仙台フィル第315回定期

 昨夜は、仙台フィルの第315回定期演奏会に行った。定期は昨年の3月以来。今回は、指揮者が高関健だったから行ったのである。以前も書いたとおり(→こちら)、私が最も畏敬する日本人指揮者の一人だ。曲目は、ベートーヴェン序曲「レオノーレ第3番」、ハチャトゥリアン・ヴァイオリン協奏曲(独奏:青木尚佳)、シベリウス交響曲第5番である。
 ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲も、なかなか聞く機会のない佳曲なので楽しみにして行ったが、独奏者のヴァイオリンが意外に鳴らず、物足りなかった。ベートーヴェンシベリウスについても、高関氏によって統率されたオーケストラの響きは相変わらず素晴らしいと、頭では分かるのだが、どうものめり込めなかった。12月に続き、仙台フィルティンパニは強すぎるのではないか、とも思った。シベリウスというのは、独特の「聴き方」が要求される音楽で、昨夜はそれも難しいと感じた。第5番は、私の好きな曲のはずなのだが・・・。もしかすると、シベリウスに必要な透明感が感じられなかったのかも知れない。私のメンタルの問題かも知れない。勤務が終わってから、遠くまでバタバタ駆けつけるのはよくない。・・・というわけで、感想はこれでおしまい。
 オマケながら、昨夜の客の入りは、座席数約800のホールで、なんとびっくり6〜7割といったところであった。仙台では今、2000席規模のコンサートホールを作る話が進行している。会場のキャパシティに合わせて客が増えるなどということはあるのだろうか?仙台フィルの定期が1日制になったら、不都合で行けないという人も増えるはずだ。いったいどうするつもりだろう?