伊豆トレイルジャーニー 2017 備忘録

12/10(日)に伊豆トレイルジャーニーを走ったので備忘録的に、またネットのどこかにいるこれから参戦しようしているひとの参考になるかと思い、珍しく文字に残しておこうと思う。自分は2016年に続き2度目のフィニッシュ。コース、距離と制限時間は2016と同じ。ただし途中の関門時間にやや変更あり(「完走できるかどうか」という点では、この関門時間の変更はほぼ影響なしと思われる)。

伊豆トレイルジャーニー 2017
距離:71.7km/累積標⾼差(+)4,408m
*UTMB 資格審査レース申請予定(4 ポイント※新ポイント換算)
制限時間:14時間(6:00〜20:00)
トレイル率:81.4%
完走率:76.8% 1,220/1589人(2016は82.8%)

参加資格は、「30km以上のトレイルランニング大会を完走したことがある者(2015年6月以降〜エントリ時点)」なので、そんなには厳しくない。それよりも抽選になる大会なので(2017年大会で1.6倍程度)、それほど高い倍率ではないが出場するためにはやや運も関係する。ちなみに一次募集の当選者でも辞退する人が出るので、二次募集がある(実績)。

■ウェアリング、シューズ
装備のポイントは寒さと風対策になる。ここは個人差が出るので、寒さや風が強いところで行動したことのない人は、事前に似たような状況で自分の体やウェアリングを試しておくことが必須。自分はレインウェア(ウィンドシェルを兼ねる)、ウィンドシェルとしてレインパンツを終始着用していたが、下はショーツのひともけっこういた。よっぽど寒さに自信があるのでなければ、ウィンドシェルは必要。コースに出ている時間が短い速いひとはショーツでやり過ごせるが(走れるのでその間は寒くないし)、行動時間が相対的に長くなる遅いランナーほど、着用したほうがよいと思われる。自分が思っている以上に体温維持にエネルギーを使っているし、汗で濡れたウェアのまま風を受け続けるのは自殺行為。体温が下がってから着るのでは遅い。今年は去年より寒くて風が強く、完走率が下がったのも、そのせいかもしれない。

シューズは林道の下りが多いので、後半に脚を残すためにはソールが厚いもののほうがいいかもしれない。ただし、あまりスタックハイトが高いと下りで足首が不安定になりがちなので、個人的には悩ましいところ。ちなみに自分は、ソールの返りと足との一体感がよい、アルトラでは軽量の部類に入るスペリオールを履いている(ロックプレートは入れている)が、ローンピークがいいかもしれない(伊豆でもローンピークの着用率がやはりアルトラのなかではいちばんだったと思う)。来年も走るならローンピークかティンプを試したい。

■コース
コースは、急登、飛ばすと危険な急な下りの階段もあるが、全体的には「走れる」、表現を変えれば「走らされる」レイアウト。勾配が比較的ないところは走ることができなければ、寒いし、楽しく走り切ることはできないかもしれない。

序盤は、数kmのロードのあとトレイルに入ったところで渋滞する。なのでスタートからありえないスピードで走るのは上位100人もいないイメージだし、最初は道も広いので、ビビる必要はなく、いいタイムを狙うようなひとはできるだけ前でスタートするのがよい(完走が目標ならばスタート位置は気にしなくてもいい)。あるいは自分の予想順位くらいの位置でのスタートがベストといえるかもしれない。

■食料計画、エイド
エイドは充実している。地元の温かい食べものもよい。ジェルもあるので、うまく利用すれば自分で携帯する補給食は削ることができる。もちろん緊急用に補給食は常に携帯すべきだが。今回は、エイドの食べものはおおよそいただいた。バナナ、ポテトチップ、オレンジ、ジェル、地元の名物、あとソフトフラスクやハイドレーションシステムの水の補給。電解質は、携帯食やエイドで取れていればそれと水で充分だが、後半の疲労が溜まった時に、エイドにあったスポーツドリンク(メダリスト)のクエン酸はおいしく感じられたので、気分転換にもなった。水だけだとソフトフラスクの臭さでマズく感じられることも多いので、そういう意味でスポーツドリンクは有効だと感じた。

■感想
これまで2回走っているが、季節、コース、運営ともにいい雰囲気で好きな大会である。ここに書いても届かないと思うが、運営・ボランティア・応援の方々には本当に頭が下がる。あの寒さのなか、選手は走っているから比較的寒くないと思うが、動いていない彼(女)らはほんとうに寒かったことだろうと思う。ほんとうにありがたい、と思いながら、「おつかれさまでーす」とか「ありがとうございまーす」とか、なるべく伝えるようにしていたが、いちいち立ち止まって少し会話しつつ感謝を伝えたいところだった。