紀行「赤毛のアン」―プリンス・エドワード島の人々(奥田実紀) - レビュー

お勧め度★★★★★


奥田実紀著、
紀行「赤毛のアン」―プリンス・エドワード島の人々』は、
ワーキング・ホリデーでプリンスエドワード島に滞在した著者が、
ルーシー・モード・モンゴメリを記憶する人たちに
話を聞いて歩いた、紀行本です。



本の前半では、
ルーシー・モード・モンゴメリの軌跡をたどり、
著者自身が、モンゴメリを記憶する人々から話を聞いて回った様子が、
大変生き生きと記録されています。
グリーン・ゲイブルズモンゴメリの生家
モンゴメリが育った家などなど…。


著者が体当たりで経験した紀行ならではの臨場感があり、
私たちも一緒に、
モンゴメリをめぐる旅をしているような気分が味わえます。


本の後半では、
著者がプリンスエドワード島で出会った人々の様子が、
紹介されています。


ちょっとお茶目なアイランダーたち。
人情味のあふれる、
とてもあたたかい島の人々の様子。
時代は変わっても、
赤毛のアン」に描かれている、
プリンスエドワード島の人々そのもの、
といった感じです。


心あたたまる紀行本です。


章立ては以下の通りです。

  • はじめに
  • I アンの物語の舞台を訪ねて――L.M.モンゴメリの軌跡
    • アンの家、グリーン・ゲイブルズへ
    • モードが生まれた家
    • モードが育った、祖父母の農場跡
    • ロウアーベデック小学校で知った愛
    • ルバーブッシュ(銀の森屋敷)の思い出
    • モンゴメリーマナーの開館
    • キャベンディッシュ教会での出会い
    • 郵便局で働く作家
    • 生涯愛した島に眠る
  • II アンの愛した島に住む人々――プリンス・エドワード島という島
  • あとがき
  • 参考文献





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