そろそろ五反田遊古会の季節に

 そろそろ五反田遊古会の季節になってきたので行くことにする。と言っても東京在住の人にしかわからんのかな。五反田で行われる小規模な古本即売会みたいなもので、日教組会館のような小さな会場で行われるのであるがこれがなかなか面白い本が多く且つ安いので俺のお気に入りなのである。それに後述するように五反田には愛着もあるので2ヶ月に一度開催される本会にはできるだけ行くことにしておりボーナスも出たことだし明日の参院選を控えてドキドキワクワクが止まらんし月火水木金のうっぷんがたまっとるし今日は是が非でも行くとして行くことにする。
 70過ぎと思われる老人(おそらく店の人)が甲高い声でやたらと話すなかを(「だってもう20年」「どうして急にそんな事を」)物色する。1階・2階でそれぞれ売られているが1階の本は大概安く(100円や200円)2階の本は高い(300円〜500円)ので去年頃までは1階でしか買わなかったが最近は抵抗がなくなってきた。ああこれ前にも言うたか。いやこれはちょっと危ない傾向ですなあ。で、最近は小説を読む気がせずもっぱら近現代の政治史関連の本を読み漁っているので買ったのは以下であります。「今は昔の今なりや」(竹内書店新社)100円、「SFアドベンチャー 1984年1月号」(徳間書店)100円、「『週刊朝日』の昭和史5」(朝日新聞社)200円、「昭和の宰相3 東条英機と軍部独裁/戸川猪佐武」(講談社)300円、「ちくま文学の森5 おかしい話」(筑摩書房)500円。うーん。買いすぎたかなあ。神保町で1000円以上出費したことなど一度もないがここでは1000円以下になったことが一度もない。まあ質ならこっちの方がいいからねえ。
 で、そこからであるが、五反田である以上次に行くのは当然アレである。既に公衆電話から電話してお気に入りの女の予約は取ってあるので(俺はその店の常連だからね)、大人の男の嗜みを満喫できるところへ行く。ボーナスも出たことですからね。
 (中略)
 ああ良かった、ああ出た出たということで18時。BOOKOFF西五反田店へ行く。ここは品揃えがよく、五反田で風俗に行った後は必ずここへ行くことにしているがなぜと言われてもわかりません。これも俺の思考回路がどこかで誤作動を起こした結果なのだろうが今日は土曜日だからまあ楽しければいいじゃないか。というわけで買ったのはこれです。350円。ちゃんとしたラブコメではなくてプチラブコメですが、日本のラブコメ王は如何なるラブコメも見逃さないのであります。詳しくは年末の日本ラブコメ大賞で。
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第Ⅲシリーズ 彼の不安を褒め称えよ②BOOKOFF西新宿小滝橋通り店

 東京23区のBOOKOFFを全て訪問することで東京23区あらゆる場所を体験しこの東京を自らのものにしてしまおうという自己満足企画「裏東京毒探偵突撃古本屋」もついに第Ⅲシリーズである。これまでに訪問した店舗は40を超え、そろそろ終わりも見えてきたがまだまだ俺は東京の真の姿をわかっていないはずだ。わかったことと言えばこの東京が都会と田舎、地方と中央の奇妙な共存によって成り立っているということであって、しかし何をもって「奇妙な共存」などと思ったか俺自身もよくわからぬ。ただ公共交通網の整備は芸術的な緻密さであると自信をもって言えよう。
 JR五反田駅から山手線にて新宿駅へ。電車内は非常な混み具合であり、痴漢に間違えられてはかなわんので左手で本を読み右手は吊革を掴むがこういう時次の頁をめくるのはどうしたらよいのだろう。さっと右手でめくればいいのだろうがその瞬間に醜い女が大声をあげて俺の腕をつかんで「この人痴漢です」と言ったらどうする。もう半分くらい女性車両でいいじゃねえか面倒くさい。
 新宿駅から中央線に乗り換えて大久保駅で下りる。新宿から一駅というのにこの簡素さは何だろう。JR神戸線の鷹鳥駅を彷彿とさせます。駅を出て立ち飲み屋やゲームセンターやダンススタジオを横切って西新宿小滝橋通りに出ると珍しくすぐ見つける。パッと見てえらい小さい店やなあと思い中に入って案の定ろくなラブコメがなく、まあ何か105円の文庫本でも買おうかとあきらめかけた時に何とこれがありました。350円。これはなかなか見つけにくい部類に入る本であって、全体的な品揃えのレベルが低いこのような店でもこういう本がポンとあるものだからBOOKOFFっていいですねえ(古本市場はその点、いい店はとことん良くて悪い店はとことん悪い)。

ケメコデラックス! 02 (電撃コミックス)

ケメコデラックス! 02 (電撃コミックス)

 先週は「おたくの娘さん②」を買って今週これを買って、年末の「日本ラブコメ大賞2007」に向けての準備はこれで一段落と言ったところか。残る大物と言えば大人になる呪文②」「恋花温泉②」「神ぷろ。②」ぐらいですな。いやあ忙しい楽しい。しかしこのような楽しい時を過ごしていても会社での悪夢が時々頭に浮かぶのはどうしたわけなんだろうねえ。