手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

まるっきり悪人であるので、お慈悲を頂くようになる

「微塵ほどよきことあらば迷ふのに、丸で悪ふて私(わし)が仕合せ」
妙好人 豊前新蔵(ぶぜん しんぞう)辞世の歌


【意味】
もし自分に少しでも善いところがあったなら増上慢を起こして迷う身となるのに、まるっきり悪人であるので、お慈悲を頂くようになり、何とも幸せなことである。
柳宗悦 妙好人論集P100より 一部改編】

他力の所以  (さらばは捨てもの)

「求めよ、さらば与えられん」などというのは、弥陀の声ではない。求めぬ前に救いが十二分に用意してあるのである。「さらば」というのはおかしい。求めるから与えられるのではなく、与えられているので求めるという方が正しい。叩くと否とにかかわらず、開かれる準備は完了されているのである。ここが絶対他力の所以である。
柳宗悦 妙好人論集P32より】


【手品師コメント】
阿弥陀さまのお救いは、「〜したら救う、〜すれば救う」といった条件は一切ありません。無条件のお救いです。「さらば」は、おさらばしないとダメなんですね(笑)。