【インターネット文化と既存メディアの将来】

soesan2008-08-21

毎日新聞】はびこる匿名文化−ネットでの特定の人間に対する誹謗中傷の書き込みやコメント、問題だ 鳥越俊太郎★9
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1219249970/


鳥越俊太郎さんはオーマイニュースが潰れても俄然、元気だ。
皮肉でもなんでもなくさすが「ジャーナリスト」だなと感心する。

人の関心を集める手段をよく知っていると思う。
砕けて言ってしまえば「煽り」が巧いベテランプロレスラーのようだ。

堀江貴文氏、通称ホリエモンが必死にやっていたことをいとも簡単にやってしまう。

集客・宣伝・売り込み・過去の経歴これらを駆使していまだ第一線の評論家として君臨しているのは見事と言うほかはない。
分析してみる。


☆分析するに毎日新聞はネットに対するアンチテーゼを鳥越氏に語らせ、叩く対象を鳥越氏にスケープゴートする。(お前が言うな。回避)

代わりに、鳥越氏は知名度と評論家としての既存メディアの代弁者として登場の機会が増え続ける。(商業ジャーナリストの鑑である)

ネットユーザーは組織や見えない記者よりもわかりやすい鳥越氏を叩く方がガス抜きになる。(現に鳥越氏関連のスレの伸びはかなりいい)

非常に良く出来た三角構図だと思われる。
今後も鳥越氏は既存メディアの代弁者として様々な問題を既存メディアから問うであろう。
簡単に言えば鳥越俊太郎という人物は「みんなの人気者」なのである。



さて、主題の既存メディアとインターネット匿名文化の将来についてだが、誰がどう考えても既存メディアは業界市場は縮小し、インターネット関連の発信源は広まってゆくのは我がブログの賢明な読者の方ならおわかりであろう。

淘汰されていくことに何ら問題はない。大きくなりすぎただけなのだから。
問題点は「質」なのである。
淘汰の際に「質」が向上し、うまく情報精度が上がるか?ということなのである。
こういう疑問が出るということは「質が下がる」ことも十分にありえるのである。

あえて、新聞社を取り上げるがオープンソースから拝見するに彼らは「情報エリート」なのである。
これはネットユーザーが新聞社等のソースから問題提起することで明らかである。

彼ら「エリート」には組織、資金、人脈なによりも行動力があるのである。
「行動力」これは組織だった方が有利なのは明らかである。
(ここで言う行動力とはネットのスネーク的行動ではなく夜討朝駆による対人情報の引き出しである)

情報集約による幅広い世代への情報伝達を確立している。
これが既存メディアの大きな強みだ。
つまり、「ムーブメント」を作り出せるのである。(意図的なものも含めて)


一方、インターネットはどうか?
情報選択の豊富さと情報記録の保持性、ユーザー意見の自由度は既存メディアとは段違いだ。不特定多数が匿名で発信できるのも大きい。

しかし、そこにはウソや中傷の責任の無責任さが出てくる。その自由度が情報の必要以上の霧散と信憑性を低下させ爆発的な「ムーブメント」を起こす事が非常に難しさが出てくる。

DQ的に言えば既存メディアはメラゾーマ、ネットは多人数によるメラ。



つまり、新旧メディアの巧い融合ができないと情報の「質」の低下を招くだけなのである。お互いに炎上し燃え尽きては困るのである。

それで一番困るのは一般大衆だと理解していただければ有難い。