た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

正しく知る地球温暖化

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために

著者はいわゆる気象の学者ではないようですが*1、それだけに地球温暖化問題について、比較的中立の立場からの専門家による見解を知ることが出来ます。この問題については、マスコミはいわゆるウケる話題しか取り上げないので、報道がどうしても偏ったものになるんだとか。よく、↓のような
http://www.denkaisui.com/tubuyaki9/1134/1134_01.jpg
写真が、温暖化問題の象徴として取り上げられますが、これは言ってみれば「絵」になるからであって、シロクマは地球が暖かくなろうが寒くなろうがこれまで生き延びてきたわけです。また、
http://www.mtbook.com/usscenery/FallingGracier.jpg
↑のような写真(氷河の滑落)も、よく取り上げられますが、これなどは毎年起きている自然現象であって、温暖化とはあまり関係ないんだとか。(流れるからこそ氷の河なんであって、もし氷が流れることなく年々降り積もってゆくなら、氷河のあるところは年々標高が高くなって山になるだろう、と。)
そんなわけで、本書の主張をまとめると、自然変動の大きさの影響もまだ十分にわかっているとは言えないのだから、

北極圏では気候変動は確かに起きているが、これと炭酸ガスによる温室効果については、さらなる研究が必要である

ということになりますかね。
それはそうなんでしょうが、この問題についての僕の考えを記しておきますと…

*1:オーロラをはじめ地球電磁気学や、北極圏研究における世界的権威、と紹介されている。

温暖化問題について思うところ

気象変動について必要十分な研究が出来上がる頃には、温暖化問題は手遅れ、ということになっていかねない。それとは別に、資源が有限であることから逃れる術はない。だから、wikipedia:省エネルギー*1という観点から、限りある資源を有効に使うよう心がけるべきだ。それが結果的に温暖化の進行を押しとどめる方向に働くであろう。また、エネルギーの確保については、いくつかの手段を並行して進めておき、どれかに偏ることがないようにする方が良い。

という感じになるでしょうか。時の政権がどうやってgoogle:news:温室効果ガス 25%削減]などということを達成しようとしているのかは知りませんが。日本だから、札束にものを言わせて排出権を買いあさったりするつもりなんでしょうかねぇ?でも、[wikipedia:ジョージ・ソロスという方が「現在の資本主義のもとでは環境問題は解決できない。」と語っているそうです。同感です。

*1:もう死語かもしれないが。