勝浦魚市場でマグロのセリを

10分前に集合だったのに、寝坊した…。
ありえない!寝坊ってそんなにしないのによっぽど疲れていたのか…。
いそいで走るが、間に合わない。
しかも迷子になって、勝浦漁港側ではなくて、ホテル一の滝側にでてしまった。つまり民宿から南西へでるべきところを北東に行ってしまったわけで…。

しかも入り江を回りこむ形に…。


超迷子じゃ!


「こりゃ、キャンセルだな…、残念。とりあえず市場へ。」


市場についたら、受け入れてくれた。ありがたいことです。
ほかに見学者がいなかったような雰囲気である。
さて、魚市場見学は初めてだ。
もちろん下関・唐戸市場は有名であるが、せりはみたことがない。
生マグロの水揚げ日本一の漁港である。


「え?焼津は???」


えーとマグロの水揚げだと1位 静岡・焼津、2位神奈川・三崎、3位に和歌山・紀伊勝浦がくる。
しかし多くは冷凍マグロだ。生マグロといって「冷蔵」して運んだマグロがあるのだ。
これだと紀伊勝浦が1位になる。


http://www4.ocn.ne.jp/~wkkatu/
http://www4.ocn.ne.jp/~wkkatu/


超一流の本マグロ、日本一の寿司ネタといわれる、青森・大間のマグロは「一本釣り」だ。


俳優・松方弘樹が325キロを釣り上げたのは大間だ。
巨大マグロ伝説 :テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/maguro09/


一方、紀伊勝浦のマグロは延縄漁だ。
一本の長い縄に枝縄をつけ、その先に針をつける。4〜6時間もかけて何キロも落としていく。
そして8時間〜15時間もかけて、あげていく。
一回の漁で1ヶ月、場合によっては2、3ヶ月帰らない。


マグロ漁の時期は12月から4月ごろが旬。遅くとも5月まで。
六月は漁閑期?ともいう時期で水揚げ量は少ない。
この時期が漁業関係者にととって静かなとき。
(ひまではないと思う…。)


マグロは主に「海のダイヤモンド」といわれる黒マグロ、そしてメバチマグロ
キハダマグロ、ビンチョウマグロ。
インドマグロはあがらない。漁場が違う、南半球だから近海を相手にする漁船ではとれないのだ。
http://www4.ocn.ne.jp/~wkkatu/page2.htm
http://www4.ocn.ne.jp/~wkkatu/page2.htm


あらゆる漁船登録番号の漁船が「どこで高く買ってくれるか」をみきわめて、入港してくる。


市場での流れはいかにくわしい。
http://ohkachimaguro.sakura.ne.jp/modules/tinyd0/index.php?id=3
http://ohkachimaguro.sakura.ne.jp/modules/tinyd0/index.php?id=3


ここでセリがすむと、今度は東京・築地市場に出荷される。
「昨日は下関の漁業関係者の方が見学にこられたのだよ」と教えてくれた。


この日は宮崎船籍の船がはいっていた。
船長以外ははインドネシア人。
昔はフィリピン人が多かったそうだが、インドネシア人のほうが船員として優秀なのだそうだ。


「なるほど、町の中にあるインドネシア珈琲の店はひょっとして…」
こういうところも国際化している。



事務所から市場を見下ろした全景。



その日に入った船の名前がここにかかれる。
前日のセリの実績等もかかれる。
貴重な情報源だ。



こいつが生マグロ、ステッカーがはってある。
キハダマグロ



マグロのみわけってどうやるの?と聞かれたことがあるが、
百聞一見ですぐわかるね。
キハダは=黄肌。
全体に黄色で特にひれがペンキを塗ったような山吹色。
ひれをみてみ〜。



ビンチョウマグロ、要するにひれがビン=もみあげみたいに長いからそういわれる。トンボってよばれることもあるね。



木肌です。反射でわかりにくいが…ひれが黄色。



入港した船。漁船登録番号はMZ、宮崎。
都道府県のアルファベット、漁船の等級標(1から7)、横線、漁船の番号を組み合わせる。。
◆漁船法施行規則付録第二



マンボウ。マグロと一緒にとれることがある。
アカマンボウ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%A6


安い回転すし屋で「マグロの代用魚」としてだされることが多いらしい。



何かわかりにくいですが、カジキです。
有名なとがった部分は怪我をする原因になるので
船で処分してしまうとのこと。
ほかにも3m級のさめもあがっていたけど、
それは首はおとされていた。



働くインドネシア人たち。
大きいものはクレーンで魚を下ろすが、小さいものは手で運んでいた。



青の入札台。もうひとつ赤の入札台がある。
ビンチョウマグロ、カジキなど長ものは「赤台」。
黒マグロ、キハダマグロメバチマグロなど太ものは「青台」。



おなじみの尻尾を切って確認する作業。
血が滴る。漁をするのに長い時間がかかるために、死後の時間がたっているやつだと出血が起きない。
出血するやつはついさっきまで生きていて新鮮なのだ。



マグロの質の見分けはとにかく修行だそう。
以下、参考に…。


目が透き通っているとか、あるよね。


http://maguro.jp/choose.htm
http://maguro.jp/choose.htm



小さい魚(長もの)は尻尾を落とすのではなくて、
皮をはぐ。これでみきわめるとのことです。


勝浦魚市場全景。

この市場ツアーは前日予約。1000円。
駅前の観光協会でできる。
で、そこで支払ったと勘違い、あとで観光協会の方に支払ったのだけど…。


あわてると危ない、いつも前払いのくせがあるから。
予約は前日にホテルフロント or 観光協会、支払いは魚市場でうけつけております…。

コツまでわかる国内観光旅行情報サイト|マップルトラベルガイド
http://www.mapple.net/spots/G03000013801.htm