DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   4位ハンファ3連勝、2位争いはさらに激化

ハンファ 7−4 サムソン  (大邱
(勝)ユ・ウォンサン 1勝  (セーブ)ク・デソン 1勝6敗23S  (敗)マゾーニ 6勝9敗
本塁打) SK : パク・キョンワン 15号、チェ・ジョン 16号
 3位サムソンは、この試合に勝てばこの日試合のない2位トゥサンに代わって2位に浮上できた。4位ハンファは2位進出のためには負けられない一戦だった。サムソンは1回裏ハンファの先発セドリック(元東北楽天)から3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーなどで2点を先制し、セドリックは1回途中で右足の痛みを訴え降板した。ハンファは2回表、サムソンの先発マゾーニからレフトのシム・ジョンスのまずい守備もあり、9番コ・ドンジンのタイムリーなどで3−2と逆転し、3回表サムソンの2番手イム・チャンヨンから4番キム・テギュン併殺打の間に1点を追加した。サムソンはその裏ハンファの2番手ユ・ウォンサンから5番パク・チンマンのタイムリーで1点差に迫った。
 ハンファは6回表イム・チャンヨンから途中出場の6番ヨン・ギョンフムのタイムリー、代わったサムソンの4番手ユン・ソンファンからコ・ドンジンのタイムリーで3点を追加した。ハンファは4番手キム・ギョンソンなどリリーフ陣が相手の反撃を抑えていたが、サムソンは8回裏ハンファの守護神ク・デソン(元オリックス)から1番パク・ハニのタイムリーで1点を返した。だがその後はク・デソンが相手の反撃を断ち、ハンファが3連勝でサムソンとゲーム差なしで並んだ。
 ハンファの2番手ユ・ウォンサンはプロ2年目で21歳の期待の若手で、9月に初の1軍昇格を果たし好投を続け、プロ初勝利を記録した。打線ではコ・ドンジンが2安打4打点と活躍。サムソンは2回表なんでもない打球を取れなかったシム・ジョンスを即座に交代させるなど荒療治を行ったが、悪い流れを変えることはできず、打線もハンファの必死の継投に抑えられてしまった。

[プロ初勝利をあげたユ・ウォンサン。]
 

LG 3−13 キア  (光州)
(勝)スコービー 7勝8敗  (敗)オクスプリング 2勝5敗
 LGは1回表キアの先発スコービーから3番バルデス(元福岡ダイエー)のタイムリーで1点を先制したが、キアは2回裏LGの先発オクスプリング(元阪神)から8番キム・サンフン、9番イ・ジョンボム(元中日)のタイムリー、1番イ・ヨンギュの犠牲フライで3−1と逆転した。さらに4回裏イ・ジョンボムのタイムリーでオクスプリングをノックアウトすると、この回代わった3番手キム・ミンギ、4番手チャン・ジュングァンから3番イ・ヒョンゴン、4番チャン・ソンホ、キム・サンフンのタイムリーなどで7点を追加し試合を決めた。
 LGは6回表8番チョ・インソンのタイムリーなどで2点を追加したが、キアは7回裏LGの7番手ソン・ヒョヌから2番キム・ジョングクのタイムリーで1点、8回裏途中出場のソン・サンのタイムリーで2点を追加した。キアは高卒新人ヤン・ヒョンジョン、守護神ハン・ギジュの継投で相手の反撃を断ち、14安打13打点と打線の爆発で快勝した。今季不振により引退説もささやかれたベテランのイ・ジョンボム(元中日)が3安打2打点と活躍。一方最下位キアに大敗した5位LGは、4位ハンファとのゲーム差が4.5に開き、4位以上進出は絶望的となった。
 

ロッテ 6−0 現代  (水原)
(勝)ソン・ミンハン 12勝10敗  (敗)チョン・ジュンホ 5勝9敗
本塁打) ロッテ : ペレス 7号、カン・ミンホ 11,12号
 ロッテは2回表現代の先発チョン・ジュンホから5番ペレス(元オリックス)の本塁打で1点を先制し、3回表最近怪我から1軍に復帰した2番イ・スンファのタイムリーで1点を追加した。ロッテの先発ソン・ミンハンは好投を続け相手に得点を許さない。ロッテは6回表6番カン・ミンホの2ランで2点、7回表現代の3番手イ・ドンハクから3番パク・ヒョンスンのタイムリーで1点、8回表カン・ミンホの自身初となる2打席連続本塁打で1点を追加した。
 ソン・ミンハンは8回途中で降板すると、その後はイム・ギョンワンが抑え6位ロッテが完封リレーで快勝し、7位現代とのゲーム差を1に広げた。ソン・ミンハンはエースらしい投球でチーム最多の今季12勝目。カン・ミンホは4安打2本塁打3打点と活躍。今季最終戦となったこの対戦は、9勝9敗の五分に終わった。

  追加日程が発表

 KBO(韓国野球委員会)は13日、8月下旬以降雨天中止となった試合の追加日程を発表した。全19試合で9月23日から10月1日まで行われ、順調に試合が消化されれば10月1日に全球団一斉に公式戦を終了する。なお、9月23日(日)以降は日曜、祝日の試合開始時刻が14時に変更される。さらなる追加日程が必要となる場合は、10月2日以降に試合が行われる。 

(9月13日現在)
          試合   勝   敗   分    勝率      差
1.SK      115  66   44   5     .600     −
2.トゥサン    116   62    52   2   .544  6.0
3.サムソン   112    58   50   4   .537     7.0
4.ハンファ    112    59   51   2  .536    7.0
5.LG      117   54    57  6    .486     12.5
6.ロッテ    118    52   63   3    .452    16.5
7.現代     114   50   63   1   .442   17.5
8.キア     114   46   67   1   .407     21.5
(文責:ふるりん