それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

マテリアルゴースト 3(葵せきな)

昼食中に読了。


意外と鈴音姉*1は許容範囲のキャラクターだったので結構読めた。
以上。


で、終わらせるとどーして三巻がターニングポイントなのかとかなんとか(ryを全部省く事になるし、正直言ってしまえばもうだいぶ疲れたのであれなのだけど、読むきっかけを作ってくださったid:hobo_kingさんを見習って少しはがんばってみる事にします。

追記(2007/06/05)

一冊目二冊目にすでに書いたとおり、肌に合わなかったのでキャラクターに関してはもう書く予定はないです*2
それと、いまさら作家さんご本人のブログを見つけて、『マテリアルゴースト』について「(物語の仕掛け上)偶然というものはほとんど無い」と書いていらっしゃるのを拝見したのでちょっとたたみます。

死にたがりの要因が判明したことについて

とりあえず読後まず思った事は、これ、応募作なら一冊目で都市伝説をやるんじゃなくてここまで持ってくるべきだったんじゃないの?ってこと*3
受賞後の改稿でこういう構成にしたのならともかく、それがすごく釈然としない。
しかも、幼馴染(男)*4が確か前巻で以前はここまでひどくなかったみたいな事を言っていたはず。
事故後に加速したのかとも思えるのだけど、鈴音の言動をみるかぎり主人公の変化は事故には起因していなさそう*5

一度フィルターが外れた世界について

文句をつけるとこじゃないとは思うんだけど、今までなんとか生きてきたのはもともとそういうものを少しでも感じていたからじゃないのか?
「死にてぇ」と口に出していたのが自己防衛のための本能の一つと言うけれど、死にたいと思う事からなんとか目をそらせておくことの方がまだ自己防衛になるんじゃないのか?*6
なぜかというと、主人公が外的要因*7によって繋ぎ止められていたようにはみえなかったから。
あと両親が共働きとはいえ息子の「死にたがり」について何の対処もしてこなかったとは思えないんだよね*8

世界の意思について

主人公の対比としてのタナトスがちゃらすぎ。
いや、ちゃらいというか……浅い?
意外と乞うご期待!な今後があるのかもしれないけれど。

次も読み始めてはみたよ

だって買っちゃったし!
あと、五冊目は主人公が死ぬらしいので、深螺さんの活躍期待で。

*1:名前も覚えたよ! 深螺さんていうらしいよ!

*2:「幽体物質化」の設定を面白いと感じたのでまだ読み続けてるけど。

*3:基本的に応募作ってそれだけで完結しているべきだと思うので。私がハルヒの続刊をしばらく読まなかったのはこのため。一冊目だけでも十分完成度はあったと思うんだ。

*4:ええと……星川陽ジ?

*5:っていうか、一巻では鈴音、クラスメイトと放課後一緒におしゃべりとかしていたっぽいのに二巻以降、学校が単なる背景としか機能していないので普通に主人公とユウと帰宅してしまってる。友人何処へ行った。

*6:個人差という見方はあるのでそれが私見にしか過ぎないかもしれないけれど。

*7:家族とか友人とか。

*8:妹も先輩も幼馴染も主人公の言動を知っているし、両親が「死にてぇ」という口癖は知らないという描写はなかったはず……たしか。まあ親にだけは隠していたとかならいいけど。