菓子と牛丼

4月1日に道新、その前日に勝毎に載ったらしいものを、本日店頭にて初見。
六花亭吉野家に学ぶらしい。地元に愛される菓子店が全国チェーンの牛丼屋に。それだけで目をひく。「吉野家」って具体名がそこにあることが強い。
でもなー。いま、この御時世に吉野家を引き合いに出すことのリスクを差し引いてまで「これしかない」というほどのものがあるかどうか、私ははなはだ疑問だ。今日だって危険部位の肉が吉野家向けにどーたらってニュースを見たし。
キャッチコピーのココロはボディコピーに書かれてて、要は「いまバターが足りてない。吉野家はかつて、牛肉が輸入できなかったとき牛丼の販売をやめた。それは味にこだわったから。六花亭も同じように、品質落としてまで無理にたくさん作ろうとはしません」ということみたい。けれど当時の吉野家の判断は「味のため」じゃなく「コストのため」だったというイメージの記憶がわたしには根強い。同じことの裏表ではあるけれど、それを「味のため」としか言わないのはきれいごと過ぎて違和感がある。少なくとも現時点で吉野家はわたしにとってはマイナスイメージだ。みんなはどうなんだろうなぁ。
なーんか作り手側の理屈・これ面白くない?なノリ先行でできちゃった広告なんじゃねの?と勘ぐりたくなる広告だった。事実のほどは知らないが、ちなみにそれでもなお「六花亭もきっと代理店かどっかに乗せられちゃってやっちゃったのねー。でも応援してるぜ」とわたしは思ってしまう。これが積み重ねてきたブランドなのかも。邪推まみれ。マルセイバターサンド食いたい。

(追記)六花亭サイトにあった。
http://www.rokkatei.co.jp/products/information0804.html