- 作者: 麻生みこと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: コミック
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板前が出てくるので読みました。板前は、モテと非モテの両極別れ易い職業ですね。
一巻は閉じた世界のお話なので、組織のなかで、両者の有能ぶりが摩耗されず、
バイアスかからず発揮されうるのか、は未知数のままです。
男やもめがひとりで切りまわしている旅館に、ふらりと現われる風来坊の女。
前提として、どちらも腕に覚えがないと、話が回らないですね。
どちらかが、恐怖映画のやられキャラみたいに、事態が起こるたび、
キャーキャー言うだけの展開だったら、話として成立しないだろうな、と。
かといって、大規模厨房の剣突とか仲居社会に於ける男女間のこころないうわさ話に、
ふたりが耐えられる神経かどうかは分からない。
古典設定なので、下記を連想しました。
- 作者: 大前田りん
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/02
- メディア: コミック
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で検索しましたが、すぱっと出てくるものですね。みな忘れないのか。
作者の名前は、はてなキーワードになっていました。
客の来ない寂びれた旅館(民宿とのことですが、民宿なのかなこれは)、
とのイメージだったので、当初は日本海に面した、鳥取よりの兵庫かな、
なんて思いましたが、早々に「ぐり茶」*1というヒントが出て、
それで、身元証明のない人が逃げるにはちょっと交通の便がよすぎやしないか、
とも思いましたし(その辺のナゾは、アマゾンレビュー見ると、
最後まで読めば回収されるようですが)それで二話目以降、ごく自然に、
ひっきりなしに様々な宿泊客が登場し、それでネタつなぐんだな、と、
分かりました。散骨の話とか、海に面した宿として、
じつにいい素材と思いました。勝手に撒いたぁあかん、的に。
壊れたパソコンが出てきたとき、すぐにホームページとかフェイスブックとか
ツイッターとか立ち上げて凄腕八旗してしまうのかな、と悪寒でしたが、
メールをゆび一本でちょんちょん送る展開で、よかったです。
プロバイダーとかどうしたんだろ。以上です