啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

 

2017-02-24

[][] 石川啄木の『ローマ字日記』日本近代文学の絶頂 企画展 ~3/30

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[オンシジウム]


企画展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」開催中

東京都北区立中央図書館(愛称:赤レンガ図書館、十条台1-2-5)で、日本文学研究者のドナルド・キーン氏の評伝『石川啄木』(新潮社)に関連した企画展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」を開催している。これは、同館に常設している「ドナルド・キーン コレクションコーナー」のさらなる周知を目的に、ドナルド・キーン・センター柏崎(新潟県柏崎市諏訪町10-17)から借り受けた資料を展示するもの。

会場では、キーン氏が啄木の『ローマ字日記』などの膨大な資料から読み解いた研究成果を写真付きのパネルで紹介。啄木の生涯と創作活動をたどりながら、キーン氏が「啄木は最初の現代日本人」と評した意味を知ることができる。


○北区名誉区民・北区アンバサダーであるドナルド・キーン氏は、日本留学2年目の昭和29年に出会った作家・石川啄木の『ローマ字日記』を「その芸術は独創的であるばかりでなく、日本近代文学の一つの絶頂である」と高く評価。以来、啄木はキーン氏にとって重要な研究テーマとなっている。

○この企画展では、日記や手紙など膨大な資料をもとに、キーン氏が啄木の生涯と創作活動を丹念に読み解いて2016年に出版した評伝『石川啄木』から、一部抜粋した資料を写真付きのパネルで紹介。16歳の時に文学の道を志して上京してから肺結核を患い26歳で亡くなるまで、啄木の生涯をたどりながら、『ローマ字日記』は事実を書いた日記でありながら一つの文学作品に仕立てられているとキーン氏が感じた理由や、「啄木は最初の現代日本人」と評するに至った経緯などを追っていく。

○また、同図書館の1階に常設されている「ドナルド・キーン コレクションコーナー」には、今回の企画展に関連した図書がおよそ130冊集められているほか、キーン氏が1974年に新潮社の雑誌「波」で啄木について執筆していた際の直筆原稿などの貴重な資料も展示されている。


◎パネル展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」の概要

  • 開催日時 平成29年3月30日(木曜日)まで
  • 開催場所 東京都北区立中央図書館(十条台1-2-5)1・2階エントランス、ドナルド・キーンコレクションコーナー
  • 交通 JR・南北線王子駅北口(北とぴあ前)からコミュニティバス「中央図書館」すぐ、JR・南北線王子駅より徒歩15分、JR十条駅南口より徒歩12分、JR東十条駅南口より徒歩12分
  • お問い合わせ 東京都北区十条台1-2-5 電話番号:03-5993-1125

記事



2017-02-22

[][] 「2017年 京都セミナー」国際啄木学会 4/22

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[クロガネモチ]


国際啄木学会 2017年京都セミナー

  • 日時 2017年4月22日(土)11:00〜19:45(懇親会を含む)
  • 会場 立命館大学朱雀キャンパス

   (最寄り駅JR「二条駅」、地下鉄東西線二条駅」から徒歩3分)


  • 日程

 11:00〜12:30 理事会兼評議員会(217教室)

 12:45〜13:25 総会(以後、203教室)

 13:25〜13:35 休憩

 13:35〜13:50 開会式(若手研究者助成授与含む)

〇研究発表(発表25分、質疑10分)

 13:50〜14:25 倉部一星(京都府立北稜高等学校講師)

        「『一握の砂』にみられる〈駅〉の考察」

 14:25〜15:00 田口道昭(立命館大学教授)

        「啄木「時代閉塞の現状」を読む―高山樗牛綱島梁川の評価をめぐって―」

 15:00〜15:35 太田登(天理大学名誉教授)

        「〈漂泊の愁ひ〉考―歌集『一握の砂』の主題再説」

 15:35〜15:50 休憩

〇討論「〈関西〉における啄木研究/啄木研究における〈関西〉」

 15:50〜17:35 基調報告 田中礼(京都大学名誉教授)

             木股知史(甲南大学教授)

         討論 田中礼/木股知史

            河野有時(東京都立産業技術高等専門学校教授

            瀧本和成(立命館大学教授)(司会を兼ねる)

 17:35〜17:45 閉会式

 18:15〜19:45 懇親会 会場は選定中

         会費(当日徴収)一般 5,000円、学生 3,000円


国際啄木学会HP



2017-02-21

[] 雪の降る啄木記念館で講演会

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[雪の渋民尋常小学校/講演する啄木記念館館長 森 義真さん]


啄木生誕の日館長講演会「啄木の光と影」

  • 2月20日の石川啄木生誕の日を記念して、石川啄木記念館館長・森義真さんの講演が記念館ラウンジで行われました。前日までに道路の雪は溶けていましたが、この日は一転、朝から雪でした。
  • 観客が少ないだろうと心配していましたが、なんと41名と、用意した椅子が足りなくなるほどの来場者で、さほど広くないラウンジが満杯になりました。終わって質問時間になると、多くの人が手を上げて、白熱教室のような雰囲気に。ひさびさにエキサイティングで楽しい時間となりました。
  • 写真で森さんが手にする本は、大室精一先生の近著「『一握の砂』『悲しき玩具』ー編集による表現ー」(おうふう2016.12.1)と、田口道昭先生の近著『石川啄木論攷 青年・国家・自然主義』(和泉書院 2017.1.15)です。講演の中でドナルド・キーン先生の『石川啄木』も紹介していました。

[文と写真:山田武秋さん]


[] 天才歌人・石川啄木にちなむ「かるた大会」

「五感で触れる天才歌人 盛岡でかるた大会」【盛岡タイムス】

  • 第15回啄木かるた大会が18日、盛岡市渋民の渋民文化会館姫神ホールで行われた。
  • 競技では、3人1組のチームが向かい合わせに坐り、かるたの札を自陣に50枚ずつ並べ、啄木の短歌が読まれると上の句が読み終わる前に素早く札を取っていた。
  • 渋民小3年の菊池櫂君、岩舘良英君、元村修大君の3人は決勝トーナメントに進んだ。「啄木かるたは好きな短歌があり、いっぱい取れるとうれしい。啄木はまじめで努力家で格好いいし、友達を大事にする人だとも思う。もっと啄木のことを勉強したい」と話した。
  • 石川啄木記念館の森義真館長は「啄木の歌をかるたを通して覚え、今親しむことが大きい。そして、子どもたちが大きくなったときに古里の思い出とともに、啄木の歌も思い出してもらえれば。大会には函館からチームが来るし、大会の優勝チームが7月には函館に行く。啄木を縁として交流がさらに深まってくれればいい」と期待した。

(2017-02-19 盛岡タイムス)



「白熱、啄木かるた大会 盛岡」【朝日新聞】

  • 岩手出身の歌人・石川啄木にちなんだ「啄木かるた大会」が故郷の盛岡市渋民であった。

 「かにかくに渋民村は恋しかり/おもひでの山/おもひでの川」

 「かの年のかの新聞の/初雪の記事を書きしは/我なりしかな」

 「人といふ人のこころに/一人づつ囚人がゐて/うめくかなしさ」

  • 上の句が詠み上げられると、参加者は素早く札を払った。永井小学校3年の兼平芽衣さんは「いっぱい練習したので勝ててよかった」と話した。(斎藤徹)

(2017-02-19 朝日新聞)



2017-02-19

[][] 湯島天神の梅まつりと石川啄木の通った坂道 東京都:文京区

啄木文学散歩・もくじ


湯島天神の梅


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湯島天神の境内」

湯島天神の梅まつりは1958年(昭和33)から開催され、今年でちょうど60回目。とても賑わっていた。


梅まつりの期間は2月8日から3月8日まで、入園無料で楽しめる。

期間中はイベントがたくさんある。神輿渡御、奉納演芸、物産展(青森県、石川県能登町、福島県、熊本県上天草市野点カラオケコンクール・・・。








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「絵馬掛けは鈴なり」

学問の神、菅原道真を祀っている湯島天神は、学業成就や合格祈願に訪れる人々が多い。

学問だけではなく、「人生儀礼」として人生の節目にこれまでの無事を感謝し祈願する人もたくさんいることだろう。





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「白梅」

梅の木は約300本、樹齢70〜80年のものが中心。

そのうち8割が「白加賀」という名前の白梅。






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「切通坂の説明板」

左の石垣のなかは湯島天神。梅の枝がせり出している。右の通りは春日通り。この道を50mほど進むと啄木の歌碑が左に出てくる。


「喜之床」に間借りした石川啄木が、朝日新聞社の夜勤の帰りにこの坂を通った。


   二晩おきに

   夜の一時頃に切通の坂を上りしも──

   勤めなればかな。

           石川啄木

明治四十四年当用日記補遺

 前年(四十三)中重要記事


十月より三日に一夜の夜勤あり。為に財政の上に多少の貢献ありたれども、健康と才能とを尊重する意味に於て十二月末、事を以て之を辞したり。

 年末収入総額は左の如し。

    

  五四円  社の賞与

   (中略)

 

  計 百六十五円六十五銭


而して残額僅かに一円二十一銭に過ぎず。不時の事のための借金及び下宿屋の旧債、医薬料等の為にかくの如し。猶次年度に於て返済を要する負債は協信会の四十円及び蓋平館に対する旧債百余円也。

(『石川啄木全集 第六巻』筑摩書房 1986)







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  切通坂(きりどおしざか)

             湯島三丁目30と四丁目6の間

「御府内備考」には「切通は天神社と根生院との間の坂なり、是後年往来を開きし所なればいふなるべし。本郷三、四丁目の間より池の端、仲町へ達する便道なり、」とある。湯島の台地から、御徒町方面への交通の便を考え、 新しく切り開いてできた坂なので、その名がある。

初めは急な石ころ道であったが、明治37年(1904)上野広小路本郷三丁目間に、電車が開通してゆるやかになった。

映画の主題歌「湯島の白梅」“青い瓦斯灯境内を 出れば本郷切通し”で、坂の名は全国的に知られるようになった。

また、かつて本郷三丁目交差点近くの「喜之床」(本郷2-38-9・新井理髪店)の二階に間借りしていた石川啄木が、朝日新聞社の夜勤の帰り、通った坂である。

   二晩おきに夜の一時頃に切り通しの坂を上りしも 勤めなればかな

                  石川 啄木

        ― 郷土愛をはぐくむ文化財―

       文京区教育委員会 平成11年3月






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「♪ Happy Birthday dear TAKUBOKU 」

明日、2月20日は啄木の誕生日。

131年前の1886年(明治19年)父一禎が住職をしていた岩手郡日戸村(現玉山村日戸)の曹洞宗常光寺に生まれた。


梅の花を、啄木を産み育てた母カツさんに!



[] 「啄木生誕祭第15回啄木かるた大会」開催される

「盛岡で300人熱戦 年齢別に4部門 /岩手」【毎日新聞】

  • 旧渋民村出身の歌人、石川啄木の短歌を使った「第15回啄木かるた大会」が18日、盛岡市渋民の姫神ホールであった。緊張感漂う雰囲気の中、歌い始めとともに、札をたたく音が静かに響いた。
  • かるたを通じて作品への理解を深めようと、啄木が生まれた2月20日前後に毎年開かれている。3人1組のチーム戦で、小学生から大人まで年齢別の4部門に、約300人が参加した。
  • 100枚の取り札を前に向き合って座った参加者は、上の句を小声で唱えながら札の位置を覚え、対戦に臨んだ。目の前の札を取られて、頭を抱えて悔しがる小学生もいた。
  • 中学生の部で優勝した盛岡市立見前南中1年の佐藤のぞみさんは今年で5回目の出場。過去に2回優勝した経験を持つが、「やっぱりうれしい。啄木は悲しい歌だけではない。函館にいた頃を懐かしがった歌が一番好きです」と話していた(藤井朋子)

(2017-02-19 毎日新聞)

記事


「郷土の歌人思い、啄木かるた熱く 盛岡・渋民で大会」【岩手日報

  • 第15回啄木かるた大会(啄木祭実行委主催)は、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれた。参加者は石川啄木の短歌が書かれたかるたに集中し、郷土の歌人にかける思いを競い合った。
  • 大会は計98チーム(1チーム3人)の294人が出場。予選リーグを1位で勝ち抜いたチームによる決勝トーナメントで優勝を争った。
  • 読み手が「汽車の窓 はるかに北にふるさとの」と上の句を読み上げると、参加者はすかさず「はい」と元気な声を上げ、「山見え来れば襟を正すも」と下の句が書かれた札に手を伸ばした。

(2017-02-18 岩手日報

記事


「ふるさとの偉人に思いはせ 啄木かるた大会」【てれび岩手】

  • 歌人・石川啄木のふるさと盛岡市の玉山地区では「啄木かるた大会」が行われた。大会は石川啄木の誕生日の2月20日前後に毎年行われている。
  • 使われたのは啄木が詠んだ短歌100首のカルタで、参加者は上の句が読み上げられると対になる下の句の札を奪い合った。参加者は大会を通じてふるさとの偉人に思いを馳せていた。

(2017-02-18 テレビ岩手)

記事


[] 啄木直筆の、お宝公開

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[明治41年8月11日 菅原芳子宛書簡]


「柴柳二郎の夢トーク」【テレビ岩手】

〇2017年2月18日 (土) 10:00 〜 10:30(放送終了)

  • ゲストは石川啄木に関する多くの著書を出版、現在「啄木ソムリエ」として活動をしている山本玲子さん。岩手の歌人として仰ぎ見るだけではない「人間啄木」の魅力を語る。
  • 山本さんが所有する啄木直筆の、お宝も公開。また、啄木が若者に贈った、今も色褪せないメッセージなど、啄木の魅力に迫る。
    • 司会:柴柳二郎 宮本麗美(テレビ岩手)


2017-02-17

[][] 「うたごえ喫茶」啄木の魅力を歌う 盛岡 2/19

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啄木の魅力高らかに

  • 2017年2月19日(日) 開場13:00 開演13:30
  • もりおか啄木・賢治青春館自主事業コンサート「うたごえ喫茶ともしび in おでって」は19日午後1時半からプラザおでってホールで開かれる。出演するのはバリトン吉田正勝さん、ソプラノ小川邦美子さん、バイオリン・三ツ木摩理さん、ピアノ山田剛史さん。
  • 1部は「啄木の魅力を歌う〜小川邦美子コンサート」、2部は「みんなで歌おう〜うたごえ喫茶」。
  • 吉田さんは「啄木の魅力を盛岡の皆さんと共有したい」、みちのく盛岡ふるさと大使も務める小川さんは「たくさんの人に愛されている啄木を、歌で表現したい」と意気込みを語る。
  • 問い合わせ もりおか啄木・賢治青春館 019-604-8900

(2017-02-16 岩手日報

コンサートちらし


2017-02-15

[] かの浜薔薇よ「愛した人もケンカした人もみんな元気ですか?」啄木

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[ハマナス]


真生(SHINSEI)2016年 no.301

 石川啄木と花」 近藤典彦

  第六回 浜薔薇(はまなす)の花


  潮かをる北の浜辺の

  砂山のかの浜薔薇よ

  今年も咲けるや

  • 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。
  • 啄木は1907年5月から翌年4月まで北海道を転々しました。函館から釧路まで。そして上京。二年半後の1910年秋、北海道で出会った人々をうたうこと百余首。それらは『一握の砂』の第四章「忘れがたき人人」に収められます。掲出歌はこの章全体のプロローグになっています。
    • 「潮かをる北の浜辺」は函館の大森浜、百年前の空と同様海もまた美しかった。詩人はこの一行目に、北海道の大地、の意味も持たせています。
    • 「砂山」は大森浜にあった巨大な砂丘。夏になると「浜薔薇」が咲き乱れました。「浜薔薇」は北海道で出会ったすべてのなつかしい人たち、をも意味します。
    • 「今年も咲けるや」は今年も咲いているか。さらに「元気ですか?」の意味も。
  • 【解釈】潮の香高い大森浜の、砂山に咲き乱れていた浜薔薇よ、今年も美しく咲いているか?(北海道の大地の一角で、ひたむきに生活しているなつかしい人たちよ。親しい人も行きずりの人も、愛した人もケンカした人も、みんなみんな元気ですか。)
  • 格調高くさわやかで、心がこもっていて花のある、集中でも名歌の一つです。
  • 「浜薔薇」は学名Rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)。葉にシワの多いバラ、という意味。古来日本に自生するれっきとしたバラの花。花は原種のバラとしてはほとんど類を見ない大きさで、あざやかな紫紅色。香りも高い。
  • ハマナスの花の美を発見し、それを歌にして日本人に知らせたのが、石川啄木だったのです。
    • ハマナスを詩歌・文芸に取り入れたのは、1917年(大正6)三木露風、1923年(大正12)宮沢賢治、荻野末、1933年中村草田男、1960年森繁久弥……。演歌・歌謡曲の世界に、準急列車・急行列車の名称に、1978には「北海道の花」になった。
  • 以上垣間見たすべての源泉が啄木の一首なのです。

<真生流機関誌「真生(SHINSEI)」2016年 no.301 季刊>(華道の流派)


2017-02-12

[] 「最初の日本現代人ザ・ライフ・オブ・石川啄木ドナルド・キーン

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[ウメ]


「日本人と2人のドナルド」【盛岡タイムス 天窓】

  • ドナルドと言っても大統領でなくキーン氏の話。ドナルド・キーン著「最初の日本現代人ザ・ライフ・オブ・石川啄木」が昨秋、米国で出版された。初の英語による啄木研究書として話題を呼んだが、新潮社版の段から、岩手の研究陣には賛否がある。前提となる事実関係に少なからず違いありやと。
  • 米国人と話すと、日本人ほど事実関係の照合を重んじない。細かいことに正確を期さず、でかいことがなぜ言えるというのが日本人。木を見て森を見ずか、森を見て木を見ずか。
  • しかし英語で啄木を書いたのは、やまとごころも知る人ぞ。母国のドナルド騒動に、あまりドキンとしなきゃいいが。

(2017-02-07 盛岡タイムス)

記事


2017-02-10

[] 「青柳町」は 啄木にとって幸福な函館のシンボル

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[ヤグルマギク]


真生(SHINSEI)2016年 no.300

 石川啄木と花」 近藤典彦

  第五回 矢ぐるまの花


  函館の青柳町こそかなしけれ

  友の恋歌

  矢ぐるまの花

  • 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。
  • わたくしが啄木短歌に触れたのは、1953年(昭和28)中学校三年生の時でした。掲出歌はその時から好きでした。中学校時代から数えて30年後わたくしは啄木研究の道に入り、この歌についておおよそ以下のようなことを知りました。
  • 「函館」。この歌に詠まれたころの函館は、東京以北最大の近代都市だった。函館は北海道でもっともハイカラな、もっとも文化的な都市だった。文学青年もたくさん育っていた。啄木は盛岡中学を中退、以後疾風怒濤のように生きた。その結果渋民村を追われ、1907年5月5日、函館に渡る。
  • 思いがけない事が起こる。その夜「天才詩人石川啄木」に憧れる文学青年たちが、青柳町にある苜蓿社(ぼくしゅくしゃ)で歓迎会をしてくれた。たくさんの友人たちが、啄木の住居から働き口まで世話をしてくれた。啄木中心の歌会も始まった。みんなの世話で妻節子と乳飲み子の京子を、ついで母カツを呼び寄せることもできた。中学校中退(満16歳)以後の啄木にとって函館ほど幸福な土地は後にも先にも無い。
  • 「青柳町」。啄木の住まいはずっと青柳町だった。この町こそ幸福な函館のシンボルとなった。
  • 「友の恋歌」。若い人たちの歌会だから、恋の歌が多くなる。歌から逸れて恋愛談義に花が咲く。
  • 「矢ぐるまの花」。ヤグルマギクは「あらゆる青い花のなかでのもっとも完全な青」と賛美する(野草の研究家マシューズ)。……


<真生流機関誌「真生(SHINSEI)」2016年 no.300 季刊>(華道の流派)


2017-02-09

[] 啄木学会盛岡支部「もりおか暮らし物語賞」受賞

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[受賞する国際啄木学会盛岡支部 小林芳弘支部長 1月28日]


盛岡ブランド表彰「もりおか暮らし物語賞」

盛岡市は,平成18年1月に盛岡ブランド宣言を行い,盛岡が有する価値や魅力を「盛岡ブランド」として確立し,市内外へ発信する取り組みを行ってきました。その取り組みの一環として,平成19年度から盛岡ブランドの推進に寄与し,その功績が顕著である個人や団体を「もりおか暮らし物語賞」として表彰しています。

  • 平成28年度「もりおか暮らし物語賞」受賞者(4団体1個人)
    • 国際啄木学会盛岡支部
    • いわてアートサポートセンター
    • 盛岡南部鉄器協同組合青年部
    • 本町振興会
    • 小笠原正治さん

国際啄木学会盛岡支部

石川啄木の顕彰・周知】

 受賞理由

石川啄木研究の推進を図るため,平成元年に発足。平成8年からは会員相互の研鑽を深める目的で研究会を立ち上げほぼ毎月研究会を開催しており,広く一般の方の参加も受け付けています。

また,支部会報の発行や啄木忌前夜祭の運営に毎年度取り組むほか,昨年11月には国際啄木学会盛岡大会を開催するなど,様々な活動により石川啄木を顕彰しつつ,市民が啄木と親しむ機会を提供しており,郷土の先人である石川啄木の顕彰と周知に貢献しています。

(2017-01-27 盛岡市役所)

記事


[] 啄木が好んだ味に親しみ 盛岡・渋民小「ゆかり給食」

  • 盛岡市渋民が古里の歌人・石川啄木にちなんだメニューを味わう「ゆかり給食」は8日、渋民小(田口秀樹校長、児童257人)で行われ、6年生39人が食を通じて郷土の先人に親しみを深めた。
  • 献立は、啄木が好んだ「きゅうりの浅漬け風」「じゃがいものみそ汁」「鶏肉のすきやき風煮」など5品。児童は谷藤裕明市長、森義真石川啄木記念館長らと和やかに会話しながら味わった。

(2017-02-09 岩手日報

記事

[] 石川啄木ゆかり給食

  • 食を通して先人への理解を深めてもらおうと、盛岡市石川啄木ゆかりの給食が出されました。
  • 盛岡市は2007年度から年に一度、こうした給食を提供していて、来年度は新渡戸稲造にちなんだ給食を計画しているということです。

(2017-02-08 岩手朝日テレビ

記事

[] 盛岡で「啄木ゆかり給食」

  • 岩手県盛岡市内の小中学校で8日、歌人石川啄木にちなんだ献立が提供されました。啄木が手紙で、「何物にもかえがたい」というほど、気に入っていたキュウリの漬物と、ジャガイモのみそ汁、そして地元玉山地区の特産品、黒平豆の煮豆と、啄木の好物と地域の食材を使った献立です。
  • 同日の給食に何を感じたのでしょうか?(児童)「いつもと違うものが出て、漬物はしょっぱくなくておいしい。」「とてもおいしくて啄木の食べた味が、自分も食べられてよかった」「今の給食もおいしいけど、昔もおいしいものがあっていいなあと思いました」

(2017-02-08 IBC岩手放送

記事

[] 石川啄木にちなんだ給食 

  • 8日に実施された小・中学校57校のうち、啄木の母校・渋民小学校では「会食会」が行われた。
  • 啄木が友人に宛てた手紙の中で「何物にもかえがたい」と記したほどの好物「じゃがいもの味噌汁」と「きゅうりの浅漬け風」、そして文献には残っていないが、ハイカラなもの好きな啄木もおそらく食べたであろう馬肉の「すき焼き風煮」を鶏肉で再現した。

(2017-02-08 テレビ岩手)

記事


[] “自然を壊す人に警鐘を鳴らすキツツキ” 石川啄木

「斜面」【信濃毎日新聞

  • 「しみ渡り」。春が近づくと雪原を歩けるようになる雪国の現象だ。日中ゆるんだ雪は夜再び凍る。その繰り返しが子どもらにうれしい贈り物となる。近年は歩きやすい西洋かんじき「スノーシュー」が普及し、新雪のうちから野山を歩き回る人が多くなった。
  • 先週末“光の春”に誘われて長野市の戸隠森林植物園を訪ねると、雪に埋もれた散策路はスノーシューをはいた人が引きも切らず。どこかで雪が落ち枝がこすれる。樹上からキツツキがコツコツコツ…。おなかの赤いアカゲラがモミの幹をたたいている。
  • 歌人石川啄木盛岡市の実家の寺でいつもこの響きに癒やされた。雅号は漢字の啄木鳥(きつつき)にちなむ。警鐘を鳴らすようにも聞こえるキツツキに自らをなぞらえ、時代の息苦しさ、自然を壊す人の愚かさを作品で訴えようとしたという。
  • 気分爽快のスノートレッキングにも警鐘が鳴り始めている。愛好者が増えて深刻になってきたトイレのマナーだ。ほとんどの野外施設は積雪期に使えない。登山と同じように携帯トイレの持参が必須だ。銀世界を汚すなかれ―と、キツツキの響きが聞こえてくる。

(2017-02-07 信濃毎日新聞

記事


2017-02-08

[][] 新刊寸評『海の蠍 明石海人と島比呂志』

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◎新刊寸評 

 増補新版『海の蠍(さそり) 明石海人と島比呂志』山下多恵子 著

  • 明石海人(1901〜1939年)と島比呂志(1918〜2003年)、2人の作家の共通点はハンセン病。2人が全身全霊で伝えた言葉と壮絶な人生を紹介している。
  • 明石の時代、ハンセン病は「不治の病」であった。失明と気管切開を経た明石は「空中に腕を回して文字を書き、あるいは呼吸管の穴をすりこぎのような手でふさぎ、その息を声帯に回して、辛うじて声を発し」、言葉を紡いだ。
  • 一方、島の時代、ハンセン病は治療薬で治癒する病気となった。それにもかかわらず療養所で囚人のような生活を強いられた島の作品を「囚われの文学」と捉え、読み解いている。
  • 本書は2003年に刊行されたものの「増補新版」。雫石町出身、新潟県在住の著者が「新潟日報」に連載した「島比呂志からの手紙」を加えた。

(2017-02-05 岩手日報

新刊『増補新版 海の蠍(さそり) 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜』

 山下多恵子 著 未知谷

 2017年1月発行 2700円


[][] 〈啄木の光(魅力)と影について〉石川啄木記念館講座

啄木生誕の日館長講演会「啄木の光と影」

  • 開催日:平成29年2月20日(月・臨時開館)
  • 時間:13:30〜15:30
  • 場所:石川啄木記念館ラウンジ
  • 講師:石川啄木記念館館長 森義真
  • 料金:無料
  • 定員:40人

2月20日の石川啄木生誕の日を記念して、今年も当館館長が講演いたします。啄木の光(魅力)と影についてお話します。この機会にぜひお越しください。

  • お申込み・受付方法:当日直接会場にお越しください

石川啄木記念館HP


[][] 「もっと知ろう人間啄木」釧路

第6回啄木講座「もっと知ろう人間啄木」

  • 会場 港文館 釧路市大町2-1-12
  • 開催日 2017年2月13日(月) 13:00〜14:00
  • 料金 400円
  • 問い合わせ先 港文館(電話番号 0154-42-5584)

(2017-02-08 北海道新聞

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・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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