裏MVP２０１３！！

ヲタ話

　さて昨日、「翆星のガルガンティア」の受賞で無事に閉幕した、本年度のマイＭＶＰ（詳しくは、昨日の記事を参照）。が、実はこの賞には、もう一つの顔がある。


　その名も、「裏ＭＶＰ」！！


　要はその年、小生が個人的にもっともハマッた作品に贈られるマイＭＶＰに対し、その年もっともやらかしちゃった、あるいはスベり倒しちゃった作品に贈られる、正真正銘、傍迷惑以外の何者でもない賞である。

　本年はどういうわけか、例年に比べていまいちな出来が多かったものの、「やらかしちゃった」というより単純につまらない、あるいは完成度が低いだけで、受賞に足るだけの作品はなかなか現れず、マイＭＶＰ同様選考には難航が予想された。
　が、夏頃に登場したある作品が、他の追随を許さないほどの圧倒的な残念っぷりを発揮し、気がつけば一人大独走、まさにぶっちぎりの様相を呈し、そのまま逃げ切る形で受賞をかっさらって行った。

　このあと色々ボロクソに書くが、それにしたってどうしたらこんな出来になるのか…。改めてプロの仕事とは一体なんだろうと、考えてしまった。


　まあ、勿体つけても仕方ないので、さっさと発表します。


　本年度、小生がまったく個人的に選ぶ最ダメ作品は…、
























　『クズのいる町』！！


　…えっ、タイトル間違ってる？気のせい気のせい（鬼）。

　いや〜しかし、全体に漂うノスタルジックという名の時代遅れ感はともかく、登場人物ほぼ全員ナチュラルに狂ってるわ、誰一人感情移入どころか言動に共感できないわ、時間が恐ろしいタイミングで飛びまくるわ、おまけに人格と主義主張がコロッコロ変わるわで、おおよそまともの精神で作られたとは思えない。
　原作の重要なエピソードを、１クールのテレビシリーズ用に再構成し、ついでに適当なエロ要素を多々ブッコんだ結果と推測されるが、それにしたって酷い。まあ、一番納得いかないのは、唯一といっていい真人間のダッペちゃんが超理不尽にフラれる件だが（笑）、ここまで無茶苦茶だと、こいつら画面に映ってないところで、キング・クリムゾンかホワイト・スネイクかＤ４Ｃのスタンド攻撃でも受けているんじゃないかと、ガチで勘ぐってしまう。

　細谷くんとまめぐの頑張りは認めるが、ぶっちゃけ「たまゆら」を観て竹原に行きたいと思う人はいても、本作を観て庄原に行きたいと思う人は皆無だろう。

　にしても、まさか「告白。」なんてタイトルで、こんな吹くとは思わなんだ。久々に、腹の底から笑わせていただいた。ともかく、受賞おめでとうございます！！（注：何一つめでたくない）



　なお、下記にその他の候補作と寸評を挙げておく。相当にボロクソ書いているため、一応白反転にしておくので、読みたい方はどうか自己責任でお願いします。万が一気分を害されましても、当局は一切関知しませんので、あしからず。

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　『あいまいみー』

　「クズ」の登場前までの最有力候補。むしろ、この賞を獲るためにわざわざ作ったんじゃないかというきらいすらある（ﾈｪﾖ）。何というか、ワケ分からな過ぎて、つまらな過ぎて逆に笑える。普通なら商業ベースに乗せてはいけない作品のような気もするが、こういうセンスも時には必要なのか…。とはいえ、一度に５分以上の視聴は精神的に不可能。

　『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

　西野維新的な会話劇をやりたかったっぽいが、はっきり言ってヘタ。間も悪いし、キャラも立ってない。まるでどこかの学生が作った出来の悪い漫才を見せられている気分に。ヲタク受けはそこそこいいようだが、いい加減この手の「イイハナシダナーのパッチワーク」と「俺こんなクレバーな事言ってんだぜーの詰め合わせ」には辟易。

　正直、よかったのはやなぎなぎが歌うＯＰだけ。

　『犬とハサミは使いよう』

　上に輪をかけて会話劇が絶望的につまらない点に加え、ボケとツッコミの意味と意義がさっぱり分かっていない節すらある。ただの頭おかしい言動がボケではないし、それにただ思いつくまままくし立てるのがツッコミでもない。まして、変な格好したヤツが変なダンス踊るだけで笑いを取ろうなど、浅慮甚だしい。世に出るには２０年早すぎる。

　『断裁分離のクライムエッジ』

　ただただ、単純且つ純粋につまらない。ストーリーもパッとしない上、テンポも恐ろしく悪く、おまけに「キリンググッズ」なんてちゃち臭いネーミングセンスも微妙。ヒロインが可愛いのが唯一の救いだが、逆に言うなら他に観るべきところがない。ついでに言うと、番組タイトルを連呼するだけの次回予告は、凄い事やってますよ感出してるつもりで、ただウザいだけ。ナンセンス。

　『革命機ヴァルヴレイヴ』

　まったくつまらないとは言わないが、当初の期待値を１０とすると、本編の満足度は大目に見て３か４ぐらい。次世代の「イデオン」か「バイファム」か、はたまた「ザンボット３」を狙ったのかは定かではないが、あらゆる面で説得力がない上に、シナリオが悪すぎる。
　今現在のカミツキがバレるエピソードに関しても、せめて１期の終わりごろ辺りに消化しておけば、もう少しテンポよく行けたモノを。水樹奈々と貴教さんのデュエットはよいだけに、勿体無い。

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　『DIABOLIK LOVERS』

　攻略対象の男子全員がドＳ、というのがウリらしいが、あれはただの精神年齢低いヤツでは？昨今のお嬢様方は、あんな野郎どもでも「まあ、素敵！！」とか思ってしまうのだろうか。いわゆる母性本能とかではなく。うーむ、理解に苦しむ。


　念のため繰り返しますが、これはあくまで個人的な見解に過ぎませんので、ジョークか狂人の戯言とでも思っていただければ幸いです。くれぐれも、本気になさいませんように。

　それでは来年、裏ＭＶＰ２０１４でお逢いしましょう！！（ｱｲﾀｸﾈｪ）