エビチリ
レタスチャーハン
中華風野菜スープ
フラッシュ・クラウド
ネタバレがあるので、↑の短編集を読む予定のある方は見ないように。
1971年の作品。
インターネット用語になっているフラッシュ・クラウド(Flash Crowd)*1の語源になった短編なんですが、これ、テレポート装置が実用化された場合、というSF小説なんですね。
ネット上で起こる「祭り」とかいうような現象が、実際に全国の人間がほぼ瞬間的に集まれる状態でおきたら、という話。
小説では、「祭り」というより暴動なのですが、これの解決方法が結末で提示されるもののネットにはあまり役立たない方法なのでここでは割愛。
面白いのは以下のような類似性から名づけた人のセンスの良さ、かな。
- 事件に「直接」集まってくる人間の数が加速的に増大するのは、移動先の番号*2が容易に分かること。
- そしてそのニュースを発見し、広めるのは主として個人レベルで報道機関と契約をしている者であること。
- 彼らはニュースの起きそうな場所を文字通り「飛び回り」発見したニュースをネットワークに流し、するとそのニュースによってさらにニュースソースの情報は広がり・・・・となること。
- 最初にそのニュースを発見した人間にも、その後の方向性はまったく決定付けられないこと。
なるほど、流れるのが生身の人間なのか情報なのかという差こそあれ、ネットでの現象と良く似てるなぁ、と。
#ここで疑問が一つ。海外では用語辞典*3にも載ってる言葉だけど、日本ではこういう呼び方しないのかな?