〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「熱く賢治、啄木文学論」遊座昭吾さん


ロウバイ


「北天の詩想」を出版した遊座昭吾さん インタビュー

  • 熱く賢治、啄木文学論
      • 宮沢賢治石川啄木の文学は、岩手という土地にいたからこそ書けたという独自の主張を「北天の詩想」(桜出版)にまとめた遊座昭吾さん。
      • 2月には盛岡市内で、「最終講義」が実現。


インタビュー

  • 「北天の詩想」とは何か。
      • 約10年前、脳梗塞で倒れた。リハビリのため、バスに乗ろうと立っていた時、ふと空を見た。するとなぜか分からないが空に吸い込まれていくような感覚を覚えた。その時、これが空なのだ、天なのだと気づいた。
  • 作品にはどのように表れているのか
      • 啄木も天を意識していた。「ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな」の「ありがたい」は、有り難いことを与えてくれた神への感謝。
  • 今後は
      • もし来年という年があるとすれば、啄木の伝記を自己流で書いてみたい。

(2009-03-03 毎日新聞 地域ニュース 岩手)