テレビでパリ開催のオリンピックのニュースが流れたりするのを見て、そういえば今年の夏だっけそろそろやななんて思ってると、ふとあることに気づいてしまった。
前回のオリンピックのとき、無職だから試合の応援仕放題でいいねって言われて、俺オリンピックあんまし興味ないねんて言ってたことを思い出す。
そう、無職になってオリンピックをふたつもまたいでしまうという、腑甲斐無い快挙を成し遂げようとしているのである。
この前、叔父の葬儀に参列してからというもの、これまでより余計に自分の中の空虚さを感じてしまって辛い。
子供の頃は夏休みとかによく家族で叔父の家の遊びにいったものだけど、このところ親戚とは法事でしか会う機会がなくなってしまっていた。
7年前の祖母の十七回忌のときはまだ元気だったのに。
従兄弟達の子供もとっくに成人してたり、いつからか時間は流れないと錯覚してたのか目を背けてたのか、流れていった年月が一気に押し寄せてきて眩暈がした。
人の人生をまのあたりにしてしまうと、自分はいったい何をしてきたのかとまざまざと突き付けられているようで、いたたまれない。
両親だって、この10年あまり変らないように見えるけど、徐々に老いていっている。
周りの人だって。
このまま時間が流れていけば・・そう考えると寂しくて仕方ない。
しかし、俺も歳を取って忘れっぽくなり、こういった痛みもすぐに忘れてしまうだろう。