DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  北京五輪・世界最終予選代表候補36名を発表

 KBOは14日、北京五輪・世界最終予選(3月7−14日、台湾)に出場する韓国代表候補36名を発表した。このうち最終エントリー24名が予選に出場する。2007年12月のアジア地区予選は手術のため出場を辞退したイ・スンヨプ(読売)、元メジャーリーガーのチェ・ヒィソプ(キア)、ソ・ジェウン(キア)、キム・ソヌ(トゥサン)がエントリーされた。また、現在兵役中で国軍体育部隊の尚武(サンム)に所属し、2007年11月の野球ワールドカップに出場し活躍したソン・シホン(元トゥサン)が、守備力を買われて代表候補入りした。代表候補選手は2月20日ソウルに集合し、22日台湾へ出発する予定。

投手(15名):
チョン・デヒョン、キム・グァンヒョン(以上SK)、キム・ソヌ(トゥサン)、アン・ヨンミョン、リュ・ヒョンジン(以上ハンファ)、クォン・ヒョク、オ・スンファン(以上サムソン)、ウ・ギュミン(LG)、ファン・ドゥソン、チョ・ヨンフン、チャン・ウォンサム(以上現代)、ソン・ミンハン、チャン・ウォンジュン(以上ロッテ)、ハン・ギジュ、ソ・ジェウン(以上キア)

捕手(4名):
チン・ガビョン(サムソン)、チョ・インソン(LG)、カン・ミンホ(ロッテ)、キム・サンフン(キア)

内野手(10名):
チョン・グヌ(SK)、コ・ヨンミン(トゥサン)、パク・チンマン(サムソン)、チョン・ソンフン(現代)、イ・デホ(ロッテ)、イ・ヒョンゴン、チェ・ヒィソプ(以上キア)、ソン・シホン(尚武)、イ・スンヨプ(読売)、キム・ドンジュ(前トゥサン)

外野手(7名):
イ・ジニョン(SK)、イ・ジョンウク、ミン・ビョンホン(以上トゥサン)、イ・デヒョン(LG)、イ・テックン(現代)、キム・ジュチャン(ロッテ)、イ・ヨンギュ(キア)

  新外国人ダーウィン・クビアン(元阪神)と契約  ロマノ(元広島)は退団

 SKは14日、新外国人選手ダーウィン・クビアン投手(35)と契約金10万ドル(約1090万円)、年俸20万ドル(約2180万円)の総額30万ドル(約3260万円)で契約した。また2007年に入団し韓国シリーズ初優勝に貢献した外国人選手マイク・ロマノ(元広島、35)は退団することとなった。
 ベネズエラ出身のダーウィンは2000年ブルージェイズで初めてメジャーリーグに昇格し、その後レンジャース、エクスポズオリオールズなどに移籍したがメジャーリーグに定着できなかった。メジャーリーグ通算成績は3年間で56試合に登板、1勝0敗、防御率6.85。2005年から2007年まで日本プロ野球阪神に在籍し、主に右の中継ぎとして活躍、3年間で88試合に登板、3勝5敗2S、防御率3.76。
 在日韓国人キム・ソングン監督は日本の野球事情に詳しく、韓国でも通用すると考えダーウィン獲得にいたったと見られる。SKは当初、2007年に活躍したレイボーン(元広島)、ロマノの両外国人選手と再契約を結ぶ予定だった。だがロマノは激情的な性格で、シーズン中不振に陥り2軍落ちした時や、アジアシリーズで格下のチャイナスターズ戦に先発を命じられた時など、強い不満を訴えていた。そういったことも重なりロマノとの再契約交渉が難航したため、ダーウィンと契約することとなった。ロマノのSKでの成績(2007年)は、32試合に登板、12勝4敗、防御率3.69。SKはレイボーンと近日中に再契約を結ぶ方向で交渉中。

  チェ・ビョンニョンなどと契約更改

 SKは14日、チェ・ビョンニョン(25)、カ・ドゥギョム(38)と契約更改を行った。
 2007年先発投手として活躍したチェ・ビョンニョンは5000万ウォン(約580万円)増の年俸1億5000万ウォン(約1740万円)となった。2007年は28試合に登板、11勝8敗、防御率2.84とプロ7年目にして自身最高の成績で、安定した投球内容で韓国シリーズ初優勝に貢献した。
 2006年オフ、前所属先のロッテで現役引退とコーチ研修を打診され、SKに移籍したカ・ドゥギョムは3000万ウォン(約350万円)増の年俸1億1000万ウォン(約1280万円)となった。プロ16年目の2007年は67試合に登板、1勝0敗、防御率4.02の成績を残し、左のワンポイントとして活躍し、プロ17年目で初の年俸1億ウォンの大台に乗った。

  チョン・ジェフン、イ・スンハクなどと契約更改

 トゥサンは14日、チョン・ジェフンなどの主力選手と契約更改を行った。
 2007年も守護神として活躍したチョン・ジェフン(26)は、2500万ウォン(約290万円)増の年俸1億7500万ウォン(約2020万円)となった。2007年は52試合に登板、5勝3敗25S、防御率2.44の成績だったが、終盤は不調で出番が減っていた。今季は抑えとしての信頼を取り戻し、通算100セーブまであと7に迫っているので節目となる記録を達成したいところだ。
 2007年米国マイナーリーグからトゥサンに移籍し、中継ぎや先発として活躍したイ・スンハク(28)は、2000万ウォン(約230万円)増の年俸1億2000万ウォン(約1390万円)となった。2007年は33試合に出場、7勝1敗、防御率2.17と韓国1年目にしては好成績を残した。
 なお、2007年シーズン途中の5月にSKからナ・ジュファンとのトレードで移籍し、ショートのレギュラーとして活躍したイ・デス(26)は、2100万ウォン(約240万円)増の年俸9500万ウォン(約1100万円)となった。2007年中に軍へ入隊する予定だったが、聴覚障害があるため延期され今季もトゥサンでプレーすることとなった。2007年は109試合に出場、打率.252、3本塁打、36打点、5盗塁の成績だった。なお、かつて中継ぎとして活躍し2007年兵役から復帰したが、5月以降1軍登板がなかったチョン・ソンフン(30)は2000万ウォン減の年俸6000万ウォン(約690万円)となった。2007年は9試合に登板、1勝1敗1S、防御率4.00の成績だった。

  新外国人カリーム・ガルシア(元オリックス)と契約 

 ロッテは14日、新外国人選手としてカリーム・ガルシア(32)と契約金10万ドル(約1090万円)、年俸20万ドル(約2180万円)の総額30万ドル(約3260万円)で契約した。
 メキシコ出身の左打者ガルシアは1995年ドジャースで初めてメジャーリーグに昇格し、その後2004年までダイヤモンドバックス、タイガース、インディアンズ、ヤンキース、メッツ、オリオールズなどに在籍した。メジャーリーグ通算10年間では488試合に出場、打率.241、66本塁打、212打点。マイナーリーグ通算10年間では通算213本塁打
 2005年日本プロ野球オリックスに入団し、2005年には21本塁打を記録し2006年までの2年間で通算191試合に出場、打率.281、34本塁打、97打点を記録した。2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)ではメキシコ代表として出場した。2007年にはメキシカンリーグでプレーし、打率.376、20本塁打、63打点の成績だった。
 ロッテでは持ち前の長打力を生かし、主砲イ・デホとともにクリーンアップを打つことが期待される。なお、ロッテは2007年7月期待外れだったエドゥアルド・リオスに代わる新外国人選手としてガルシアの獲得を進めたが、ガルシアの個人的事情で実現しなかった。これでロッテの外国人選手枠2人は、先日契約したマクレリー、ガルシアの投手1人、野手1人で埋まった。
(文責:ふるりん)