメンタルバトルになるかと思うんですが、
蛇姫様→ルフィを勃起させられるよう頑張る
ルフィ→蛇姫様に誘惑されても勃起しないように頑張って耐える
という構図になるわけですよ(たぶん)。まあやらしい。何このエロ漫画展開。



■ナルト

「仙人の証、隈取りが出とる。成功じゃ!」
「蛙化もまったくしておらん!ナルトちゃんは自来也ちゃんを凌ぐ仙人になったということかいな!」

ああ…。これでまたナルトは、なんら成長しないままに実力だけ妙にステージアップしたんですね。どんな修行をしても一向に人間的成長を見せないナルトを見ていると、何だか不安定な気持ちになります。そりゃ当面の危機に対する備えとしての実力は必要だと思うけれど、並んで大事なものもわりとあると思うんですよ。
そう考えると、メニューの一環に「国語」「算数」「一般常識」「言葉遣い」などを盛り込んでた亀仙人の修行は、実に身のあるものだったんだなあと思います。フカサクさんや自来也さんももう少し気を配ってあげればいいのに。


■トリコ

「監視モニターの映像から敵は新型の『GTロボ』と判明」
この間からの『謎の強敵』の正体はロボットだとのこと。ロボットという言葉には何となく量産型的イメージがまとわりつくんですが、このGTロボとやらは特に量産されている風でもなく、一機のみという扱いみたいですね? 何故だろう、せっかく作った強力ロボットを一機だけ作って済ませるのはどうにも考えにくいなー。素材が貴重だったりするんだろうか。まあ、あれだけトリコとココがあれだけ本気オーラを出して警戒した相手が量産されてるだとか、それだと余りにも絶望的すぎて漫画的にヤバイ気もしますが。


しかしこのGTロボ、みんながみんな「GT」と略称で呼んでるので正式名称が分からず、少しだけモヤモヤした気分です。まあ「G」が「グルメ」であることは普通に確定事項なんでしょうが、「T」の方がいまいちわかりません。
グルメとりほうだいロボ?グルメツアーロボ?


■ブリーチ

狛村隊長の豪快なカッコよさ。鉄左衛門副隊長の微妙な情けなさ&その後の信頼の姿。このバトルでの見所は複数ありますが、一番の見所として推したいのはやはり一角の壮絶なまでのアレっぷりでしょうか。他の柱のヒラ連中はバシッと勝利をものにしているというのに、一人だけ普通に負け、小脇に抱えられて敗走し、隊長さんに尻拭いをしてもらうという、この泣きたくなるほどの無様な扱い! さすが恋次に一時期剣を教えてただけのことはあります。見事な恋次っぷりです。


こういった楽しい子を見ると暖かい気持ちになれるのですが、恋次といい一角といい、最近はそういった子がだんだん多くなってきてとても嬉しいです。もういっそのこと、そういう子を集めて一つ隊を作ればいいんじゃないかな。もちろん隊長は日番谷隊長。


アスクレピオス

「外科医!」
「オレはサレルノに行って外科医の修行をするんだ!」


あれえー。


第一回では『人体にナイフを入れるなど悪魔の所業。アスクレピオスは医師などではない…「異端者」だ。捕らえよ…!』って言う流れで主人公たちが追われてましたよね。この「現代では当たり前のことだが、前時代では外科手術は外法と思われていた」というのがこの作品の主題であり、ウリなんだと思ってたんですが、何で第二回では外科医が普通に存在できてることになってるの? 第一回の設定をそのまま飲み込むなら、「外科医」なんてのは存在できるはずもなく、救う職業だなんて思われてるはずもなく、目指す人もいるはずもなく、というかむしろ「外科医」という言葉すら存在しない、くらいのものになるはずなんですよね。
そんな風に思って読んでただけに、今週いきなり「外科医」がメジャーなのだと知らされて、何やらとても混乱した気持ちになってしまいました。どんな世界観なのかいまいちよくわかんないな…。


2週目ですが、何やらアレだなと思ってしまってます。


■とらぶる

「ちょっとあなた達!校内で騒いじゃダメっていつも言ってるでしょ!」
「えっ、ちょ…」
「キャーーーッ!!」


さあ来ました、とらぶるの真骨頂。今回は春菜ちゃんの気持ち告白という重要そうなお話なんですが、それはまあ比較的どうでもよくて、やはり目玉は前半のドタバタ部分であると言えるでしょう。特に凄まじかったのが上記画像での小手川さんで、これは本当にひどい。ひどすぎる。ひどすぎて涙が出るくらい笑った。
念のため状況を説明いたしますと、廊下に直立した状態の小手川さんにリトくんが走ってぶつかると上画像の状態になるんですよ。一体何がどうなったらこうなるのか真剣にわかりません。ばかじゃねーの。小手川さんの後ろに太った人かトランポリンでもあれば一応この状態になる可能性はありますが(リトくん⇒ぶつかって仰向けに倒れる、小手川さん⇒ぶつかって後ろへ飛ばされる→トランポリンに跳ね返されてリトくんの上にボヨヨンと着地)、そういうものも見当たらないですしね。一体、どういう、仕組みなんだー!


というわけで、二人の体の動きを一生懸命考えて、絵心ゼロ人間ではありますが、一生懸命図示してみました。黒丸がリトくん、白丸が小手川さんとお考えください。はっきり言ってこれ以外の二人の動きが考えられない。


1.直立状態の小手川さんに走ってきたリトくんが衝突。全ての始まりである。



2.余りの勢いで小手川さん吹っ飛ぶ。リトくん自身も勢いを殺しきれずに吹っ飛ぶ。



3.両者空中。リトくんは勢いのまま後方へ。小手川さんは上空で回転。(ラリアットくらった人がグルンと回転するようなノリで)



4.リトくん着地姿勢へ。柔道で言うところの前回り受身に近い形である。



5.リトくん仰向けで着地。リトくんはこれが最終形となる。



6.リトくんの姿勢は完成したが、小手川さんの進化は終わらない。そろそろ落ちても良さそうなものだが、神秘の力により上空で回転を続ける。



7.回転を続ける小手川さん。回転と同時に、奇跡の軸合わせ機能股間をリトくん頭上にセッティング。



8.小手川さん、神秘の力その2により、なぜか開脚。



9.完成。『ハ、ハレンチなっ!』


これ以外考えられません。小手川さんとか380度くらい回転してますが、本当にこれ以外考えられないのだから仕方ない。あの一瞬の中にこういう動きがあったのですね。本当に、とらぶる世界のトラブルは恐ろしいものです。エロハプニングを被ることはもとより、こんな体位変換作業をしても大丈夫なくらい体が頑丈じゃなきゃダメなのだなあ。恐ろしい恐ろしい。


しかしながら、本当に恐ろしいのは、こんな無茶な事象が起きても「とらぶるだからまあ普通にありえるよな」と一瞬思ってしまった自分がいることです。普通なわけないのに普通と思わされるこの世界。この狂気ワールドを作り、読者を侵食する力…。両先生、本当に恐ろしい子…!