旅立ちの決意

東京で暮らしていたサラリーマンの夫と音楽講師&司会者の妻、それが二人とも仕事を辞めて、3ヶ月程度の旅に出ることにしちゃいました♪・・・って気軽に書いてみたが、なんでそんなことになったのかというとまあ理由はいろいろある。


自分の方では一番の理由は、働いていた会社に少し愛想を尽かしてしまったこと。勿論、良いこともいっぱいあった。アルバイトで来ていた妻と出会ったのもこの会社だし、中国・台湾と関わる仕事という希望通りの仕事につき、貴重な経験も積ませてもらった。ただ、中国・台湾と日本を離れている間にどうも会社であることないこと言われていたらしい。よくよく考えてみればこの会社にはこの類の人間が集まっていた。
また、会社の方針がその日の個人的感情で変わってしまうのもちょっと気に入らなかった。仕事もそれで振り回されるのは勿論、不妊治療のために病院へ行く予定を相談した時にもごたごたがあったり。。。

不妊治療の方も子供を望むなら自分たちの場合は顕微受精が必要で、妻の方も仕事を辞めて(指名制の仕事なので)、ここ数年の間本気で取り組まないと難しそうだ、というのも判ってきた。
でもこれまでのキャリアを全部捨て、結局子供できませんでした、だとあまりにも悲しすぎる。それなら二人で仕事を辞めるなんて、多分もう一生ないであろうこの機会に3ヶ月くらいぶらっと旅に出てみるかということに。そうすれば、きっと子供ができなかったとしてもこの選択自体を後悔するようなことにはならないだろう。帰国してからの生活は、東京ではなく実家のある神戸なら自分一人の稼ぎでもなんとかやっていけるだろうと。

さよなら、東京

そんなわけで、4月5日、東京から神戸へ引越。長年暮らした大塚のアパートの荷物を引越屋に頼み終えたところで、なんと富樫兄さんからの電話が入る。
以前、アルクでちょっとだけ働いていたときにお世話になった兄さんもたしか会社を辞め、約束の旅に出ていたはず。本当は台湾かどこか旅先で待ち合わせしたかったのだが、4月中旬頃には日本に帰国しておりスケジュール的にはちょっとムリだと聞いていた。じゃあこっちも神戸に引っ越した後だし、当分会えないだろうなあと思っていたら突然の電話。今日、神戸に引越だというとこれから大塚まで来てくれるという。
がらんとした大塚のアパートでビール片手に旅の土産話を聞き、エルサルバドルの幸運のミサンガを2人ペアでもらった。結局このミサンガをつけて旅に出て、その後も1年半かかってようやく切れたんだけど、兄さんに結んでもらった願いは全部かなえられたよ。さすがは奇跡の教会。どうもありがとう!

※富樫兄さん・・・行雲流水(約束の旅) 台湾、歩いて一周