[コウリンタンポポ]
<北海道Likers>
北にきらめく作家に出会う「北海道立文学館」
- 札幌には敗戦の前後にかけて出版業が本州から集まり、文学者の交流も盛んに起こりました。いまも文学賞に輝く道内作家が、数多く活躍しています。
- 小説や紀行、エッセイ、短歌や俳句ほか文学は多彩。親しみあるジャンルに注目して、北海道を文学で旅するのもお奨め。多くの文学碑が道内各地にあり、作家が残した足跡が見られます。
- 例えば漂泊の歌人、石川啄木。彼の文学館は盛岡にありますが、啄木は短い生涯で強く北海道に惹かれました。文学館では啄木を北海道ゆかりの人物と位置づけています。啄木は函館、小樽、札幌、釧路と仕事を求め、まちを転々としました。石川啄木一族の墓がある函館の函館市文学館には、啄木の資料が多数あります。
- 札幌市内にもよく見ると、啄木の文学碑や、大通公園3丁目には石川啄木像があり、行き交う人を見守ります。
しんとして 幅廣き街の
秋の夜の
玉蜀黍(とうもろこし)の焼くるにほひよ
/1910(明治43)年「一握の砂」に収録
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