ふしぎ星のふたご姫32話「「がんばれティオ☆メラメラサンバ祭り」

脚本:吉村清子
コンテ・演出:玉川達文
作画監督:原田大基
作監補佐:若山政志
レイアウト:玉川達文、原田大基、光田史亮、藤本悟
原画:阿部ルミ、池内直子、伊藤克修、臼井里江、大艸夏美、黒瀬大輔、
   斉藤裕之、進藤優、杉村友和、高木晴美、田中裕冶、丹波恭利、
   長谷川一美、藤田雄己、松尾亜希子、森亜弥子、山田千城、有紀ちか、
   ウォンバット   

26話終わってから一部で待ち望まれていた玉川さんのコンテ回です。アニメアールの期待の星、原田大基さんの初作画監督回。玉川さんのところで「ふしぎ星始まって以来の最悪スケジュール」「大阪から出てきた原田さんがウィークリーマンションにほとんど帰れない」などなど書かれていて心配していました。皆様お疲れさまでした。


原田さんはTVやOVAなどで動かし屋として活躍されてた方で、電車男のOP作画でも有名です。個人的にはクラウや、テイルズ、恋風あたりで名前覚えました。特別目立つ作画ではありませんが良い仕事をされてる印象でした。電車男は前半の作画は良かったのですが、コンセプトと演出がまずかったですね。クリーム系のエフェクトは割と好みでした。


話を戻して今回のふたご姫、タイトなスケジュールからかやはり荒さは見られるのですが、見所も多い回で楽しませてもらいました。まずはティオが自分のしっぽを掴もうとして川に落ちるところ。あの体制からどうやって横の川に落ちるのか(カットの間に何があったのか)わかりませんがなかなか面白いカットだと思います。ファインやドラゴンが火を噴くところのエフェクトが炎っぽくない形ですごく感覚的に書かれていてしてるのが面白いですね。こういうの個人的に好きですよ。あとは細かいところなんですが、Aパートでアルテッサリオーネに突っかかるところ、崩した一枚の入れ方が印象に残ります。タイミング的にその一枚がちょっと長いんでしょうか。もう一つがラスト付近でファインが「今日は踊りまくろう〜」と言うところ、絵は全然違うんですが動かそうとしてる感じがキャラクターを反映してて良かったです。


ダンスシーンについては、自分のイメージのサンバとは違ってましたが面白い動きしてました。最後に皆で踊ってるところのシェイドが一番良い動きしてますね。腰が入ってキレもあります。ただあのカットをアップで使うのはちょっと強引だったと思います。拡大で線が荒くなってました。ラストのダンスはキャラによって線の太さがそれぞれ違うのですが、このぐらいは愛嬌で。ティオの演舞もロングはなかなかキレがあって良かったです。足の伸び方など見るとここは原田さんになるんでしょうか。ブライトのダンスはパンツにお金を入れるダンサーのアレですね。黒いブーメランはいててもおかしくないような(笑)クルクル回るところは良かったです。このシーン全体がコンテ段階の指示か原画でこうなったのか気になるところです。


リオのサンバカーニバルはBSで深夜に何度か特集を見たぐらいの知識しかないのですが、あれは実はただダンスしてるわけではなくて、一大スペクタクルなんですね。主題となるテーマを決め、ブラジルの歴史や、宗教、民話などを演出する。ダンスの衣装や振り付け、山車なんかはそのための手段として用いられてるのがすごく興味深かった記憶があります。


関連
・BONTOKO
http://www13.ocn.ne.jp/~bontoko/
・わんぱっく所属の大艸さんと山田さん
http://wanpack.main.jp/staff/okusa.html
http://wanpack.main.jp/staff/yamadat.html

今日のマイメロ

平野靖士さんの脚本回で原画にあべじゅんこ(阿部純子)さんの名前もあるとパースリ思い出さずにはいられません。あべさんはスタジオイルカ解散後?こちらに移られたのでしょうか。というかサンシャイン作画部って何?(笑) 一方のアニメスポットは西尾鉄也さんやうえだしげるさんのいたスタジオですね。藤田和行さんは最近名前をよく見ます。


弱点の耳を耳たてふせで鍛え、耳を引っ張られても「マイメロ鍛えたの」で一言でさらりと流してしまうマイメロはすごい(笑)Bパートはとにかくクラス全員を巻き込んでの大騒動、勢いで押し切るところはなんかうる星と近いものを感じますね。