啄木の息 <ブログ版>

啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい
啄木の息 (本家)

 

2012-02-08

[][] 再構成した「復元 啄木新歌集」(桜出版)

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[より高く]


啄木の2歌集を再構成 近藤さんが刊行

国際啄木学会元会長の近藤典彦さんが研究成果に基づいて啄木の歌集を再構成した「復元 啄木新歌集」(桜出版)が刊行された。

  • 「一握の砂以後(四十三年十一月末より)」と「仕事の後」の二つの歌集で構成。「一握の砂以後−」は、啄木の死後、友人の土岐哀果が編集した「悲しき玩具」の歌の順番を入れ替えた。「悲しき玩具」冒頭の「呼吸(いき)すれば、/胸の中にて鳴る音あり。/■凩(こがらし)よりもさびしきその音!」(■は1字空け)など2首を制作順に合わせて末尾に移した。
  • 「仕事の後」は第1歌集「一握の砂」の第1次原型といえる「幻の歌集」。「一握の砂」刊行の8カ月ほど前に出版社に持ち込んだ225首。まとまった形で残っていないが、先行研究の成果から歌稿ノートの手がかりをもとに収録歌を復元し制作順にまとめた。
  • 近藤さんによる解説は97ページにわたる。「悲しき玩具」の編集の問題点や二つの歌集の成立過程などを詳しく紹介している。

 文庫判、316ページ。1050円。桜出版は、電話TEL.03-3269-3420

(2012-02-08 岩手日報

記事

2012-02-07

[][] 『復元 啄木新歌集』啄木が再現VTRに !?

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『復元 啄木新歌集』を読む

啄木が)氷嚢の下から、どんよりした目を光らせて、いくたびもうなづいた。…「それで、原稿はすぐ渡さなくてもいゝのだろうな。訂さなくちやならないところもある。癒つたらおれが整理する」と言った。(土岐哀果『悲しき玩具』編集後記)

啄木は癒らず訂さず死んだ。

編者は啄木となり幻の歌集を編んだ。


  • たくさんの資料の中から歌の誕生した瞬間を解明する。

啄木自身の体調とのつきあい、妻・子・母・父・妹・同僚・友らとのあいだ、歌の世界・病院のこと…そして幸徳事件。縦糸も横糸も“編み込み模様”も、パズルのように組み合わせてくれる。

  「もう歌はやめよう!」と決断したとき。

  六月二六日午前二時は歌人石川啄木誕生の瞬間。

  一〇月二日から一〇月二六日までの間に、啄木の変身は完了。

  天才石川啄木が誕生。

  • また、ルビのひとつひとつ、「寝」と「寐」の使い分け等を啄木の意図したこと・意図したものを正確に求めて訂した。
  • 「あとがき」で、啄木の「白鳥の歌」二首(最後の歌)と谷村氏の「昴」について触れている。「(谷村新司氏は)…石川啄木を読みました。読んだと言うより食べました。そしてそのとき食べた糧が、曲や詩となって出てくるのです」と。

   呼吸(いき)すれば、

   胸の中(なか)にて鳴る音あり。

    凩よりもさびしきその音!

 

   眼閉づれど

   心にうかぶ何もなし。

    さびしくもまた眼をあけるかな

谷村新司さんは先月TV番組「EXILE魂」に出演し、「昴はわずか1時間半で完成した」と紹介していた。胃の腑に焼き付くような凄い糧を食べたから、それが凄まじい奔流となって詩となり曲となって生まれ出たのだろう。


  • いま、実際にみることのできない「その時」の啄木の立ち居振る舞い、あたりの様子、世間の風の匂いまでもが再現VTRを観るように描かれている。
  • この本を手にとると、挫折のなかから大災害のなかから立ち上がる希望の糧がきっと見つかる。

────────────────

『復元 啄木新歌集』近藤典彦 編

  一握の砂以後(四十三年十一月末より)

  仕事の後

  • 桜出版-文庫判 定価1,050円
  • 桜出版(TEL.03-3269-3420 FAX.03-3269-8480  E-mail sakuraco@leaf.ocn.ne.jp)

新刊の案内 桜出版HP

2012-02-06

[] 流された啄木歌碑を発見できたら『希望の石』としては…

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[記念硬貨世界遺産平泉中尊寺 金色堂毛越寺 曲水の宴]


岩手日報 風土

  • 今年は歌人石川啄木の没後100年。盛岡市石川啄木記念館などは、新たにつくる「啄木かるた」に使う歌を公募している。
  • 啄木碑は石川啄木記念館が確認しているだけで全国に165 ほどある。与謝野晶子若山牧水に次いで多い。
  • 「いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ」。陸前高田市高田松原にあった歌碑。昨年 3月11日大津波で流され、見つかっていない。
  • この碑の前にあった級友船越金五郎揮毫の歌碑も1960年 5月のチリ地震津波で流された。後に土砂の中から発見され、氷上神社境内に移設された。
  • 「歌碑を発見できたら『希望の石』としてはどうか。心豊かに生きるため、啄木の言葉を生かしてほしい」。石川啄木記念館の山本学芸員はこう願う。県内にも多くの歌碑がある。巡ってみるのも面白い。

2012-02-06 岩手日報風土計)

記事

 

[] 啄木没後100年 再認識を…講演

  • 今年没後100年を迎えた函館ゆかりの歌人石川啄木を再認識してもらう文学講座が4日、函館市文学館で開かれた。「石川啄木連続講座」の第1回目。
  • 啄木研究家の桜井健治さんが講師を務めた。最初に「一握の砂」を取り挙げ、啄木が上京していた1908(明治41)年以降に全ての歌が作られた。「都会生活の哀歓を詠んだリアルな歌、故郷の盛岡北海道を思う望郷の歌に大別できる」と紹介した。1912(同45)年発刊の「悲しき玩具」については、「困窮していた生活や自分の病気など現実を見つめたものや、政治、社会に対する鋭い洞察が見られる。『一握の砂』のような叙情性は消えている」と説明した。
  • 同講座2回目は3月3日午後2時を予定している。

2012-02-05 函館新聞社)

記事

2012-02-05

[] 文京区ゆかりの文人銘菓募集 -鴎外・啄木・・

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[春は名のみの]


「文の京(ふみのみやこ)ゆかりの文人銘菓」を募集 東京都文京区

数多くの文学者を育んできたまち、文京区。その魅力を高め、観光振興に資することを目的に、区内の菓子製造・販売店に、区ゆかりの代表的な文人に関連した土産菓子の開発を支援。

(2012-01 文京区 報道発表資料)

記事

2012-02-03

[] 特集-1「啄木と海」北海道新聞

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[いさりのりんご(盛岡市猪去(いさり))]


啄木と海」

  命の鼓動 魂の叫び

歌人石川啄木の足跡を手繰っていくと、キーワードの一つとして海が浮かび上がってくる。海をめぐる不思議な縁から「啄木特集」をスタートさせたい。(編集委員 黒川伸一)

  • 啄木釧路にいた1908年(明治41)、上京を決意。貨客船で宮古に上陸した。
  • 宮古は昨年の津波で、4700戸が全半壊、死者不明 640人。啄木が 6時間を過ごした鍬ヶ崎地区は壊滅的な被害を受けた。
  • 内陸育ちの啄木にとって、海は未知の存在だ。海らしい海を見たのは、1900年(明治33)、修学旅行で三陸海岸を訪れた時だった。その 4年前、明治三陸大津波がこの海岸を襲い、2万人以上の犠牲者を出していた。国際啄木学会の森 義真・事務局長は話す。「啄木はこの旅行後、津波医師不足となり、県から釜石に派遣された医師でいとこの工藤大助宅に宿泊しており、大津波のことを聞かされたはず」

  大という字を百あまり/砂に書き/死ぬことをやめて帰り来れり   『一握の砂』

   

(2012-01-30 北海道新聞

2012-02-02

[][] 講演会『啄木道元』まったく新しい啄木の作品世界が…4/14

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[からすなぜなくの]


カウンセリング研究会【くりのみ】4月定例学習会*

啄木没後100年記念講演会》『啄木道元

曹洞宗寺院に生まれた啄木の詩歌には、仏教用語が多く見られるものの、その作品にどのような影響を及ぼしているか、具体的な研究はほとんどなされてきませんでした。今回、啄木仏教、なかでも彼の代表的歌集『一握の砂』と道元禅師との具体的な照応関係を、これまで知られていなかった資料を提示しながら明らかにします。そこにはまったく新しい啄木の作品世界が広がっています。

「くりのみブログ」

2012-02-01

[][] 啄木の歌を散りばめた、ある夫婦の絆 -公演- 4/6-8

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[ロウバイ]


東京ネジ カフェ公演

「石川のことはよく知らない」


  • 2012年4月6日 (金) 〜4月8日 (日)
  • 会場 空き地
  • 出演 佐々木香与子 佐々木富貴子 佐々木なふみ 他
  • 脚本 佐々木なふみ  演出 佐々木香与子

−−−わが泣くを をとめらきかば 病犬の 月に吠ゆるに 似たりといふらむ−−−

岩手の偉人をテーマに、カフェ公演用の小編として書き下ろした「〜のことはよく知らない」シリーズ。

その中でも、歌人石川啄木の作品や人柄からインスパイアされた「石川のことはよく知らない」は、岩手の風景をバックに、40分の作品中に啄木の歌を散りばめた、ある夫婦の絆を描いた小編。

記事

 

[] 道新で毎月 啄木特集

  • 北海道新聞では、「啄木没後100年」に合わせて、毎月最終月曜の朝刊文化面で「啄木特集」を掲載。
  • 一回目は1月30日、「啄木と海」。「一握の砂」の冒頭10首の紹介。

2012-01-30

[] 松崎天民の記事は、石川啄木を感激させた

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[ネズミモチ]


今週の本棚:川本三郎・評

『探訪記者 松崎天民』=坪内祐三・著

   筑摩書房・2310円

  • こんな愉快な、知られざる新聞記者がいたのか。
  • 松崎天民(1878-1934)。今日、その名はモダン都市東京を語る際の必須文献『銀座』の著者として知られるくらいだろう。著者は約十五年かけてこの文化史のなかに埋もれていた在野の異才を調べ、痛快な評伝に仕上げた。大変な労作。
  • 「探訪記者」とは現在でいえばルポライターだろうか。…どんな探訪記事を書いたのか。
  • 明治四十四年、知識人を震撼させた大逆事件も取材する。管野すがに死刑判決が下った瞬間を目撃する。さらに刑が執行された内山愚童の遺体を追い、関係者になりすまし、落合の火葬場にまで入り込む。この記事は、石川啄木を感激させたという。
  • 天民の大逆事件の記事に感動したという石川啄木は、当時、天民と同じく「東京朝日」で働いていた。「大阪朝日」時代、二人目の子供が生まれて、社の給料では生活が苦しかった天民に、自分の新聞に原稿を書くようにと声を掛けてくれたのは「滑稽新聞」の宮武外骨だった。いずれも意外な人間のつながりである。

(2012-01-29 毎日新聞> 今週の本棚  東京朝刊)

記事

2012-01-29

[] 啄木文学散歩 岩手県盛岡市 啄木であい道 <その 4 (終) >

啄木であい道><その 4 (終) >

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初秋やまさぬ一夜を髪を梳き/かなしとききぬ歌やこほろぎ

    石川節子



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啄木の父一禎

         〈注:五行ほどあるが「啄木の父一禎」のほかは読みにくい〉



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朝日影/流石に雲井に/輝きて/岩手の山の/峰のしら雪

   石川一禎



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我が娘今日も一日外科室に/遊ぶと言ふが悲しき一つ

    石川節子



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血に染めし/歌をわが世の/なごりにて/さすらひここに/野にさけぶ秋

    石川白蘋



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市の公園管理の方が掃除などの手入れをしてくださっていた。

盛岡駅から徒歩数分で到着できる。少し憂いのあるとき、少し迷いのあるとき、少し余裕のあるとき、北上川の流れを見ながら啄木をおもうのにおすすめ。 o^―^o

2012-01-28

[] 啄木文学散歩 岩手県盛岡市 啄木であい道 <その 3 >

啄木であい道><その 3 >

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夕ぐれの夢/盛岡中学時代の雅号 翠 /明治三十四年九月/回覧雑誌 秋草より

    啄木



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花ひとつ/さけて流れてまたあひて/白くなりたる/夕ぐれの夢

    石川翠江



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今日もまた胸に痛みあり/死ぬならば/ふるさとに行きて死なむと思ふ。

    石川啄木



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ひぐるまは焔吐くなる我がうたに/ふと咲き出でし黄金花かな

    石川節子



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(右)

絵本読む事にあきて児等二人/土いじりすると庭にありゆく

    石川京子

(左)

       春子

    石川京子の子供

       玲児



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(右)

花にやゝ/ふれし袂に/香をとめし/くれゆく春の/かたみとやせん

    葛原対月

(左)

啄木の伯父対月

 
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