m-takagiの日記 RSSフィード

2013-01-24

“Producing Open Source Software”第2版に向けたKickstarter Campaign

オープンソースソフトウェアの開発プロジェクトの運営に関するいろんなことをまとめた一冊である『Producing Open Source Software: How To Run Sucessful Free Software Project*1

その第2版の執筆に向けて、著者のKarl Fogel氏が支援を呼びかけています。

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原書第1版は2005年に出版されたものなので、今となっては少し事情が変わってしまっているところもあります。

But 2005 is a long time ago. ...<snip>... To give you an idea: GitHub didn't even exist when the first edition came out!

Updating ”Producing Open Source Software” for 2nd Edition by Karl Fogel — Kickstarter

支援者には、こんな特典が用意されています。

$1〜
http://producingoss.com/ のクレジットページに名前が載る
$20〜
さらに、書籍版の謝辞にも名前が載る
$50〜
さらに、書籍版を一冊献本する(ただし、米国外への郵送料は自己負担)
$100〜
さらに、献本する書籍がサイン入りになる
$500〜
さらに、電話もしくはIRCで、一対一の議論を一時間ほどできる。

募集期間は、アメリカ東部時間の2月10日午後5時まで。支援を求める理由や支援の使い道についてもKickstarterのページで本人が説明しているので、それを読んで納得した人は、協力してみるといいのではないでしょうか。

*1:日本語訳『オープンソースソフトウェアの育て方』もあります :-)

2012-01-30

Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道

Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道

Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道

翻訳のレビューに参加していた*1こともあって、一足早く読ませていただきました。

アジャイル開発やオブジェクト指向で有名な著者が自らの失敗を赤裸々に語りつつ、ソフトウェア開発者が本物のプロへと成長する方法を指南する啓発書。ボブおじさんの失敗から正しいプロの態度・規律・行動を学ぼう!

Clean Coder

という解説にもあるとおり、テクニカルな内容よりは「プロとして、こうあるべきだ」というお話が中心。個人的には第2章・第3章あたりが大好きです。『アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得 (THEORY/IN/PRACTICE)』とはまたひと味違う内容で、これからプロの開発者を目指す人たちだけでなく、プロの卵を育てる立場の人たちにもぜひ読んでもらいたい一冊です。

*1:とはいえ、原稿が渡ってくる時点でかなりの完成度だったので、こちらとしてはあまりすることもありませんでした。必死で粗探ししてみたものの、結局何もツッコミどころがなかった…とかいう章もあったので、レビューアとしてはちょっと負けた気分。

2011-10-21

PHP Matsuri 2011に参加しました

PHP Matsuri 2011に参加してきました。週末の二日間、すばらしい環境を用意してくださったスタッフ、ゲスト、そして参加者のみなさんに感謝します。

自分がやったこと

闇の世界に堕ちていたり光画部の人たちと朝の散歩に出ていたりしたこともあったけど、それ以外の間は基本的に何かしらの作業を続けていました。PHPがらみの作業としては

  • PHPマニュアルの日本語訳の更新
  • PHPSpecの開発版リポジトリの更新への対応

とか、そのあたり。まあいつものこと。それ以外の大半の時間は、PHPとは直接関係のない「The Architecture of Open Source Applications」の翻訳作業を続けてました。sendmailが初めて登場したころ、まだSMTPは存在しなかった…とか、そんな話。後日改めてエントリを起こすと思いますが、とりあえず現状はこのあたりで確認できます。まだまだ先は長いですね…。

特に目立ったことはしていなかったので発表はせずに済ませましたが、闇の@rskyさんとかテストワークショップの@shin1x1さんとかにちらっと言及してもらってたようなので、それで満足 :-)

全体的な感想

みなさん自分なりの楽しみかたをよく知ってらっしゃるなあという感じ。少なくとも私のまわりは、何をしていいのかわからず手持ちぶさたにしてるという人は見かけませんでした。スタッフの皆さんの気配りがうまく行き届いていたんでしょうね。

ちょっと気になったのは、事前に用意したポジションペーパーをうまく活用できていなかったこと。アイスブレイクのときとかLTのときとか、もう少しうまく使えればよかったなあ…と、帰宅してから気づきました。

いや、しかし楽しかった。もし来年も開催されるのなら、なんとか都合をつけて潜り込んでみたい。

2011-06-02

The Architecture of Open Source Applicationsを翻訳してみる

建築家はその生涯を通じて何千ものビルについて研究を重ねるが、大半のソフトウェア開発者はほんの一握りの大規模ソフトウェアしか知ることがない。しかも、その数少ないソフトウェアは自分たちが書いたものであることが多い。ソフトウェア開発者は歴史上の偉大なプログラムを振り返ることもないし、そういったプログラムの設計に関する熟練者の批評を読むこともない。その結果、先人の成功例を参考にすることもできずに同じ過ちを繰り返す。そんな状況をどうにかしたいと思って本書を書いた。

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ビューティフルコード (THEORY/IN/PRACTICE)の編集者でもあるGreg Wilson氏らによる新作。さまざまなオープンソースソフトウェアについて「どういうアーキテクチャになっているのか」「なぜそうしたのか」などを関係者が解説する、というものです。どんなソフトウェアがとりあげられているのかはこちらでご確認を。ページ最下部には現在執筆中の新たな章の情報もあり、今後さらに追加していきたい内容についてはこちら*1にまとめられています。


先週末にTwitterに流れていたのを見てIntroductionを読んでみたところ、なかなかおもしろそう。英文がCC BY 3.0 Unportedで公開されており、翻訳者を募集しているということだったので、勢いで手をあげてみました。…と報告する前に id:yomoyomo さんに捕捉されていましたね ^^;


日本語訳も同じライセンスで公開する予定です。が、かなりの分量だし別の作業もかかえているので、ぜんぶ訳し終えるのはかなり先のことになると思います。ぼちぼち進めていきますが、もし「手伝ってやってもいいよ」という方がいらっしゃれば、協力していただけると助かります。

*1:あくまで「できたらいいな」レベルのリストらしいですが

2011-02-17

「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方」発売

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践」という本が出版されます。

ご縁があってレビュアーの一員となったおかげで、一足早く読むことができました。

「○○という脆弱性があって、こういう攻撃ができる。その対策はこうすることだ」ということは何となく知っているつもりでも、

  • なぜその脆弱性が発生するのか
  • 実際のところ、どの程度の影響があるのか
  • なぜその対策が有効なのか

といったあたりをきちんと理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。これらをきちんとまとめた、Webアプリケーションの制作にかかわるすべての方におすすめできる一冊です。

初学者は、その目次を見ただけで圧倒されるかもしれません。が、基本的な考え方から順を追って書かれているので、サンプルを試しながら丁寧に読んでいけばしっかり身につきます。

ある程度の経験を積んだ開発者は、気になった項目を調べるための辞書的に使うというのもいいですね。また、周りの人に説明したり後輩を教育したりするときの材料としても使えます。

開発者をとりまとめる管理職の方、そしてWebアプリケーションの制作を外部に発注しようと考えている方にも得るものは多いでしょう。

書店に並んだら、ぜひ一度手にとってみてください。