「液体のようなもの」?

『朝日』の記事;


女子高生、液体?かけられやけど 大阪・高槻、男は逃走

2015年1月19日13時28分


 19日午前8時10分ごろ、大阪府高槻市紺屋町付近の路上で、高校3年の女子生徒(18)が男に液体のようなものを顔にかけられ、やけどを負った。居合わせた同級生の少女(18)もタオルで拭き取ろうとした際に手にやけどを負っており、大阪府警は傷害容疑で男の行方を追っている。

 高槻署によると、2人は歩いて通学途中で、突然、液体のようなものをかけられた。現場付近の住民によると、1人は目に痛みを訴えていたという。男は自転車で逃走し、お面のようなもので顔を隠していたという。現場はJR高槻駅の南東約300メートルの繁華街。
http://www.asahi.com/articles/ASH1M3SH3H1MPTIL007.html


女子高生に液体かけた容疑、バイト先の元同僚逮捕 大阪

2015年1月23日02時38分


 大阪府高槻市で19日、高校3年の女子生徒(18)が液体のようなものをかけられ、やけどを負った事件で、府警は22日、住所、職業とも不詳の上村宜弘(よしひろ)容疑者(43)を傷害容疑で逮捕し、発表した。上村容疑者は「何で逮捕されたのか全くわからない」と容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、上村容疑者は19日午前8時10分ごろ、高槻市紺屋町の路上で、通学途中の女子生徒の顔に、液体のようなものをかけ、顔や両手にやけどを負わせた疑いがある。

 府警によると、女子生徒は上村容疑者と同じバイト先で働いたことがあり、一方的に好意を寄せられたとの趣旨の相談を以前に府警にしていたといい、府警は昨年12月まで女子生徒側と連絡を取り、警戒していた。
http://www.asahi.com/articles/ASH1Q7686H1QPTIL03F.html

つい最近も『朝日新聞』の記事における文法的な破綻を指摘したのだった*1。今回は日本語というよりは理科の問題というべきか。「液体のようなもの」って何だよ? 世界には、固体と液体と気体しかないの。小学校レヴェルの理科の知識がなくとも朝日の記者になれるのかよと思ったのだが、そんなことをいうと、朝日関係者から産経と一緒にするな! と怒られるのではないかと思い、考え直してみた。現在、テロ対策とかという名目で、液体のものを飛行機に持ち込むことは殆ど不可能になっている(特に米国系航空会社)。さらに、ジェル状のもの、クリーム状のもの、ペースト状のものも液体に準ずると見做され、例えば練り歯磨き粉も練り山葵もオロナインも(そのまま)飛行機に持ち込むことは難しくなっている。そういうことかと思ったのだが、そうでもないようだ。やはり、この記事を書いた記者は阿呆。触れると「やけど」する「液体のようなもの」って、共産もとい強酸性或いは強アルカリ性の何かだと思うのだが、具体的に何かというのは、それが明らかになったら捜査に差し支える機密なのだろうか。
警察によれば、典型的なストーカー話ということになる*2。中には、昔美空ひばりがファンに硫酸をかけられた事件を思い出した方もいるのでは? ストーカー的といっても、その性質は全然違うわけだが。