『江口だんご』
「お団子食べにいきましょう」と言われて思わず、「はい、えっ、お団子?」
長岡でお団子といえば、名物「笹だんご」で、それは良く出張の帰りに駅でお土産に買って帰ったりしていましたが、わざわざ食べに行くおだんごって、一体何だろう!?と不思議に思っていました。
市内から国道8号線で国営越後丘陵公園や雪国植物園のある方面へ向かい、宮本東方町の交差点を抜けてさらにいった左手に、駐車場がみえてきました。
それだけでは何かドライブインのような何の施設過判らなかったのですが、車を降りてみると長屋門があり、その脇から中に入っていくと奥には古民家再生をした建物がありました。
一部は貸しギャラリーとなっていたり、販売所と実際に笹だんごを笹の葉に来るんで束ねている作業が見えるような場所があったりで、さらに2階にはそこで作られたおだんごを食べる事ができる甘味処。
さっそく、五色のおだんごとお抹茶のセットをいただきました。
添えられてくるお抹茶は甘味処の一角に座っていた方が、一つずつ点ててくれたものです。
五色のおだんごは彩りも鮮やか。
ちょっとお皿に載せるときに、もう少し綺麗にそろえて並べてくれると良かったのですが、それはさておき、お味のほうは.....
写真奧から右回りに、
- みたらし
- 海苔
- こしあん
- ずんだ
- 黒ごまあん
どれもそれぞれに、美味しく、特に「ずんだ」と「黒ごまあん」はついついおかわりしたくなる私好みの味でした。
同行して連れていってくださったT橋さんにお土産をいただきました。
勿論、「笹だんご」
甘味処で食べたおだんごから想像して、かなり美味しそうと、自宅に帰るなりすぐにいただいてしまいました。
なつかしい笹につつまれたおだんごを束ねて縛ったもの。
かなり小さい頃ですが、福島に住んでいた頃、よくこんな状態でお土産にいただいたものが家にあった記憶があります。
この吊すことができそうな束ね方ですが、どうも今のような保存ができなかったころ、鼠よけに吊して保存していたからとか。
笹の香りが沢山ついたおだんごは、今まで長岡駅売店で買ったどこの笹だんごよりも風味豊かで美味しいものでした。
残る分は冷凍にして、食べる時に蒸すと良いという事が書いてあったので、いくつかはお楽しみに冷凍庫へ。
この「江口だんご」ですが、「古民家再生」と「幻の餅米復活」というプロジェクトを実現させていました。
「古民家再生」
長岡は過去に2回の大きな戦火を受けています。
1つは戊辰戦争、そしてもう1つは第二次世界大戦。
そこで城もふくめ沢山の旧家も焼かれてしまいましたが、それでも各地に古い民家が残っており、それを復元する動きは私がいっている大学でも、建築・環境デザイン学科の中に「文化財保存コース」があって、そこでも実習や受託プロジェクトとして行われています。
この江口だんご本店も、こうした古民家で使われていた各部の構造材を活かして再生されています。
「幻の餅米復活」
店内に展示されていた「大正米」
昭和30年代に生産の手間から姿を消してしまった餅米だそうで、わずかながら残って生産されていた「大正米」を探しだし、大変な手間をかけて育て増やして商品に活かしているそうです。
新潟県長岡市宮本東方町熊之宮52-1
TEL/0258-47-4105 FAX/0258-47-4100
営業時間:9:00-18:30
定休日:元旦のみ