今週は飲み会ばかりだったのでようやく中村の決勝ゴールを見ることができたっす。
スコットランドのリーグはイングランドほど高速ではないけど、プレッシャーはそれなりに厳しいっすよね。イタリアのプレッシャーの中で仕事をしてきた中村にとっては、基本的にフェアだしやりやすいのではないですかねえ。そういうところでは中村のスキルは生きますよね。
前半はそのスキルの高さと、それにしっかりとした守備や動きの質などで好機を演出していたけど、さすがに後半マークされて苦しくなったっすねえ。しかし、苦しいのはキープができる中村よりも、むしろ同僚たち。結果として中村には良い形でボールが出てこないため、良い流れを作り出せない。そういうところから見ても、すごいイキオイで大黒柱になりつつあんのかなあ。
そして決勝点のドリブルとシュート。まさしくここぞ!というときの仕掛けだったので、それまでにない深いフェイントとスピードで周りの三人を振り切り、しかもキーパーのニアサイドを破ってゴール。いやー、すばらしいゴールだったっすね。
あれだけ持てるんだから、今日のようにがんがん仕掛けていって欲しいよなあ。ってかロナウジーニョはあの仕掛けを毎試合、数回、見せてくれるもんね。中村はスピードは劣るけどスキルは劣らないとも思うし、スコットランドのディフェンダー陣をもっともっとずたずたにしてやって欲しいなあ。
火神を盗め
久しぶりに本を薦めてみようかなヽ(´ー`)ノ
- 作者: 山田正紀
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/06
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
この本はですね、とにかくおもしろいんですが、何が一番おもしろいってその変格っぷりというか(笑)。「本格」に対して「変格」なんて言っちゃってますけど、冒険小説の定石を知っていればいるほどツボりますよ。
まーそんなの知らなくったっておもしろいっすけどね。
ミクシに書いたレビューを引用します。
天才というのは奇想するものだ、と思う。山田正紀はまさに奇想の人。水たまりが生命を持ったり、地下水脈がコンピュータになったり、SFを書くときは特にその奇想が際立っている。
しかし、冒険小説は現実的だ。そこに出てくるのは奇想だけではなく、もっと職人芸のような、そういう性質だ。この火神(アグニ)を盗めは、職人芸の粋だと思う。そして、十分な奇想も。
いったいどんな冒険小説に、素人落語が活躍したり、外人コンプレックスがあったり、欠陥掃除機が出てきたりするというのだ(笑)?
この本も止められない。
みそかもみそか、大晦日なので、今さら入手できないとは思いますが(笑)、正月開いてる奇特な本屋、古本屋で見かけたら迷わず買いです。