元大リーガーのチェ・ヒィソプが入団会見
キアは14日、本拠地・光州(クァンジュ)の球団事務所内で先日入団が決まった元大リーガーの長距離砲チェ・ヒィソプの入団会見を行った。(経歴などはこちらを参照) 背番号は23に決まった。
会見にはソ・ジョンファン監督や団長も同席し、出身地全羅南道に熱狂的なファンが多いキアの10度目の優勝(前身のヘテ時代から通算)に全力を尽くしたい、と今後の抱負を述べた。キアでは一塁手として起用される方針で、現在一塁のレギュラーとなっている9年連続3割(2006年まで)を記録している好打者チャン・ソンホを外野に回し、現在外野を守っている外国人野手サットンとイ・ジェジュを指名打者として起用することが考えられている。今後チェ・ヒィソプは光州で調整を続け、18日からのトゥサン戦(ソウル・蚕室)に出場する予定。13日現在最下位に低迷し、長打力不足に悩むキアの救世主になれるか注目される。
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(5月13日現在)
【打率】
1.イ・スンヨン(現代) .388
2.パク・ヒョンスン(ロッテ) .363
3.イ・デホ(ロッテ) .357
4.クルーズ(ハンファ) .351
4.キム・ドンジュ(トゥサン) .351
【打点】
1.キム・テギュン(ハンファ) 31
2.クルーズ(ハンファ) 29
3.キム・ドンジュ(トゥサン) 25
4.ブランボー(現代) 22
5.イ・デホ(ロッテ) 21
【本塁打】
1.キム・テギュン(ハンファ) 10
2.ヤン・ジュンヒョク(サムソン) 9
3.クルーズ(ハンファ) 8
4.イ・デホ(ロッテ) 7
4.キム・ドンジュ(トゥサン) 7
【盗塁】
1.イ・デヒョン(LG) 13
2.キム・ガンミン(SK) 11
3.コ・ヨンミン(トゥサン) 10
3.パク・チェサン(SK) 10
5.イ・ジョンウク(トゥサン) 8
【防御率】
1.チャン・ウォンサム(現代) 1.44
2. ランデル(トゥサン) 1.52
3.リオス(トゥサン) 2.13
4.ヨム・ジョンソク(ロッテ) 2.19
5.レイボーン(SK) 2.20
【勝利数】
1.レイボーン(SK) 6
2.ランデル(トゥサン) 5
2.パク・ミョンファン(LG) 5
4.リュ・ヒョンジン(ハンファ) 4
4.シン・ヨンウン(キア) 4
4.リオス(トゥサン) 4
4.ロマノ(SK) 4
【奪三振】
1.リュ・ヒョンジン(ハンファ) 47
2.クォン・ヒョク(サムソン) 40
3.ランデル(トゥサン) 39
4.チャン・ウォンサム(現代) 37
5.パク・ミョンファン(LG) 34
【セーブ】
1.チョン・デヒョン(SK) 11
2.チョン・ジェフン(トゥサン) 10
2.ウ・ギュミン(LG) 10
4.ハン・ギジュ(キア) 8
4.オ・スンファン(サムソン) 8
ロッテ−トゥサン(2007年4月28日)
4月28日、ソウルへ到着後17時開始のロッテ−トゥサン戦を観戦するため、蚕室(チャムシル)野球場へ向かいました。
[蚕室野球場の正面ゲート。]
[1塁側内野席入口。トゥサンの熊のマスコットがお出迎え。]
土曜日の試合ということで、蚕室野球場はかなりにぎわっていました。1塁側のトゥサンファンだけでなく、今季は好調のチームを応援しようと3塁側のロッテ応援席もかなりにぎわっていました。
[内野を埋め尽くすトゥサン、ロッテのファン。]
僕と友人は最初内野1塁席に腰を下ろし、しばらくの間観戦していました。試合はトゥサンの先発イ・ギョンピルが乱調で、ロッテが2回表相手のエラーもあり2点を先制します。さらに3回表カン・ミンホやチョン・スグンのタイムリーなどで4点を追加し、6−0とリードを広げ試合の主導権を握ります。3塁側のロッテファンは、まるで自分たちの本拠地であるかのように応援歌「プサンカルメギ(釜山のカモメ)」や「プサンハンエ トラワヨ(釜山港へ帰れ)」などを歌い、盛り上がり続けます。ロッテの先発でエースのソン・ミンハンはトゥサンに反撃を許しません。
蚕室野球場は韓国を代表する収容人数3万人の大球場で、韓国プロ野球のメッカです。外野バックスクリーン上部には立派なスコアボードとオーロラビジョンがあり、打席に立つトゥサン、LGの選手たちが大写しとなるオーロラビジョンの画像は迫力があります。
[今年も健在。ベテラン打者のアン・ギョンヒョン。]
[正捕手でチームリーダーのホン・ソンフン。]
5回裏の攻撃が終わると、グラウンド整備の時間となり試合が一時中断します。普通その間はファンが参加する早食い競争などのイベントが行われることが多いです。でもこの日は、応援団長の司会で男性が愛する女性にプロポーズをしていました。日本では考えられない光景です。またオーロラビジョンに写ったカップルに、キスして!と迫ることもあります。
また、イニングの攻守交替の合間にはチアガールがダンスして、ファンたちを盛り上げます。このダンスを見ているだけでも十分楽しめますし、衣装は試合の前半と後半で着替えていることが多いです。
試合中盤から僕たちは外野へ移動し、何度か一緒に観戦したトゥサンの私設応援団BESAMOと合流します。韓国の応援席は普通内野で、外野には熱狂的な応援団が陣取り、球団が雇っている応援団長とはまったく独自の応援をしていることがありますが、このBESAMOは内野の応援団長のリードと合わせて応援をしています。
[満員で盛り上がっている1塁側トゥサン内野応援席。]
[ややのんびりしているライト外野席のトゥサンファンたち。]
[ライト外野席から見たグラウンド。]
[外野ステージで球団旗を振るトゥサンファンたち。]
ロッテは6回表にも1点を追加しました。トゥサンはようやっと8回裏に2点を返しますが反撃が遅すぎ、ロッテが7−2で勝ちました。終盤得点が入りませんでしたが、ロッテファンはひたすら盛り上がり続けていました。韓国プロ野球の応援は、特にチームが勝っていると7回以降ますますヒートアップします。
[盛り上がり続ける3塁側内野ロッテ応援席。]
試合終了後、僕たちはBESAMOの方に誘われ、球場外の屋台での飲み会に参加しました。ここでもロッテファンの勢いはとどまることを知らず、周りのテーブルはロッテファンたちで占拠され、「プサンカルメギ」やロッテの応援コールが繰り返し響き渡ります。僕たちトゥサンファンもそれに混じって歌い始め、屋台は大騒ぎに。
[大騒ぎするロッテファンたち。]
BESAMOではあまり日本語は通じませんが、この日は2人ほど日本語が話せる方がいました。僕の隣に座っていた女性はアイドルグループ「嵐」のファンで、日本にコンサートを何度か見に行ったとか。また、この試合一緒に観戦した韓国語が話せない友人は「俺が応援しているヤクルトの岩村はメジャーで活躍しているんだ!」と言ったら、日本語の分からない方もうなづき心が通い合いました。やはり野球は日韓の共通語ですね(?) 韓国式の焼酎での乾杯を何杯も繰り返し、僕たちはほろ酔い気分で蚕室をあとにしました。
応援しているトゥサンは負けましたが、久しぶりの韓国プロ野球観戦を楽しむことができました。蚕室野球場は地下鉄2号線・総合運動場(チョンハプウンドンジャン)駅の目の前でアクセスもいいので、ぜひ皆様も1度行かれることをお勧めします。
[1塁側球場内部の通路。トゥサンのグッズショップや、バーガーキングなどのファーストフード店がある。球場外側にも食堂やファーストフード店、グッズショップがある。]
(文責:ふるりん)