た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

チェンジング・ブルー

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

カタカナ英語のタイトルだしテーマがテーマだから、また翻訳ものかな?と思いきや、著者:メンバー -東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻-は日本人orz まぁ、私のカタカナ英語嫌いはもはやビョーキですがorz
でも、日本の本の割には扉文(各章の初めに書いてある、著名人の名文句など。欧米の書籍では一般的だけど、日本の本には少ないよね。)もなかなか含蓄の深い文*1や索引もあるし、その辺りは評価したい。
気候学の世界では、20年、30年は「短い期間」なんだと。ま、そりゃそうなんだろうけど、門外漢としては、ここんとこ寒い(なのに熱量の単価*2が跳ね上がったorz)のを何とかしてほしい。
あと、コンベアベルトがストップするとロンドンがwikipedia:スピッツベルゲンになる、とか言われても、スピッツベルゲンってどこやねん?!と思ってしまうから、せっかく注釈もあることだし、「ノルウェー北部の島」などと説明を加えてくれたら良いのにね。
というわけで、ケチをつけたいところは何か所かあるが、読みごたえはあった。こういう書籍が増えたら良いなぁ、とは思う。

*1:例えば、「厳密科学では、理論は統括の役割を果たすが、気候学では、理論は作業に奉仕する『注釈』でしかない」bywikipedia:ヘンリー・ストンメルなど

*2:一般家庭のガス代に相当。