『AngelBeats!』5話までのメモ

目次

  1. 何が分からないのかすら分からない、という感覚は正しい。
  2. ゆりと天使の対比と性質と、ゆいの存在
  3. おまけ


1.何が分からないのかすら分からない、という認識は正しい。

※これは自己弁明的な言い方になってしまうのがアレですが、これは情報提示方法についての言及程度に捉えて下さい。


過去に私は『AngelBeats!』について「何が分からないのかすら分からない」と書きました。しかし5話目において、ゆりが提示した情報である、天使の言いなりになって、正しい学生生活を送ると消える。が嘘であった可能性が強まった感じが。


これに関してはtatsu2さんが分かり易く解説されてるので、引用してみます。

天使が“人”なら、これ以上ない模範通りの学生を貫いていたのに、消えていない矛盾証明。5話にあった「みんなピンピンしてっけど」という台詞からも、SSSのメンバーが天使によって人が消された場面を直接目撃してない事実が判明。即ち、ゆりが勝手作っていたルールの可能性が浮上。まだ可能性であって、根拠を持って言っていたのかもしれませんが、とどのつまり、ゆりの嘘の可能性もあると。


Angel Beats!」 天使を通して見る理不尽な世界 - subculic
http://d.hatena.ne.jp/tatsu2/20100501/p1

つまり、提示された情報や設定の中には、作為的にゆりが混ぜた嘘の情報がある可能性があります。


よって現在においてゆりが情報元では無い、ちゃんと確定している設定は「悔いを残さない状態になると消える」のみであり、むしろ元を辿れば「ここは天国」という情報すら危うい可能性だってありえる状態です。つまり確実な設定や情報を掴めない為、何が分からないのかすら分からない、という認識は正しい訳で。


しかしこうなってくると、何故ゆりは矛盾した主張をしているんでしょうね?



2.ゆりと天使の対比と性質と、ゆいの存在

あんまり本エントリが長くなりすぎるのを避けたいので、結論から言いますと、ゆりは基本「神に刃向かう」という闘争心を向きだしにしており、一方の天使は、今までの行動を鑑みると「規律を守る、和を守る」といった意志があるような行動を示しております。


これに関して、すっごい単純化して、かつ身も蓋もない言い方をしてしまうと「ゆりはKY」で「天使は空気読み」という構図になります。まあ、この解釈はちょっとヒドいかもしれませんが……(汗 しかしそう考えると、KYを空気読みが戦い合うのはむしろ必然であって、この差は推測ですが、恐らく「天国」に対する解釈の違いでしょう。


しかしながら、この流れ、どうもミスリードっぽいんですよね。特に「天使ちゃんがカワイソウ」って流れが。そして、ここで気になるのがゆいの存在。たとえば、4話での野球は、むしろ「誰も得しない勝利」になる可能性があった。(ゆり→仲間の成仏*1、天使→妨害による場の乱れ) その流れをなんとか「痛み分け」にしたのが、当のゆいである。


今後ゆいがどのような動きをするのかは皆目見当も付かない。一つだけいえるのが、今後の重要人物になる可能性がある、ということだろう。まぁ、そうじゃなきゃわざわざ4話の特別OPなんて作られなかっただろうし。



3.おまけ

・そういえば、ゆりと天使の対比で思い出したんですけど、この構図で何故か何故かコードギアスを連想してしまいました。できれば、気のせいってことにしておきたいです(汗


・ガルデモの歌の中に、けいおんを批判するような歌詞があるのですが、これに関してはどう考えれば良いんでしょうか? 一応、「けいおんのアンチテーゼ」的な部分がすべてガルデモ内だけに収まるものであって、ライブシーンから岩沢が消えた下り辺りまでがそうだと捉えれば、それっぽいんですが。


・「設定解説に主観が混じって、それが嘘である」というので、似たようなパターンでは『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』がそれに当たります。例えば、契約者に感情はないという設定提示は、実は嘘だったりとか。)どちらも「頭から疑ってかかり、真実は自分の目で確かめろ」という性質があるような気がします。


そうすると、『AngelBeats!』と『DARKER THAN BLACK』を並べてみて面白いと思うのは、天使であるタチバナカナデが契約者的な立場なんですよね。「一見」合理的に判断して「感情がない」ように「見える」辺りが。天使の声優さんである花澤香菜さんは、続編である『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』において、蘇芳・パヴリチェンコという、ある種人間代表ともいえる役をやっていて、全く逆の性質を持つ役をやってるのが面白いなぁ、と思ったり。

*1:これに関しては「ふたりとも死ね」という台詞があったことから、敗北条件には当てはまらない可能性もあるが……