平成23年3月27日(日) 愛機やっと救出!

私のデスクトップコンピュータ(Win機)の話です。
3月11日に被災しました。しかし,しばらく、行方不明でした。
2階の書斎で使っていました。しかし,その部屋に入れる状態ではなかったからです。
書棚全部が倒壊し,大量の書籍が部屋を埋めました。 パソコンは、部屋の入り口から一番奥にありますが安否確認ができませんでした。
 地震直後,職場が避難所となり、夜まで対応しました。職場の被害状況確認や後片付けがありました。さらに会議や本業である卒業式・修了式の準備などで追われました。
 帰宅しても、電気や水道の不自由な短い時間で,傾いたブロック塀の対応,祖母宅の井戸水を汲んで近所や自宅に運ぶ作業,ダイニング,一階リビングの片付けをしました。そうこうしているうちに2週間が過ぎてしまいました。
 そんなわけで,2階の書斎はしばらくの間,救急隊員の手が入らない状態だったのです。
 金曜日の夜から、パソコンの捜索に入りました。瓦礫の山状態になった書籍を一つ一つ取り除いて,片付けていきます。入り口付近の除去だけで金曜日一晩かかりました。まだ所在確認ができません。声をかけても応答がありません(当たり前ですが・・)
 土曜日1日かけて、部屋の半分まで行きました。そして日曜日,ついに書斎の奥までたどり着きました。瓦礫書籍を取り除いてみると、机の上にパソコンの姿はありません。ディスプレイも見えません。
 そこで,机の下の瓦礫をよけてみると、机と窓との間に突き刺さるようにして逆さのディスプレイがありました。埃を拭いてみると,ディスプレイの保護シートが擦り傷だらけの状態で出てきました。パソコン本体は,地震直後に自ら体を転げるようにして机の下に避難したらしく、へその緒のようなコードをつけたまま,机の下に斜めに転がっていました。
 不要な書籍を束にしたら,50束ぐらいできて,ワゴン車一台ぐらいになりました。それを市の清掃工場に持って行き処分しました。それで,部屋がすっきりしました。
 いよいよ,被災したパソコンの健康診断です。水も食料もない中で重い本にのしかかられて身動きができなくなっていたので、生きているかどうか心配でした。
 ディスプレイと本体とをつなぎ直して,それぞれの電源を入れてみました。すると「おれはこんなんで死なねーぞ!!」と呻くようにして立ち上がりました。
 ネット検索をしてみると大地震前後に、アップルのiOSが4.3になったという情報が入ってきました。早速,iPad とiPodtouchの体を,このパソコンを使い4.3にアップデートしました。
 そうして今,傷だらけのディスプレイでこんなふうに復旧の報告文を打ってます。なんだか,ほっとするなあ。