第三次世界大戦の危険な匂いは石油から漂う・・

soesan2008-08-23

ロシア元軍人が撮った戦争の真実の写真
http://www.navoine.ru/forum/viewtopic.php?p=551

↑まず戦争の悲惨さを再確認してから今日のエントリーをお読みください。

【モスクワ杉尾直哉】
・シリアのアサド大統領は21日、訪問先のロシア南部ソチでメドベージェフ露大統領と会談、ロシアのグルジアへの軍事介入について、「グルジア側の挑発に対する対応であり 、我々はロシアの立場を理解している」と述べた。ロシアの軍事行動への支持表明はキューバやベラ
ルーシなどに次ぎ4カ国目で、反米国家に偏っている。

サンパウロ15日綾村悟】
ベネズエラはすでにロシアから戦闘機やヘリコプターなど数千億円規模の軍需品を購入、今後は潜水艦や対空ミサイルを購入する可能性も伝えられており、米国や周辺国から地域の軍事バランスに関する懸念も上がっている。

2008/8/16 0:35
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/080816-003529.html


☆前日のエントリーで述べた「新たな世界陣営の区分け」という分析が現実味を帯びてきました。
各国が疑心暗鬼になりながら着々と紛争防衛準備を進めています。

ポーランドミサイル防衛(MD)支持が58%に グルジア紛争の影響か[08/19]

・米国がポーランドに配備を計画しているミサイル防衛(MD)施設建設について、
ポーランド国民の58%が賛成し、支持派が過半数となったことが同国の民間調査会社の調べで分かった。18日付の地元紙が報じたもので、反対は37%だった。

ロシアがグルジアに侵攻したことが、
旧ソ連の影響下にあったポーランドの国民に変化をもたらしたようだ。

http://www.usfl.com/Daily/News/08/08/0819_013.asp?id=63140

アメリカは歴史的にロシアへの恐怖がある国を煽り、またロシアは反アメリカ国家と結びつきを深めようとしています。
グルジアにあるカスピ海産の石油ルート通称・BTCパイプラインはロシアを経由せず地中海に搬出することができます。

B(バクー油田 アゼルバイジャン
T(トビリシ  グルジア首都)
C(ジェイハン トルコ)

このBTCパイプラインはロシアの影響を受けずに搬出することができるのが強みで、アメリカの強い主導の元に施設されました。
当然、ロシアは強い不満を示し今後も武力行使による資源確保もあり得るでしょう。


【社会】
カスピ海産油国アゼルバイジャンの国営石油会社(SOCAR)は9日、
グルジア黒海沿岸の港を通じた石油と石油製品の輸出を8日から停止したと発表した。
ロシア軍による10日のグルジア海上封鎖を受け、ロシア経由の石油輸送への切り替えを検討しているもよう。
ロシアは今回の紛争を利用し地域のエネルギー輸送の主導権回復も狙っているとの指摘もある。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080810AT2M1000T10082008.html


冷戦終結後、力を維持してきた大国アメリカと資源により復活を遂げた帝国ロシアとの確執は深刻さを増すばかりです。特にロシア周辺の小国はもはや戦争準備状態と言っても過言ではないでしょう。陸続きの国にとって軍事紛争は常に隣にあるものなのです。

戦争は武力だけとはもちろん限りません、前日のエントリーで述べたロシア市場の急激な下落や、ロシアルーブルによるドル駆逐作戦など、すでに戦争は始まっているのです。

戦争は「正当に見える言いがかり」から始まります。
戦争中は【大義】と置き換えられます。
そして、その【大義】はマスメディアを使って広く喧伝されます。

【FOXTV】
・少女は、「グルジア軍から逃げていた。助けてくれたロシア兵には感謝したいです」と発言。そして、叔母が「オセチアの人達は、(グルジアの)サーカシビリ大統領に1日で2000人殺され…」と発言しているところで、司会者は「あ、あ、あ、残念ですが、いったんCM入れます。すぐにまたはじめますからちょっとお待ちください!お待ちくださいね!」と狼狽しながら話を一方的に中断。

http://jp.youtube.com/watch?v=H8XI2Chc6uQ

アメリカでは今、反ロシアの急先鋒マケイン候補の支持が急激に伸びています。
そして戦争は原油をふんだんに使い行われます。
つまり、原油高騰の現状においては戦争は得策ではない。

では、前日のエントリーで述べた原油が適性価格になればどうなるのか?

コミューン・プロスペクタス分析を今後も続けていきたいと思います。

次項は、最初のエントリーで述べた「日本のジャーナリズムってなに??」で危惧していたことがはやくも的中してしまったようです・・。仏・ルモンド紙からのソースを元に今後の中国少数民族政策について分析したいと思います。(やはりここでも【資源】が問題になっていきます)