キャッシュカード「再発行料」1050円(税込)

 午前中、時間に余裕があったので自宅近くの銀行に寄る。まずU銀行。数年前に空き巣に入られて通帳と印鑑を盗まれて結構多額の現金を引き出される被害に遭って以来、貸金庫を借りているのだ。しばらく放ってあった住所変更の手続きをし、財布に入れて歩くうちに破損してしまったキャッシュカードの再発行を頼む。
 「きょうはそのキャッシュカードをお持ちですか?」
 あ、いけない。忘れて来ちゃった。この口座は貸金庫を借りるためだけに開いたので、カードは持ち歩いていないのだ。
 「お持ちいただければ無料で交換いたしますが、なければ再発行料1050円がかかってしまいます」
 平日の昼間、レギュラー番組を担当しているので頻繁に銀行には来られない。仕方がないので1050円払って手続きをした。銀行名入りのポケットティッシュを貰って店を出る。
 続いてMS銀行。こちらは合併前の前身M銀行が勤め先の取引銀行だったので、そのまま給与振込やクレジットカードの支払口座として使用している。こちらも住所変更をし、財布に入れて歩くうちにひびが入ってしまったキャッシュカードの再発行を頼み、カードを示すと、
 「再発行手数料が1050円かかります」
と言われた。その場で支払い、長らく放ってあった通帳の記帳をして(たまりにたまっていて3年分が6冊になってしまった)、特に何も貰わず外に出た。

 ん?U銀行ではキャッシュカード本体を持参すれば無料で、MS銀行はカードがあっても無条件で再発行料がかかるのか。その時気づいていればMS銀行で行員に突っ込むべきところだった。あああ失敗した。
 そもそも、キャッシュカードはたかだかプラスチック板なのだから長年使っていれば劣化するのは当たり前である。僕のMS銀行カードのように、使用頻度が高ければ高いほど劣化のスピードは速まるはずだ。何のために手数料を取っているのか。ちなみに最近、不正引き出し防止用のICカードに切り替える時も基本は有償である。
 信販会社のクレジットカードは定期的に更新される。年会費はあるが、盗難補償だって最初からついているのである。

日垣隆『売文生活』(ちくま新書・780円+税)

 有料メルマガでの連載を増補改訂したもので、一気に読んだ。221ページから222ページにかけて出てくる「ギャラの額を訊かれるとつい高めに答えてしまう」と証言した放送プロデューサーは私です(笑)。
 ニッポン放送の問題とも通じるが、日々の生活に困らないためのお金と作りたい番組を作る自由の折り合いをどこでつけるか、サラリーマンプロデューサーにとっても重要な話なのでした。本の詳細はこちら→ISBN:4480062238

25日のお仕事

 愛知万博の開幕日だが、番組のオープニングで扱うべきはあと数時間後に迫ったW杯サッカーの最終予選・対イラン戦でしょう。現地テヘランで取材しているディレクターに電話リポートを依頼する。イランはこの日までお正月休みだそうで、イランのサッカー協会幹部はしきりに客の入りを心配していたそうだ。チケットは1F席が日本円で120円程度、2Fは60円程度で予約はナシ。当日朝からチケットを売り始めて際限なく客を入れるんだって。どっちがいいとかいう問題ではないが、チケット取るのもままならない日本とは大違いだ。彼の地では日本人と見ると子供も大人も近寄ってきて、質問も何もしていないのに「2対0」「3対0」と声を掛けてくるそうで、このディレクターは入国するとき、パスポートをチェックした入管職員にいきなり「3対0」(ニヤッ)とやられたんだそうだ。
 裁判ウォッチャーの阿曽山大噴火大川興業大川豊総裁と5月にトークライブをやるそうだ。楽しみ。
 番組終了後、パーソナリティのお2人に4月以降の番組の変更点を説明。
 夕方、今度ブックレビューのコーナーに出演をお願いした豊崎由美さんと三軒茶屋で打ち合わせ。『電波男』(本田透三才ブックス刊。ISBN:4861990025)を読んでいるところだそうで、極小の、幅2ミリくらいの付箋があちこちに貼り付けてあった。「すっごい面白いですよ」と勧められ局に戻ってからbk1で早速購入(アマゾンでは品切れだった)。あの付箋も便利そうだったけど、どこで売ってるんだろう。
 ちょっと早めに帰ってサッカーをテレビ観戦。オープニングセレモニーに出てきた日の丸のバランスが変だ。どうやら赤丸が大きすぎるらしい。あと自国の旗を持っている奴はピシッとしてるのに、日の丸を持っている奴は風に煽られたりしてマトモに持ててない。日本人だったら他国の国旗を絶対あんな風に扱ったりしない(むしろ他国の旗こそ大事に扱うだろう)はずで、これは誇るべき日本人の美風であるなあ。試合は引き分けで上出来、と思っていたけど残念でした。