ツイてる!
『ツイてる!』
- 作者: 斎藤一人
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/08/07
- メディア: 新書
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斎藤一人の著書は初めて読みました。「俺と100冊の成功本」でこの本が薦められていた(斎藤一人:ツイてる! 変な人が書いた人生が100倍楽しく笑える話:斎藤一人)ので、試しに買ってみた。付録のCDはまだ聴いていません。
ここで引き合いに出すのもおかしいが、『キッパリ!―たった5分間で自分を変える方法』よりもお薦めできると思う。
- 作者: 上大岡トメ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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『キッパリ!』は読んでいたときは楽しいイラスト(漫画)と、さまざまなトピック(イライラするときは鏡や光るものを磨くだとか)が強く引きつけたが、途中であれ?と思う話題もあった。ひとつは、デジタル万引き、つまり書店での本の内容撮影を勧めているかのように読める箇所(Passion For The Futureでこの件について議論が白熱していた)。もう一つは、「ウソに本当のことをまぜて話す」というような。他の前向きで積極的な、気軽な提案に紛れてしれっとそういう主張が出てくるので、え?と思った。そんなことするとね、かなり嫌われますよ。
この書影の「テンコブポーズ」だけ覚えておけば、あとは読まなくてもいいと思うほうに傾いている。他にもちょっと厄介なことがからんでいるので、『キッパリ!』はあまりお薦めしません。
で、話を『ツイてる!』に戻すと、私は著者の斎藤一人さんの文を読んでいて、トランスパーソナルの人の講演(の音声ファイル)を思い出しました。といっても内容的にはそれほどオカルト的なことは書いていないけれど、参考にしたいところだけ参考にすればいいというような口ぶりなどは似ていた。
宗教ではないと断っており、実際宗教ではないのだろうなと思ったけど、話の内容は仏教やキリスト教についてある程度の知識を感じさせるものでした(文中では明示されていないが)。和顔愛語とか、footprintsとか。
『ツイてる!』、内容的にはあまり弊害はないと思います。という書き方をするのはなぜかというと、自己啓発系のアレは変な前向き姿勢とかを巧妙に植えつけたりとか、あとまあ色々あって書けないんだけど、そういうのが比較的なさそうだった。そういうデメリットでなく読むメリットについては、間違いなくあります。人生論というかスタンスというか考え方というか、そういうのですね。要約しづらいのだけど、さらさらと読めるので書店で立ち読みしてみてはいかが。
『ツイてる!』の方は現時点でお薦めです。