学生の立場、企業の立場

正式内定が出る10月を間近に控えたこの時期になっても、内定を得た企業に入る踏ん切りがつかず、悩む学生が珍しくない。内定先を1社確保しながら、就職活動を再開するケースもある。「揺れる心」の内は一人ひとり異なるが、内定から入社まで1年もあるうえ、秋採用や通年採用を実施する企業が増えたことを、迷いの一因に挙げる学生もいる。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200609250231.html
たしかにたった半年の就職活動で、自分の人生が大きく変わる可能性のある選択を迫られるのだから悩むのもわかる。しかし希望したからこそ内定を得ているのであり、そもそもは自己の責任に基づく判断であることも忘れてはいけないと思う。ただ、企業の側にとっても悩んで入社を決めてくれた方が入社してから悩まれるよりは被害が少なくなるわけで、とことん悩むべきだろう。入社してから悩むことは結局自分にとっても企業にとってもメリットは無い。とはいえ、理想の企業はないわけで、ある程度の妥協も必要だろう。うーん、難しい。

人材サービス各社が新卒入社から3年以内に転職する「第二新卒」に的を絞った転職支援事業に乗り出す。景気回復や団塊世代の大量退職を控えて企業の人材需要が拡大。新卒だけでは若手社員を採りきれない企業が第二新卒の活用を本格化することに対応する。大卒求人倍率は大幅に上昇しており、企業にとって第二新卒による人材確保が急務になっている。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060921AT2E1201021092006.html
対して採る側の企業にも悩みがある。
第二新卒という枠はどうかとも思うが、最初の選択が間違っていたことに入社後に気付いた場合に方向修正を行うチャンスが拡大しているわけで、企業にとってだけでなく学生・新入社員にとってもメリットのある状況になりつつあるとは思う。