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水曜文庫 古本の買取と販売 tel:054-689-4455

2017-09-29

一昨日の映画☆おにいさんの映画の会


自分たちの日常(世界)がどのように構成されているのか。翻ってそれを写す映画がどのように作られているのか。そんな答えは容易にはわからなかったけれど、「抱く」場面の映画を4本立て続けに見て、きっかけにはなったかもしれないと思いました。

映画☆おにいさんがいつも言うのは映画の場面をどのようにしてか微分して見てみろということだとぼくは勝手に簡略化して理解しています。物語に埋没して映像を見るのではなく、カメラの写し方、編集まで考えてみることで、物語=言葉以外の映像に構築されている世界を浮き彫りすること。また作り手のトリックを解き明かすことによってさらに映画の世界の奥へと分け入っていくこと。

言葉ではなく、登場人物たちの一つの所作(例えば「抱く」)によって今までくんづほぐれつしていた関係性が、絡まった糸がほぐれるように整理され物語に都合よく収れんされてゆく作品、また作者の意図に反して何か得体のしれないものが作品のなかに顕れてしまうのも映画のだいご味だ。そんな場面を映画のなかから取り出して見せることによって、明らかにされるもの。
連続性のある物語の上をぼくらは生きているわけではなくて、そのところどころをかいつまんで物語のようなものがかろうじて構成され生きている、また生かされているようなものなんだと思います。そして映画の作り手は恣意的にカメラを通して俳優たちに演じさせていく様をフィルムに焼き付け、さまざまな一回性の人生の再構成を試みる。映画☆おにいさんの提示する「場面」を今まで思い出せば、愛のささやきやさまざまなプロパガンダなど明らかな言葉によって決定されることなどほんとにパーセンテージの低い人生上の決定事項だということが知れてくる。登場人物を取り囲んでいる風景や登場人物たちが何気なくするしぐさや身体の係りなど、ぼくらはそうした感覚的な曖昧なものを無理やり言葉に落とし込んで生きているに過ぎないのかもしれない。もっと言えば近代をへて生きているぼくらは、そのような映像や小説など物語によって生きさせられているのかもしれず、そう考えてみると自分がただ空洞のようにも思えてくる。
しかし「言葉に落とし込む」だけで成り立っている人生のなんと味気なさ。意図しない小さなしぐさ、また意図したとしてもきっとその通りにはならない結果をもたらすしぐさらが積み重なってできあがっているひとりひとりということを考えれてみれば「ただ空洞」というのとはまた違う面白さを感じることができ、それがこの会のぼくにとっての面白さになっています。勝手な解釈ですが。

2017-09-19

ご本の買取について

ご本の買取について

ご本を手放すのは簡単なことではありませんが、次の読み手が待っております。お引き取りをしております。

店頭でのお引き取り、うかがってのお引き取り、送料がかかってしまいますが宅配便にてのお引き取りをしております。

ご本をお持込いただき査定をさせていただき、代金にご納得いただけたらお引き取りをさせていただきます。せっかくお持ちいただいて、仕入れなどで不在などしておりますと申し訳ありませんので、お電話をいただければ助かります。営業時間であればいつでも結構です。北街道沿に車を停めていただければ、出し入れはこちらでやりますのでお申し付けください。また隣にコイン・パーキングがございますので、お時間のかかりそうな場合にはお使いください。

お宅までうかがってお引き取りをさせていただく場合、手数料などはかかりませんのでお気軽にお問い合わせください。その場で査定をさせていただくか、一度持ち帰って査定をしご納得いただければお引き取りをさせていただくか、どちらかご本の内容によってお話をさせていただきます。定休日月曜日であれば何時でも構いませんが、それ以外の曜日の場合できましたら午前中にうかがえればと思っております。
県下全域うかがいます。

宅配便でお送りいただく場合は、代引きにてご本を送っていただきましたら、査定金額をお知らせいたします。ご納得をいただけた場合には銀行、郵便局等口座へお振込をさせていただきます。

店頭で販売できるものについてはその販売価格の2割から3割、それ以外の書籍につきましては金額についてお話をさせていただければと思います。また豪華本、古い地図等歴史資料などは別途お預かりをさせていただき、こちらで販売手数料をいただくということもさせていただきます。

お引き取りのできるジャンルは、絵本/児童書/小説/歴史・哲学などの人文書/美術書/建築/サブカルチャー/カウンターカルチャーなど多岐にわたります。また古書組合加盟店にはさまざま得意ジャンルの本屋さんがおりますので、まずはお問い合わせをいただきお話をさせていただければと思います。

2017-09-17

昨日9月16日 杉栄・伊藤野枝・橘宗一の墓前祭

墓地というのはおもしろいものだなあと昨日思いました。ちょっとだけ草取りをしようと皆さんより少し早く行ったのだけど雨。軒先で雨宿りしているとたまたまお墓の掃除に浦和から来られた年配の男性といっしょになって、ぼくのおじさん浦和なものだからそんなことから話を始めました。戦前子どもの頃鷹匠3丁目に暮らしていたこと。隣家にメリーさんというきれいな若い女性がいたこと。メリーさんは大杉栄とかかわりがあったことをまだ子供だったその方はおぼえていた。
大杉栄の甥の豊さんがその後来られて、メリーさんについてお話を聞きました。メリーさんは栄の兄妹、菊(柴田)の娘。アメリカで映画館などを経営していた柴田家は鷹匠に家を持っていた(栄らの遺骨が埋葬されるときには鷹匠の柴田家から車を出して墓地まで運んだ)。メリーさんはシャープス&フラッツの原信夫さんと結婚(?)したが若くして亡くなった、ということを聞きました。
今日はスイング・ジャズを聴いて仕事しようと思いますが、柴田家のことなど、またもし知っていらっしゃる方がありましたら教えてください。

2017-08-15

熊本の文芸誌「アルテリ」4号が入荷しました

 先日とてもうれしいことがあった。90年代に発行されていて、購読をしていて、いろんなことをさまざま教えていただいたマイナーな短歌誌の主幹をされていた方とお会いすることができた。しかも杯に日本酒をいただくという夢みたいな時間。
 またその同じ場所でも別の雑誌のことだけれど、雑誌を続けるということの利点。雑誌を作りそのなかの書き手たちが一つのことを考え続けてそのうねりを現実の表現に結び付けていくダイナミズムを眼前にまざまざとみせつけられてぐう音も出なかった。雑誌はすごい。

 熊本文芸誌の「アルテリ」4号が入荷しました。石牟礼道子町田康坂口恭平、姜信子、伊藤比呂美渡辺京二、それに田尻久子さんなど豪華な一人一人の作品を読む楽しさもあるけれど、「アルテリ」という『場』を読むということがなんかささやかに楽しいです。創刊号は残り1冊他前号は3冊づつ在庫があります。
また、左端に写っている「バル」は浜松在住の小説家吉田知子さん主宰の文芸同人誌2号目です。ぜひ。
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2017-08-06

映画☆おにいさんのシネマ・カフェvol.23「抱く」

「映画☆お兄さんのシネマカフェ」
前回、前々回2度はマヌエル・ド・オリヴェイラの作品をみっちり観る会でしたが、9月23日の会はまた映画のなかの所作がそれを観る私たちに何をもたらすかというお兄さん面目躍如に戻ります。「抱く」場面の映画がいくつかかかり、感想を話し合う会となります。ロマンチックなものになるのか、それともエロ全開か・・・、きっとでそのような単純な予測をお兄さんは裏切ってくれると思います。
下記ブログにて今までの会の様子を見ることができますので、お読みになってご興味を持っていただけたらぜひご参加を。よろしくお願いいたします。
http://gogolatalante.hatenablog.com/entry/2017/08/05/225316

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