総括1 エロゲ編

 

皆様クリスマスイブいかがお過ごしでしたでしょうか。皆でパーティーするもよし、恋人(2次元可)と過ごすもよし、俺みたいにyou tube 漁っているもよしだと思います。


世間様の冷たい視線を浴びつつ寂しいイブを過ごし、その上、聖誕祭を冒涜するかのようにエロゲの話をする。そんな不届きもののわたくしです。きっと年明けには、マイミクどころかリアルフレンドさえいなくなっている、もしくは俺がこの世からいなくなっているどちらかでしょう。


さて、本題に入りましょうか。不快な人は見ないでください。もしくは俺に苦情を出してください。最近、巷(秋葉原)で噂の「おしかりCD」のサンプルを聞いて、ハードMに目覚めた俺のことですからちょっと位の罵りでは萌えてしまう可能性もございますがあなたの前から見事に消え去って見せます。


ああ、ネタバレありの方向でいきます。










その1
もしも明日が晴れならば


あらすじ
「物心つく前に母親を亡くし、父との二人暮しを送っていた少年・一樹の家にある日突然、明穂とつばさという二人の姉妹が訪ねてくる。聞けば、事故で両親を失った二人を遠い親戚である一樹の父が引き取ることになったのだという。その日から10年近くもの間、一樹・明穂・つばさの三人はまるで本当の兄妹のように仲良く暮らしてきた。やがて姉の明穂に想いを寄せるようになった一樹はある年、学園の夏休みを目前に控えた日に明穂に告白し、晴れて二人は恋人同士となる。

だがその数日後、明穂は突然の病に冒されあっけなくこの世を去ってしまう。絶望に打ちひしがれ、空虚な夏休みを過ごした一樹。やがて新学期を迎え、つばさと二人で新たな学園生活を始めることとなった一樹であったが、彼はその日から時々死んだはずの明穂の幻影を目にするようになる。…否、それは幻影などではなく、一樹とつばさに会うため再びこの世に舞い戻ってきた明穂自身の幽霊だった…。」


おれ、こういう話に弱いんだ・・・。だって、あらすじ読めばラストどうなるかわかるじゃない。
もちろんギャルゲですからヒロインが何人かいてそれぞれで微妙に幽霊・明穂の目的は変わってくるんですが、おおまかに言えば、主人公・一樹に私のことは忘れて、新しい恋人を見つけて幸せになって欲しい、姉御肌だった明穂は、そうしないと成仏したくても成仏できないんだよ、って話です。
でも、ベタな展開っちゃベタ展開ですから、3流のライターが書けば駄作になっているところですよ。でも、シナリオが良かった。


明穂の妹つばさの、お姉ちゃんがいなくなって悲しいっていう気持ちと、これで一樹を独り占めできるって言う気持ちの葛藤。
つばさの親友兼巫女の珠美の、自分の親友の姉であり、自分の好きな人の恋人であり、自分にとっても大切な人になりかけていた、明穂を斬らねばならなかった悲しみ。
疫病神千早の、自分のせいで明穂を死なせてしまった贖罪。
一樹の、死んでしまった大切な人とまた会えたのにすぐに別れなければならない苦しみ。

そして、不条理な理由で死んでしまいながらも一樹のために笑顔で頑張る明穂の中に巣食う嫉妬。


それらの気持ちが如実に書かれていた。さっき言った通り、シナリオにはなんの目新しさはない。でも、心理描写の細かさ、特に自分の心に巣食う醜い気持ちの表現は目を見張るものがあった。そして、それを助長したのが演出面。音楽はもちろん最高だったが、挿入歌がかかるタイミングはやばかった。
ああ!泣いたさ!何が悪い!キモオタと世間から蔑まれても良い!そのくらい俺はこのゲームに感動したんだよ!キモオタバンザーーイ!
ラストはどれも良かったが、話の流れ的には妹つばさエンドが一番しっくりくるんじゃないかな。
明穂がたった一人の肉親であるつばさに、自分の一番の幸せはつばさが幸せになること、だから一樹と幸せになって欲しいと伝えて成仏するところは家族愛を感じた。


ということで、今年ベスト3にはいる一品。




その2
車輪の国、向日葵の少女


あらすじ
「日本によく似たとある架空の国のお話。その国では罪を犯すと懲役に代わり、その罪に応じた「特別な義務」が科せられ、その犯罪者は『特別高等人』という超法規的存在によって更正指導される。主人公・森田賢一はその特別高等人を目指す候補生である。最終試験の課題として、田舎町にいる三人の少女の更生するよう指示されるが・・・」


売れたのが口コミってところと、レビュー当で絶賛されていたので気になった作品。
あと、
「人を好きになれること、
時間が平等であること、
親が幸福であること、
それくらい望んでもいいじゃないですか?」
そのキャッチフレーズに惹かれた。
もっと内容に触れると、国の定める不条理な法と義務に立ち向かっていく少年少女のお話。
もしも明日が晴れならば」もそうなのだが、ご都合主義にまかせようとせず、人間の醜さに触れながらその成長を描いていくお話。
主人公が候補生をやっている特別高等人というのは、非情で過酷な訓練を受け、何事も冷徹に仕事をこなし、且つなんでもできるパーフェクトな人間でなくてはならない。候補生ということとあと別の事情で主人公は更生させる少女達に普通の人として接っして協力して、不条理な義務を解こうとするわけ。その過程の少女達の心の成長過程がよく書けている。各ヒロイン最終的に絶望的な状況に陥るんだけど、そこを完璧であるはずの特別高等人の主人公の考えを覆し、自分の足で前に一歩進むところは感動的ですよ。
つまり、理屈詰めで物事を考えることを強要されてきた主人公より、人間らしく生きたいって願っていた少女のほうが遥かに強い存在だった。
当たり前のことが当たり前にできる、当たり前のことが当たり前のようにある、それがどんなに幸せか。人間らしく生きていける状況にある、それがどれだけ素晴らしいことなのか。
その素晴らしさを「給食は人間の食うものじゃない」とかぬかしている中学生に教えてやりたい!


いつだったか、自殺願望にさいなやまされた時期もあったが、生きているって素晴らしいね!
それにしても、このゲームは説明が難しくてうまくまとめられなかった。すまん。









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